キーボードの部屋     2002年6月30日ページ公開  2004年4月1日更新  

Realforce 106 改造その1 押し圧重さ編

まねをしないでください。 壊れても私はしりませんよ。

東プレ リアルフォース 106を買ってみたが、意図せず深く打ててしまう45gキーのタクタイルと深いストロークが気に入らないので改造してみることにしました。

タクタイルの弱い30gキ−を、よく使うキーに入れ替えてみました。

■ 分解

表面。

Topre Realforce 106 表

裏面。 爪をピンセットで起こしてやるとすぐ外れる。

Topre Realforce 106 裏

内部ユニット表面。

通常のスイッチユニット式とは基板の使い方が逆で、パタ−ン面が表になっている。

Topre Realforce 106 半田面

基板部品面。

紙フェノール片面基板。静電容量式のためか部品点数が多い。

ネジも多い。(39本)

基板 部品面

ねじを外して 基板と フレームアッセンブリーを分離。

金属フレームに軸部分、成型部品をはめ込んである。

大きいキーの傾き防止アームは、内部についている。

Topre Realforce 106 フレーム

基板の半田面。ラバードーム。

Topre Realforce 106 基板 ラバードーム

ラバードームは複数繋がったもの、1個単独のものなど形状はいろいろで、約40個に分かれてます。


※このように、ラバードームがバラバラになっているはRealforce106の初期のみのようです。

 後のモデルでは、変荷重でも一体成型のラバードームになっていたり、基板もガラスエポキシ基板に変更になっていたりします。


上の画像では、ESCキーが50g

濃い色が30g。

その内側斜め1列が30gより少し重い感じで (成型誤差かもしれません、色は30gとは違い45gと同じ色)

その他が45gのようです。


※分解した時点で、写真のようにラバードームが基板に貼り付いているとは限りません。

たまたま貼り付いているだけです。

不用意にばらすと、特性ごとに違うラバードーム、バネがごちゃ混ぜになってしまいます。


組み立ては、

  板金フレームに、特性ごとに違うラバードームをパズルのように並べる。

  コイルスプリングを荷重特性ごとに1つ1つ乗せる。

  プリント基板を合体する。

という方法で、この部分の製造は1台づつ手作業で製造してると思われます。

ラバードーム、バネの位置がずれやすく、流れ作業、自動機での製造は無理と思われます。

ラバードームを並べる → スプリングを乗せる → 位置あわせ → ビス止め39本で

15分程度かかるので、分レート50円とすると、これだけで人件費750円/台。

前段階の板金フレームのアッセンブリーも、これ以上の手間がかかりそうです。(これは内職おばちゃんでもOK)

このあたりの設計、部品、製造方法が高コストになってる原因と思われます。


■ 分解して単品部品での特性

キーの重さによってラバードームとコイルバネの特性が変えてあるようです。

押し圧重さの各個数を確認してみると、30gが16個、30g+が8個、55gが1個、その他が45gのようです。

(30gと30g+キーはちょっと重さが違い、成型誤差かもしれませんが明らかに重さが違います。)

45gキーは30gに比べると明らかにタクタイルが強いです。

45gキーのバネは30gのバネよりも少し背が高いようです。

ESCキーは55gのようです。


コイルバネは静電容量式のスイッチのための物で、キータッチにはほとんど影響ないと思われます。

キータッチを決めてるのは、ラバードームの特性。

底突き感の処理もラバードームの縁の特性。


※誤差があります。 部品単品で計測しましたので組品の特性とは違っています。 

※グラフが段々になってるのは、計測の手を抜いてるだけです。

30g特性30g?キーの特性45g特性

■ 再配置

ラバードームは複数繋がったもの、1個単独のものなど形状はいろいろです。

スイッチ部分の形状は同じですので、ニッパとはさみで切断して再配置しました。

コイルバネはラバードームとペアで使ってます。

軽めな30g、30+gキーをアルファベットに割り当てようと思いましたが26文字分には足りないので、ローマ字入力でよく使うキーに軽いキーを割り当てました。

30g A E G H I K M N O R S T U W X Y

30g配置

30+g C D F J L P Q Z

30gと30g+配置

その他は 45g

画像のようにラバードームを乗せ、コイルバネを乗せ

基板に貼り付いているのはそのままで、基板を合体しました。

ラバードーム、コイルバネがずれてると正常に動作しなくなるので注意。

症状は、入力できなかったり、ONになる深さが変わってきます。

■ 結果

改造して、キー入力は軽くなり指先への負担は感じなくなりました。

が、

ちょっと軽すぎます。

指を乗せただけで、指の重みでキーが押されてしまい入力されてしまいます。

非常にデリケートな感じになってしまって、キーの上で指を保持してるだけで腕が疲れてしまいます。

アームレスト無しでは打てそうにありません。


その後、

2002年11月、産業交流展2002にて、全キー30gのRealforceが発表され、その後正式な製品としてRealforce106Sがラインナップに加わりしました。


軽荷重化の改造は諦めて、今度はストロークの改造をしてみることにしました。

4mmの押し込み深さを 3〜3.5mm程度にしようと思います。

東プレのページの荷重特性のグラフを見ると、1.7mm付近以下ON領域のようなので 底突きの位置を

多少かさ上げしても入力は問題ないと思われます。


その後もいろいろ試行。

Realforce 106 改造 その2 ストローク改造

Realforce 106 改造 その3 ストローク編その2

Realforce 106 改造 その4 キートップの厚み編

Realforce 106 改造案 コイルバネを追加した場合の押し圧特性の変化編

Realforce 106 改造 その6 テンキーレス軽荷重30g化編

Realforce 106 改造案 その7 リニアフォース化

Realforce 106 改造案 その8 磁気浮上キー化