YUKO MASUMITSU JAZZ DANCE STUDIO

 2006年10月


2006/10/11  語学の天才

私の大先輩のお友達Y先生は、先日フィリピンにご旅行に行かれた際、現地で、中国系の外国人の方とお友達になられたそうです。
彼は、英語とマレーシア語を操り、Y先生が“自分は今イタリア語を勉強している”と英語の単語を集めて話すと、彼はイタリア語も話すとの事。
Y先生が帰国後、二人は、イタリア語でメールの会話を交わす“メル友”になったと、嬉しそうに、彼から来たイタリア語のメールを見せてくれました。(私はイタリア語は全然分からないのですが・・・)
彼から、メールが来ると、Y先生はまずその文章を、辞書で引いて意味を確かめ、また辞書を引いて作文をして返信しているそうで、それはなかなか大変そう・・・。
「すごく時間がかかっちゃうんだけど、いい勉強になるのよ」
となかなか楽しそうでした。

ところが、昨日、
「実はねぇ、笑っちゃったんだけど・・・コレ見て〜!」
と見せてくれた彼からのメール。
どうせ、イタリア語なんて分からないのに?と見せて頂くと、
何と、件名が、「こんにちは」!!
え〜?!日本語??
その後の文章も、立派にこなれた普通の日本語。
日本語も話せた訳?

どうやら彼は最初から日本語もペラペラで、でもイタリア語勉強中のY先生につきあってイタリア語個人教授?を買って出てくれていた模様。
ざっと数えただけでも、彼は、中国語、英語、マレーシア語、イタリア語、日本語と五カ国語を自由に操るわけで、語学のセンスってある人には、本当にあるんだなーと改めて思いました。

Y先生は、今まで必死にイタリア語の返信をしていたのに、今回の日本語メールに何語で何と返信するか頭をひねっていました。
「たぶん彼は他の言葉も話せるんじゃないですか?試しに、辞書引いて、ドイツ語かなんかで送ったら普通にドイツ語メールが来るんじゃないですか?」
と私が言ったら、笑いながら、でもちょっと真顔で、
「そうかも?・・・」とY先生。

大抵の日本人が中学、高校と6年も英語を勉強させられているのに、英語を普通に操れる人は僅かで、日本の英語教育は、書く方中心だったから、と最近は外国人の教師なんかを招いているみたいですが、書く方だって自信たっぷりというわけではないですよね〜。
私たちの世代が、散々やった英語の文法書き換え問題なんかは、あれは語学ではなくて、受験のためのふるい落としクイズみたいなもの・・・。(英語圏の人にやらせても、できない!というのをTVで見ました・・・)
本当の語学は、日常の中にこんな風に楽しく、潜んでいるんだな〜と思いました。



2006/10/12  赤い車傷つけ事件

ちょっと前の事になりますが、川崎市で連続して赤い乗用車に×印の傷が相次いでつけられた事件があっ たのを覚えていらっしゃいますか?
実は、あれは、我が家の最寄駅、半径700メートル位に集中して起こった事件であります。
何故か、赤い車だけが狙われて何台もの車に×印の傷がつけられている・・・というのをTVで見て、何 だ?と思ってよく見たら、何とウチのすぐ近く。
前に「なんでだろ〜?」のお笑いコンビが、「TVで自分の家の近くが映ると興奮するの、なんでだろ〜?」とや ってたけど、まさにあの状態でした。
(映ってないけど、あの看板のすぐ後ろが○○病院なんだよ〜!)みたいな興奮状態。

(だいたい、ウチの最寄駅は、かなりマイナーな各駅停車駅でして、前に「アド街ック天国」で一つ手前 の急行停車駅とセットで取り上げられた時は、ウチの駅関係のお店はたった一つだけでした。
今は、オレンジ色のノボリが駅前からずっと並び、曰く「柿と寺の街」だそうです・・・。)

それにしても、今回の事件、動機が不明なだけにちょっと気味が悪い。
スタジオのSさんも鮮やかな赤の車に乗っていて、場所は違うけど少し心配していました。
アリババの物語のように、盗賊がこれから盗みに入る目印というわけでもないのでしょうが、何かの予兆 のようでもあり、それとも過去に赤い車自体に何かひどい目にあったとかで、恨みに思っているとか・・ ・?
事件の報道自体は、それきりだったのですが、思いっきり近所の出来事ともなれば、人事でないのも無理 はなく、ウチのマンションで赤い車に乗っている人などは、今でも暇さえあれば、階下を覗き、自分の車 の安全を確かめているらしいです。
犯人が早く捕まり、いったい何で赤い車ばかり十何台も傷つけたのかが知りたいです。



