第447回12月例会 劇団ヴォードヴィルショウ公演 「その場しのぎの男たち」

 これからの例会紹介

12月23日(月)18:30

12月24日(火)13:30

             12月25日(水)13:00 (開演時間に注意)

会場 キョウワグループ・テルサホール


劇団ヴォードヴィルショウ創立50周年記念作品!

 

その場しのぎの男たち


脚本:三谷幸喜

演出:鵜山 仁

出演:佐藤B作(陸奥宗光)、石倉三郎(伊藤博文)、佐渡 稔(松方正義)、

石井愃一(後藤象二郎)あめくみちこ(津田きを)、山本ふじこ(亀山乙女) 他


あらすじ

明治24年5月11日朝、来日中のロシア皇太子ニコライが大津で警護の巡査津田三蔵に襲われる。世にゆう「大津
事件」である。当時世界最大の強国ロシアの時期皇帝となるべき人物を相手の不祥事。すわ日露開戦となって
もおかしくない大事件であった。            

日本といえば、幕末維新のゴタゴタから、いまだ20年足らず、国の安定もままならぬ時期、大国ロシアとの
戦争は、国の滅亡を意味する。かくて時の総理大臣とその内閣は組閣5日目にして、明治政府のみならず。日
本の運命に関わる大問題に直面、「明治の一番長い日」を迎えることになったのである。


実はこの松方内閣は元老伊藤博文が影で糸引く傀儡政権であった、首相松方は、長州と薩摩の持ち回りであった首相の座を、薩摩出身の高官が皆死んだことで棚からぼた餅式に手にした男。

内相西郷は兄隆盛の七光りが唯一のたより。青木もたまたま留学経験だけで外相に選ばれたのである。

黒幕伊藤博文にはおあつらいむきの、いわば二流三流の政治家たちの内閣だったのである。だからこそ松方にとってこのピンチは千載一遇のチャンスでもあった。

箱根で休暇中の伊藤博文を交えずに、自分達だけでこの事件を見事乗り切れば、三流の汚名をそそぐことができるのだ。

しかし、無い知恵を絞って次々と絞り出されれる「その場しのぎの対応策」は、打つ手打つ手が面白いようにはずれていき、事態はますます混乱の深みにはまっていく。

冷徹なまでに日本の政治に命をかける伊藤博文と、気のいいばかりでどうしても一流になれきれない三流政治家松下正義とその仲間たちの生き方の違い。男たちのチャレンジ・ストーリーの顛末は?