自動車デザイン


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大学研究室に置いてあった1985~2015年のカーグラフィック誌360冊を自宅のロッカーに収納しました。  '21 03/27



福野礼一郎5冊を買いました。取材の為のエネルギーに脱帽です。  '17 12/13



カースタイリングの進化とは何かを考えてしまう2台です。トヨタデザインの方向が見えませんが売れています。  '16 06/20



BMW NEW3シリーズです。増々国籍不明のスタイリングになってきました。
CG誌は12月号でNEW1シリーズの顔つきに苦言を呈していましたが、今回はスタイリングについては無言です。
E90からのクドい面構成は相変わらずで、落ち着かない内装(ダッシュボード)なども感心しません。
因に4気筒直噴ターボの省燃費モデルのみで、当面シルキー6搭載車は無いそうです。
PORSCHE AUDI VWは確実に進化(深化) しているのに比べBMWにはスタイリングポリシーを感じられません。  '12 01/01



これも、こんなまとまりのない造形でよく商品化しました。しかもレクサスです。  '11 07/08



無理な造形はリアハッチのオープニング形状にも出ます。JOKEかと思いました。  '10 10/11



BMW1シリーズですが、ドア下のラインをどうして曲げるのでしょう。地面は水平なのに!
全体の造形との関連もありません。変わっていれば良いというものではありません。クリス・バングルの置き土産。  '10 07/21



変わっていれば良いというものではありません。カーデザインは立体のデザインだと思っていましたが、
これではグラフィックデザインです。フランス車低迷!  '10 04/22



どのブランドかこの写真でわかる人はオーナーかディーラーの人でしょう。
もはやこのブランドも日本車の影響を強く受けています。写真をクリックするとブランドがわかります。 '10 03/10



独創的なデザイン(=設計)が有名なシトロエンですが、このC5はどうでしょう。
ぎょっとする後ろ姿ですが、良く見るとトランクのオープニング形状は常識的で、
トランク側のテールランプを消してしまうと意外と普通です! '09 12/08



仮ナンバーのALPINA B7に遭遇しました。新7シリーズはクリス・バングル臭がかなり消え、常識的な新しさを纏っています。
4.4l V8 520psでリミッターは280km/hだそうです。¥2000万超え!
納車前の新車だと思われますが、あっというまに居なくなりました。 '09 11/24



ルームミラーを見ると珍しい車が。

CITROEN DSです。1985年CG誌の写真ですが、この頃はCXやBXの時代でDSは75年まで。
今日遭遇した個体は67年以降の4灯ヘッドライトのものでした。
ハイドロニューマチックの前輪駆動という先進性はスタイリングにも表れていて、自動車デザインは思想の表現であることがわかります。
因にボディーデザインは彫刻家出身の社内デザイナーによるものです。 '09 10/07



AUDIデザインの和田氏は退社したそうです。独立するとか。(CAR STYLING誌192号より)
例の「腹話術人形の口」のようなフロントグリルを発明した張本人ですが、今後のドイツ車デザインを心配しているようです。
まぁ、最近のメルセデスやBMWを見ていると解るような気がします。 '09 9/09



3ボックスセダンのデザインでは、サイドウィンドー下のドア面とトランクからの面のつなげ方が一つのポイントです。
この写真の車はどうでしょう。二つの違う面を上手く連続させるのが腕の見せ所ですが、これは連続を放棄し、まとまらないまま商品化しています。
こんなものでも売ってしまうところがTOYOTAの凄いところです。 '09 7/04


良いニュースです。2月末にBMWのクリスバングルは退社したそうです。まだ若いので定年退職ではありません! '09 5/01



今どき珍しいほど不快なスタイリングです。 '08 7/17



大切なブランドマークを二つの面に跨がせるのは、私の記憶ではこの車だけです。マークの位置は最初から決めておくべきです。 '08 6/30



なんと! 国産車でも日本のナンバープレートが収まらない不届きものがいました。SUBARU TRAVIQです。
と思ったら、OPEL(GMタイ工場製)からのOEMだそうです。ザフィーラ(ヤナセで80万円高く売っていた)と同じ車です。 '08 6/21



ラテンの車は日本のナンバープレートなんか眼中にありません。ENZO FERRARIなんか付ける所もありませんよ! '08 5/17



国産、輸入車を問わず、ナンバープレートの周りが額縁になっている車があります。なぜでしょう。
それは横長のユーロプレート(520mmx100mm)が収まるスペースを埋めるものです。日本のナンバープレート(330mmx165mm)を付けると左右が空いてしまうことを嫌ったものでしょう。