2006/10/21  漢方薬と那須旅行

どうも最近風邪っぽいのが抜けず、かといって咳が激しいわけでもなく、鼻も一日中すごいというわけで もない・・・。
でも、微熱といった感じで節々が痛く、とうとう昨日病院へ行ったら、風邪のせいで持病アレルギーが炎 症を起こしているらしい。
漢方薬を含むお薬をもらってきました。
やれやれ・・・。
最近は、普通の病院でも漢方薬を処方してくれるんだね〜!
西洋医学と東洋医学は、やっと融合してきた!というわけですね・・・。
(そういえば、大病院の麻酔科などで、鍼麻酔を取り入れたり、リハビリ科などで、痛みを抑えるのに鍼 を取り入れたり、なんていう話は聞いていました・・・)

実は、ウチの母親は、結構薬フリーク?でいろいろな漢方も家に常備されているので、具合がちょっと悪 いと言うと、いろいろな薬が出てくる。
今回も、その薬在庫を引っ掻き回して、飲んでしまったので、お医者にそれを説明しました。
「最初に、葛根湯を飲みまして、どうも芳しくないので、鼻が出ていたので、小青竜湯、気管支も怪しか ったので麦門冬湯かな?とも思ったんですが・・・あっ!後、小柴胡湯入りの売薬を昨日飲みました。」
こんな素人の自分勝手な飲み方に、怒ることもなく、その親切な女医さんは、穏やかに(しかし、ちょっ とあきれながら?)、
「ずいぶん、お詳しいですね〜。その症状だと、小青竜湯がベストだと思いますよ。ただ、漢方は効くま でに時間がかかりますから、きちんと一日3回ある程度続けて飲まないと・・・」
という事で、処方されたお薬の中にには、アレルギー反応を抑える薬に混じって、小青竜湯がありました 。

まぁそんなわけで、体調の方も、徐々に回復しつつある私です。(^o^)

さて、今朝聞いたところによると、私の両親の結婚記念日が一昨日で、○十○年前の今日、二人は、新婚旅行中、どうもそこで母のお腹に宿ったのが私というらしい。
どこに行ったの?と聞いて、ちょっとびっくり!
那須・塩原だって・・・。
昔と言ったって、いくらなんでも渋すぎ〜!
母親に聞くと、その頃もう既に、経済も復興し、新婚旅行も派手になってきて、九州一周とか、北海道旅 行なんていうのが普通だったという事。
お見合い結婚という事で、相手の事もそれほど分からず、遠慮もあり、新郎である父に全てを任せてしま った結果だったらしい・・・。(パパっていったい・・・!!)
あいにくの曇天、気温も一気に下がって、乗り物酔いをする母は、酔い止め薬のせいでぼーっとしてあま り景色も覚えていない、との事。
いったい何故、塩原だったのか、今一度父に問い正したい気もするチョイスですが、まぁその後父が亡く なるまで、仲良く添い遂げた二人だから、ま、いっか。

寒かったという那須のその日に比べ、最近、特に今年は、10月も半ばというのに、何だか暖かいし、レ ッスンなんかすると、暑い日が多いですね。
これも、地球温暖化の兆しなのでしょうか・・・。
暖かいのはいいんだけど、どうなる!?地球!とちょっと心配な私でもあります。



2006/10/23  満員電車のお話

普段、車で移動されている方や、仕事場がラッシュと逆方向の方などの中には、満員電車には滅多に乗らないと言う幸せな方もおられるでしょう。
私は・・・朝のレッスンの時に始終乗っています。
押されてキツイ、苦しい、空気が悪い、そして何だか臭い!?という肉体的な苦痛と共に、アカの他人とあんなに近くにいるということ自体、精神的に不快感があるのは言うまでもないこと。
そして、当たり前ながら、周りに乗っている人皆が、不機嫌。
ちょっと肩が触れたくらいで、にらみつけるおじさんや、顔をしかめて目をつむっている人、額にしわをよせ、口を曲げて我慢しているお嬢さん・・・。
朝だし、仕事だし、満員だし、という事で、ルンルン気分(かなり古い言い回しでごめんなさい)で電車に揺られている人はまずいないでしょう。

