エジプト観光編

< 第3日(後半) ルクソール西岸観光 >

◆◇◆ 王家の谷 ◆◇◆
ナイル川

 昼食後、一行はフェリー(?)に乗ってナイル川を横断。世界一長いナイル川ではあるが、川幅の方は大したことなく、5分ほどで対岸に着く。 そこからまたバスに乗り込んで王家の谷へ。
 まず案内されたのがツタンカーメンの墓。ガイドさんは墓の内部には入れないので、墓の外で説明を受ける。 カメラも持ち込み禁止で、入り口の係員に預けなくてはならない。カイロの考古学博物館に黄金のマスクや棺は展示されているが、ミイラ本体は現在もここに安置されているとのこと。(外側の棺しか見えないが。)
 次に墓の内部の天井画が美しいラムセス6世の墓を見学。ガイドさんから絵の持つ意味の説明など受けるが…この頃から女王様1号のガラスの腸に早くもヒビ割れが。 (^^;; ちょうどこの近くに仮設トイレがあってラッキー。
ラムセス6世墓の天井画その1 ラムセス6世墓の天井画その2
 王家の谷の入場チケットは1枚で3軒(?)の墓を見学することができる(ツタンカーメンの墓は別チケット)のだが、残り2軒分は各自で好きな墓を見てきて下さい、ということになる。 ガイドさんは何度も来ているし、暑くてお疲れなのであろう。しかし好きな墓を見てこいって言われてもねぇ? ガイドさんのオススメはトトメス3世の墓ということだが、王家の谷の中でもかなり遠くにあるため、ハライタ爆弾を抱える女王様1号はパスした。 代わりにもっと近場の墓に適当にチャレンジ。しかし、ガイドブックに「壁画が素晴らしい」とか書かれている墓に限ってどこもかしこも「CLOSED」なのだ。キーッ。
下書き…なの?  そしてようやく見つけたオープン中の墓。他には誰もいなかった。壁画はさっき見たラムセス6世の墓に比べるとかなり落ちる。 …というか、明らかに下書き状態と思われる絵もあり、それはそれで面白かった。王の墓は即位と同時に作り始めて、死んでしまうとそこで建設ストップしたらしいので、未完成の墓も多いということだが…。
これがミイラだ!  内部を一通り見て出ていこうとすると、番人のおじさんが私を呼び止めて「マミー、マミー」と通路脇のケースを指さす。 ん~?と覗いてみると…おお、本物のミイラ!(「マミー」というのはミイラのことなのだ。) 一応ガラスケースに入ってはいるものの、ずいぶんとぞんざいな展示のされ方であった。 おそらくセティ2世の墓だと思われるのだが…。(あのミイラは王様ではないだろう。)
 ここの番人のおじさんはミイラを教えてくれたことといい、チップを渡そうとしても受け取らなかったことといい、とてもいい人でした。 (^^)
 残り1軒はラムセス3世の墓を見学。ここは結構混んでいた。通路がかなり長く、そこの壁画がなかなか。 照明が暗いが、日本から持参の懐中電灯が役に立った。

 ここからさらにハトシェプスト女王葬祭殿に移動。均整の取れた建物で壁画も面白い。「葬祭殿」だからか、実は奥行きのない建物で、中に部屋などはないということが判明。 (我々の旅から半年後にここで観光客が襲撃された事件の時、「あそこじゃ逃げ場がないな…」と思った。合掌。)
 この後、クルナ村のアラバスターみやげ屋に立ち寄り、ホテルへの帰路の途中メムノンの巨像にたどりついた頃には、太陽も西に傾いてきていた。

ハトシェプスト女王葬祭殿

◆◇◆ 音と光のショー…Zzz(-_-) ◆◇◆
 ナイルに沈む夕日を見るぞ!と思ったのもつかの間、ちんたら夕飯を食べていて見損ねる。 (^^; 気を取り直して、夜のお楽しみ・「音と光のショー」に出発した。 ギザでもピラミッド前で「音と光のショー」をやっているようだが、ルクソールでは昼間に見学したカルナック大神殿が舞台となる。 曜日と時間によって説明の言語がいろいろなのだが、ちょうど我々が見に行った回は日本語バージョンだった。
 再び狛ヒツジ参道を通って神殿の敷地内へ。芝居仕立てのナレーション by 中村敦夫&効果音と共に列柱やオベリスクがライトアップされ、観客は徐々に敷地の奥に誘導されて行く。 ゴール地点は「聖なる池」のほとりの階段状の座席。ここに至るまで30分以上かかっているのだが、ここからさらに1時間以上のショーが続いた。 が…はっきり言ってちょっと期待ハズレ。ためにはなるが、メリハリがないのだ。 せっかく本物の遺跡を舞台装置にしているんだから、レーザー光線のひとつも使ってもっとスペクタクルに…と考えてしまうのは悪しきハリウッド主義に毒されているのでしょーか?
 席に腰を下ろしてからは、観光疲れか、落ちる人周囲に多数。 (^^; 女王様1号は落ちこそしませんでしたが、ショーの内容よりも、大神殿上空を飛んでいくジャンボ機や、遠くから聞こえてくるアッザーンの声の方が印象に残ってしまった一夜でした。

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