トルコ観光編 |
予定どおり、「ちょっと早い」2時45分起床。草木も眠る丑三つ時、深夜の砂漠は寒い。昼間の暑さがウソのように底冷えしている。
当然まだ朝食は食べないので、ホテルで用意してくれたお弁当を渡されたのだが、取っ手もない紙箱で非常に持ちにくい。バカでかい割に中はスカスカっぽいし。
国際線ということで、出発2時間前に空港に行かなければならない(???)らしいが、別に混んでいるわけじゃないし、チェックインが済んだら送迎係の人も帰ってしまうし、寒いし眠いし体調悪くてお弁当もロクに食べられないし…と、この朝空港ロビーで待っている時間が今回の旅行中1番つらいピークでした。 (T_T)
この日はついに女王様5号&しもべ1号も体調を崩し、GO GO EGYPT&TURKEY隊全員がヘロヘロになりながらようやくトルコへ。
ヘロヘロな一行をイスタンブールの空港で出迎えてくれたのは、若くてなかなかハンサムなトルコ人現地係員くんだった。この仕事についてまだ半年だそうで、「未熟者です」と言っていた。 そんな未熟者の彼に連れられて行く最初の観光箇所はブルーモスク(スルタン・アフメット・ジャミー)。 普通、モスクの塔(ミナレット)は4本なのだが、ここは6本あるのが特徴らしい。この→写真では4本しか写ってないけど、もっと右手にあと2本あります。
内部は床一面に絨毯が敷き詰められているので、靴を脱いで上がる。外観の地味さとは対照的に、壁を覆い尽くす幾何学模様のタイルはそりゃもう素晴らしい!の一言。 その模様の複雑さ&精巧さは、作成する時間を考えると気が遠くなりそうなほどだ。ただ女王様1号の感じ方では、「ブルーモスク」という名称から予想していたほど青々しくはなかった。 タイルの1枚1枚も、よく見ると白や赤の部分が結構多い。(「ブルーモスクっぽいタイルの写真」を撮ろうと思ったのだが、そんなにブルーなタイルはちょっと見あたらなかった。) 確かに全体的にブルーな感じはするが、それは先入観かも。
天井からいくつかぶら下がっている同心円状のランプも巨大。これも今は電化されているようだけど、ろうそくの時代には全部火を点け終わる前に、最初に点火したやつが燃え尽きてしまうんじゃないかと余計な心配をせずにはいられない。
タイルに目を奪われがちだが、窓のステンドグラスも同じような幾何学模様でなかなか美しいので、ステンドグラス好き(?)は要チェックだ。
次に向かったのは地下宮殿。と言っても本当に宮殿だったわけではなく、その実体は巨大な地下貯水池だ。 地上に建っている入口の建物は小さいけれど、階段を下りていくとかなりの空間が広がっている。 中はある程度ライトアップされているが、天井から水滴が落ちてきたり、足下が全体的に濡れているので気が抜けない。
規則的に並んでいる多数のコリント式の柱が「宮殿」と呼ばれるゆえんなのかもしれないが、なぜか奥の柱の土台として巨大なメドゥーサの首の彫像が横倒し&逆さまに置かれているものがあって、意味不明かつ不気味だった。
手前はメドゥーサではなく女王様1号。→
地下宮殿からは古い石畳の坂道を上ってトプカプ宮殿へ。宮殿内はハレム(別料金なのでツアーの悲しさで見学できず)を始めとしていくつかの建物に分かれているのだが、ここではガイドさんが特に説明してくれるわけではなく、「何分まで自由に見てください」という形式で厨房や宝物館を見学する。 宝物の中では、「トプカプの宝剣」というデカいエメラルドのついた短剣や、「スプーンのダイヤモンド」(ダイヤを拾った漁師はスプーン3本と交換したらしい)と呼ばれる86カラットの巨大ダイヤが有名。
ところで、この頃になって一行は重大なことに気づきつつあった。それは「思ったよりもイスタンブールは寒い!」ということ。 なんでもこの年(1997年)は100年ぶりで4月にイスタンブールに雪が降ったそうで、例年より寒かったらしいが…胃腸を壊している身に寒さはこたえる。 幸い晴れていたので、一行はだんだん早めに見学を終え、残った時間を日だまりでじっとして体力回復に努めるようになっていった(光合成と自称)。 最後にマホメッドの遺品の部屋も見学したのだが、ほとんどノンストップで部屋を一周しただけで後はずっと光合成。アラーは偉大なり、しかし太陽光線はもっと偉大であることを実感する一行だった。
トプカプ宮殿の一番奥の庭園まで出ると、眼下にボスポラス海峡が見える。また、もっと手前をよく見ると、こちら旧市街側の沿岸に古い城壁がかなり残っているのもわかり、塩野七生の世界モード発動! (from「コンスタンティノープルの陥落」)…したいのはやまやまなのだが、何せ旧市街が海峡に突き出している先端部にあたるので風がびゅーびゅー吹きさらして死ぬほど寒い。 そそくさと宮殿内にある観光客向けレストランに退却して昼食。 ↑ボスポラス海峡の向こうはアジア。
右手にマルマラ海、左手に金角湾&新市街がある。
![]()
![]()
[TOP] [食事編] [買い物編] [乗り物編] [番外編]
![]()
![]()