デザイン研究室

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 プロダクトデザインの世界では、「デザイン」という言葉は単に「色、形」だけを語るものではありません。
生産から廃棄までの過程の、環境問題も含めたトータルなDESIGN(=設計)のことなんです。
 「デザインはいいけど使いにくい」とか「デザイン優先」「デザイン家電」「デザイン性」という、
デザイン=スタイリング、という使われ方が日本語では一般的ですが、DESIGNとは生産物のトータルな設計のことなんです。
ですから使いにくいのは良いデザインではないのです。言い換えるならば、「スタイルはいいけど使いにくい」とか
「スタイリング優先」「スタイル家電」となる訳です。
 その昔「デザイン」という言葉が日本に入ってきたのは「ファッションデザイン」としてなので、
日本語では「デザイン」=「色・かたち」ということになってしまったようです。
デザイナーと聞いてファッションデザイナーを思い浮かべる人が多いのはその為です。
日本語の「デザイン」と英語の「design」は違うということです。
 ブルーノ・ムナーリ(1907~1998)が書いていますが、「フランス人はDesignという外国語をスタイリングと混同している」
ということなので、パリ留学したファッションデザイナーがこの間違いの元凶のようです。
 広辞苑では「生活に必要な製品を製作するにあたり、その材質・機能および美的造形性などの諸要素と、
技術・生産・消費面からの各種の要求を検討・調整する総合的造形計画」とあります。理屈っぽいでしょ。




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