そんな、満員電車について、新聞にちょっと面白いエッセーが載っていました。
解剖学者養老孟司さんが書くには、動物には、「限界逃走距離」というのがあるそうで、ある程度まで相手が近づくと、これ以上寄るなという信号を出して、知らない間に相手がその距離内に入ってしまうと、逃げるか襲い掛かる。
結局、人間も動物の一種、ただし、人間は、無意識で「あっちへ行け!」という信号を出していると考えられる。
あっちへ行け、の信号の一つが臭い。
満員電車の臭いの正体は、この“忌避物質”と考えられる、ということ・・・。
つまり、相手を避けようと、各自がわざと(ただし、無意識に)臭くなっている!
なーるほど。
しかしながら、それでも、満員電車に乗るのは、人間だけ。
(動物なら、とっくに逃げ出している)
変に我慢強くて、自然にさからえる?人間っていったい・・・???

満員電車でなくても、たぶんこの「限界逃走距離」は、外に出ると感じますよね。
空いている電車の座席は、両端、真ん中の順にうまるし、街を歩いていて急に他人が妙に寄ってきたら気味が悪いし、前を歩いている人を抜かす時など、一瞬他人に近くなると、その人は大抵振り返るし、びくっとしたりする。
ある程度そばに寄っていいのは、親しい人、親しさが増せば、その距離が縮まっていく。
人間も、動物の仲間で、こういうのは、本能、無意識の世界。
さてと、明朝もまた、本能を意志でねじふせ、満員電車に揺られるとしますか・・・。



2006/10/28  ちょっとした日本の古きよいもののお話

昨日TVをつけたら、シャネル社長のリシャール・コラス氏という方が出ていました。
大変な日本通で、日本語もペラペラ、イントネーションも完璧!
ご自宅には、何気なく広重の絵(本物!)が飾ってあったりして、日本文化にも大変造詣が深いらしい。
そして、彼によれば、
「一つ、日本の人に言いたいのは、古いものを簡単に捨てすぎるということです」との事。
そして、彼の自宅の一室に案内すると、そこには、古い民家から危うく捨てられる所を助け出したという 欄間だったり、古い桐の箪笥だったり、日本の古き良いものがたくさん・・・。

彼による、“日本のベスト3”の中には、「銭湯」というのがありました。(彼は銭湯の大ファンなんだ って!)
銭湯は、フランスで言うなら、「カフェ」の役割を果たしてきたとも考えられるそうで、銭湯で近所の人 同士が、リラックスし、その日一日あった事や、果ては政治談議に至るまでコミュニケーションをはかる ことで、庶民の文化が発達したのではないかとの事。(なーるほど!)
ちなみに、もう一つは、「日本の音」。
下駄のカランコロンいう音や、風鈴の音など、日本にしかない風流な音ですって。
(う〜ん、俳人のよう!)
最後は、「日本の映画」で、小津映画、そして番組の司会者でもある、たけしの映画についても日本映画 の感性を感じると上げていました。(しかし、当のたけしは、古いフランス映画の感性について語り、実 は日本人とフランス人は、近い部分があるのではないか、という話になってましたが・・・。)

コラス氏の話は、大変面白く、シャネルやるじゃん!?という感じでしたが、それはさておいても、どう も、最近、日本人は、古いものを簡単に捨てすぎたのではないか、という意見をよく目にするな〜と思い ます。
イギリスの事を書いた林望さんのエッセイでも、絶対に古いものを守りぬいているイギリス人の様子が書 かれていて、比較して、急発展の中で、あまりにもポイポイと古いものを次から次へと捨ててきた日本人 への警鐘が感じられました。
イギリスと言えば、藤原正彦氏のエッセイにも書かれてあったけど、建築物なんかは、滅多に壊さないし 、ビクトリア時代の家を修繕し、今でも皆住んでいるとの事。(地震が滅多にないからね〜。それにして も、建築家は、新しいものを建てる需要がないから、つまんないだろうな・・・と思いましたが。)
地名なんかも、全部古いまま、〜ton なら〜の農場、〜don なら〜の谷、とかの意味があるまま変わっ ていないから分かりやすいのだそう。
日本は、せっかくの味がある地名、町名が、皆○○何丁目に変わっちゃったもんね。
古いものを守る、と言えば、イギリスに限らず、ドイツもフランスもなかなか慎重。
日本は、何気ない古いものの中に潜む有難み、美しさをわかっていないのではないかというのは、コラス 氏に言われるまでもなく、日本人の中でもそう感じている人は多い気もします。
法隆寺だけ守ってればいいというものじゃない、という事。