このように専用のプレス型で日本用に作っているものもあります。USA/カナダ(304.8mmx152.4mm)用も同じトランクでしょう(未確認)。


アメリカ車もギリギリ日本のプレートが入るみたいです。


何れにしても、どれも付けられるこのタイプで全然問題ない筈で、作り分けは資源の無駄使いです。サイズ統一が理想ですけど。'08 5/02



左はHONDA PARTNER、右はHONDA AIRWAVEで車体流用の兄弟車です。
PARTNERは商用車ですから徹底的にコストダウンし、機能に徹しています。
その為、塗装なしのバージョンを考慮していないバンパーデザインは悲惨なことになっています。
AIRWAVEとは別金型のテールゲートのプレスラインは、テールランプ付近の手口が下の日産車の例と同じなのが悲しい。
商用車のデザインが美しくないと、街の景観もそれなりになってしまいます。

下の日産ADの乗用車版はWINGROADでした。 '08 3/17



メルセデスベンツが自動車を発明してから(プジョーが先という話もありますが)、他のメーカー各社はその機能、スタイリングを追いかけています。
最近はドアミラーにウィンカーを内蔵したとたん、各社が追随しています。でも、メルセデスも真似をすることがあります。
最新のSクラスのテールランプにはボディーカラーのラインが入っていますが、トヨタは随分前にマーク2でやっています。BMWの7シリーズや6シリーズのトランクの出っ張りもちゃっかり真似しています。
保守本流のスタイリングに自信がなくなってきているのでしょうか?
写真左はメルセデスベンツS500(CG誌より)、写真中はトヨタマーク2、写真右はBMW750i(CG誌より)。 '08 1/25



エンツォフェラーリをデザインした奥山清行氏の著書「フェラーリと鉄瓶」によると、
BMW現行5シリーズ(E60)のデザインはダビデ・アルカンジェリ(故人)だそうです。
このイタリア人はフェラーリ360、プジョー406クーペを完成後AUDIを経てBMWに入りました。
プジョーの為に描いたスケッチ(やっぱり!)を元にデザインした5シリーズのBMW役員会承認直後、
急性白血病で亡くなっています。(デザイナー名が語られないが誰かが引き継いだということらしい。)
やはり、発案デザイナーが生産型の細部まで面倒見ないと完成度はあがりません! '07 12/09



モーターショーには行きません。
コンセプトカーという車が商品化されないのは百も承知ですから。あれは未来のくるまでもなんでもありません。
自動車メーカーが生き残る為の電気やハイブリッドは社内で研究していればいいんです。
スタイリングスタディーは自分たちの勉強ですからお金を取って見せる物ではありません。自動車以外の業界でそういうことします?
新型車はすぐに路上で見られますから幕張まで行く必要はありませんし、GTRなんか見たくもありません。
結局、乗りたい新型車がないのと、人の多いお祭り事が好きじゃないということなんですけど! '07 11/01



我が家の戦闘機二機です。そうです、デザインの手口が似てます。
BMW先代5シリーズ(右です)は1996年発表で、先々代3シリーズデザイン(右の写真)の改良、拡大版です。
左のブルーバード(U14)も1996年発表で、開発時期はこの3シリーズ(E36)の全盛時代ですから、影響を受けない訳がありません。
結局この二台、デザインソースが同じなんです。共にマフラー排気口が見えないところは当時のエココンシャス!'07 7/31



現行7シリーズ(E65)でもフロントフェイスの評判があまりに悪く(写真右)、後期型(写真左)では大幅な変更を余儀なくされました。バランスの良い真っ当な顔つきになっています。'07 7/28



やはりBMWデザインの統括者であるクリス・バングルは外され(昇進というカタチで)、真っ当なジャーマンスタイルに戻りつつあります。発表された写真の3シリーズクーペは4ドアセダンの灰汁(あく)が抜け、のびのびスッキリしました。良かった良かった!'06 9/22



大きくなるだけで、進化しているとは思えません。技術的には格段の進歩ですけど。'05 5/13



BMWのニュー3シリーズが発売されました。「ドイツ車らしい端正さが無くなった」と言われて久しいBMWデザインですが、それはデザイン統括者がクリスバングルというアメリカ人になったことに負うところが大きいのですが、担当デザイナーがドイツ人とは限らず多国籍ということもあります。今回の3シリーズは永島譲二という日本人デザイナーの案が採用されたそうで、メーカーの国籍によるスタイリングの特徴というのは無くなりつつあります。スタイリングの「善し悪し」は「好き嫌い」ですから購入者が判断すれば良い訳ですが、私は新しい3、5、7シリーズ全部が嫌いです。
因にAUDI A6は和田デザイナーの作ですが、二人とも大学の後輩で、世界的な活躍は嬉しいですね。'05 5/07