ベトナム2度目の9号は、前回の旅の残金として、いささかベトナム通貨の手持ちがあったが、念のためホテルのフロントで$100一気にベトナム・ドンに両替し($1=15,000ドン。悪くない両替率だった。)、ホテル近くにいたタクシーに2号とともに乗り込んだ。
2号にとって、初めてのホーチミンは噂に違わぬバイクの洪水。
南国の生暖かい埃っぽい空気と、バイクの無数のライトに照らされた夜、タクシーのメーターを(だまされないように)にらみながら、異国に来たのだなあ。。。と実感していた。
9号はベトナムドン札を数えるのに余念がない。
すると突然、隣を走るバイクのお兄ちゃんにタクシーの窓をコンコンと叩かれた。お金を出していたからだろうと思うけど、ちょっとびびった。
結局、目的地まで時間は20分ほど、料金は5万ドン弱(約450円)。宿泊ホテルがかなり空港の近く=市街地から遠いということがわかった。
まずは「ZAKKA」というアオザイやワンピースのオーダーメードで有名な服飾雑貨の店へ入った。
9号は以前もこの店でワンピースをオーダーしているので、慣れた様子で見本の服をチェック。2号も、ぼんやりしつつ一緒にチェック。
ここで9号は、光沢のある深い赤地に小さな白い花模様(?)がある布地で、シンプルラインのワンピースをオーダーした。
料金を払いつつ、日本人店員にベトナム航空キャンセルの話をしたら、「ああ、ベトナム航空はよくやるんですよ。
乗客が少ないと、機体不良と言ってすぐキャンセルするんです。」との話。
薄々そうではないかと疑ってはいたが、やっぱりそうだったのかー!! 確かに、ベトナム航空予定の人が全員JALに移ったわけだが、まだ満席ではなかった。
「白い粉がまかれた」云々の心配はなかったようだが、テロ事件のせいで旅行客が激減した結果の損益分岐点割れだから、我々が初日にカンボジアまで行けなかったのもテロの影響と言えなくもない。
ZAKKAを出て、パスター通りからレロイ通りに出る角を曲がったすぐの小さな店に飾ってあるワンピースが目についた。
値段を聞くと$28だと言う。安い。ZAKKAの半額以下だ。ということで、早速試着。安さに目がくらみ、2号は衝動的に注文した。
2人ともワンピースを注文して高揚しつつ、更に3軒ほど先の店にも入ってみた。この店「Cuppicino」は小綺麗でお洒落な服飾雑貨店。
シルクのショールやビーズ刺繍のスカートがステキで、9号は思わずいろいろ買いそうになっていたが、初日ということで、ショール一つで我慢、我慢。
道路の向かいに国営百貨店を発見したので、バイクがひっきりなしに通る車道を勇気を出して横断し、ビールや水を買った。
ふと気づけば、時間は既に9時。大概の店は閉店だし、お腹も空いたし、大きなホテルの前に止まっていたタクシーを拾ってファーストホテルに戻った。
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