戦後の日本の復興は、驚異的なスピードで、素晴らしいものがあったけれど、その裏には、もう少し慎重 にゆっくりと進めた方がよかったのかもしれないものもある・・・。
そんな事を考えていたら、どうも日本人のA型気質みたいなものも関係するのかな?などと思ってきました 。
私は、A型なのですが、例えば、かなり散らかった部屋を、ある限界?!が来て、一気に片付ける際に、え いっと思うと、驚異的なスピードで、かなりの威力を発揮します。
文字通り、脇目もふらず、一心に進む。
部屋は、すっきり!
しかし、しばらくして、捨ててはいけなかったものを捨てたことに気付いたりするのです。(ちょっと例 えが違うか・・・)
目的のためには、集中し、我慢強くひたすら努力するまじめなA型(自分がA型だから、褒めすぎか?)の 多い日本人。
ただ、その“脇目もふらず”“一心に”があだとなる場合がある?
全体を見渡して、他のチョイスはないのか?と考えたり、しばらく休んで気分を変えたり、人がどう思お うと自分はここは、このままでいい!と貫ける強さや、或いは予めきっちりと理性的に計画を立てて動い たり、という人よりも、“早く〜頑張れ〜負けるな〜”という人が多かったのは、日本人の民族性なのか な?(そして、それは、日本人にA型が多いからなのかな?)

いずれにしても、外国の人が、外から見て、或いは、日本人が外国を見て見比べて思ったり、日本人自身 も感じている、どうやら大事なものを捨ててきたのではないか?という危機感・・・。
コラス氏のコレクションや、お話を楽しみながらも、ちょっとそんな事を思った私なのでした。



2006/10/30  恐るべし○ンリオ!!

私が子供の頃、○ンリオ製品、○ンリオショップが爆発的に流行った頃がありました。
いかにも女の子が好きそうな小物、鏡と櫛のセットだったり、文房具だったり、ハンカチだったり、お小 遣いで買えるくらいの価格で、種類がいっぱいあって、そのどれもにキャラクターがついている・・・。
○ンリオショップは、その頃の女の子にとって夢の園。
私も、親とお出かけした際など、あわよくばどれか買ってもらおうと、はりきったものでした。
プレゼント用、と言うと、シールでおまけのようなマスコットを貼ってくれて、それがまた何故か欲しく て、プレゼントでもないのに、プレゼント用にして下さい、などと言ったりもしましたっけ・・・。
それぞれ、自分のお気に入りのキャラクターが、あったりして、後に再びブームとなるキティちゃん派や 、キキとララ派や、パティ&ジミーなんて言うのもあったな・・・。

私は、おまけのマスコットは好きでしたが、よく考えると、○ンリオのキャラクター自体はそれほどファ ンというわけではなくて、ただ、あの何となくかわいい気がする、というムードにやられていたのだと思 います。
全然関係ないけど、私の学校に、○ンリオの社長さんの娘というのがいましたっけ。

さて、いきなりなぜ○ンリオか?と言いますと、近頃、また大ブームの“ご当地キティ”グッズの事なの です。
旅行に行った先で、つい買ってしまった静岡限定ハローキティタオルハンカチというのがあって、その後 、ふと気付いたら、どうもこの“どこどこ限定”ハローキティというのが、あちこちにあるらしいのです 。
おみやげでは、博多限定とんこつバージョンをもらったし、鎌倉のはあじさい、江ノ電キティもあります 。
何気ない普通の街のもあって、恵比寿キティは、バックがビール工場だし、渋谷キティも、目白キティも 、町田キティもあるのです。(町田は、リスがバックでした。)
こうなると、他にはどんなのがあるのか調べたくなってきて、見てみたら・・・・。
あるわ、あるわ・・・。
まず、日本地図が出てきて、見たい地域を指定するのです。
関東、神奈川、とか・・・。
すると、中華街キティ、横浜(赤レンガ)キティ、川崎(大師)キティ、小田原ちょうちんキティ・・・ 。東京なら、永田町キティ(議事堂)、泉岳寺キティ(もちろん討ち入りの格好)、秋葉原(萌え)キテ ィ?!・・・。
こうなってくると、何故、柿生キティや、本厚木キティは、ないの?!という気持ちになってきます。
当然、マニアックなファンがいて、集めていたりするのでしょうね。
子供の頃、あんなに流行っていてどこの街もあった○ンリオショップが影を潜めてしまい、いったいどう したんだろう・・・ピューロランドだけで頑張っているのかな?と心配していたら、何のことはない、恐 るべし○ンリオ!!
時代をキャッチし、まだまだ健在らしい・・と感心した次第です。



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