キーボードの部屋         2004年4月1日更新  

Realforce 106 改造その1 押し圧重さ編

まねをしないでください。 壊れても私はしりませんよ。

東プレ リアルフォース 106を買ってみたが、意図せず深く打ててしまう45gキーのタクタイルと深いストロークが気に入らないので改造してみることにしました。

タクタイルの弱い30gキ−を、よく使うキーに入れ替えてみました。

■ 分解

表面。

Topre Realforce 106 表

裏面。 爪をピンセットで起こしてやるとすぐ外れる。

Topre Realforce 106 裏

内部ユニット表面。

通常のスイッチユニット式とは基板の使い方が逆で、パタ−ン面が表になっている。

Topre Realforce 106 半田面

基板部品面。

紙フェノール片面基板。静電容量式のためか部品点数が多い。

ネジも多い。(39本)

基板 部品面

ねじを外して 基板と フレームアッセンブリーを分離。

金属フレームに軸部分、成型部品をはめ込んである。

大きいキーの傾き防止アームは、内部についている。

Topre Realforce 106 フレーム

基板の半田面。ラバードーム。

Topre Realforce 106 基板 ラバードーム

ラバードームは複数繋がったもの、1個単独のものなど形状はいろいろで、約40個に分かれてます。


※このように、ラバードームがバラバラになっているはRealforce106の初期のみのようです。

 後のモデルでは、変荷重でも一体成型のラバードームになっていたり、基板もガラスエポキシ基板に変更になっていたりします。


上の画像では、ESCキーが50g

濃い色が30g。

その内側斜め1列が30gより少し重い感じで (成型誤差かもしれません、色は30gとは違い45gと同じ色)

その他が45gのようです。


※分解した時点で、写真のようにラバードームが基板に貼り付いているとは限りません。

たまたま貼り付いているだけです。

不用意にばらすと、特性ごとに違うラバードーム、バネがごちゃ混ぜになってしまいます。


組み立ては、

  板金フレームに、特性ごとに違うラバードームをパズルのように並べる。

  コイルスプリングを荷重特性ごとに1つ1つ乗せる。

  プリント基板を合体する。

という方法で、この部分の製造は1台づつ手作業で製造してると思われます。

ラバードーム、バネの位置がずれやすく、流れ作業、自動機での製造は無理と思われます。

ラバードームを並べる → スプリングを乗せる → 位置あわせ → ビス止め39本で

15分程度かかるので、分レート50円とすると、これだけで人件費750円/台。

前段階の板金フレームのアッセンブリーも、これ以上の手間がかかりそうです。(これは内職おばちゃんでもOK)

このあたりの設計、部品、製造方法が高コストになってる原因と思われます。


■ 分解して単品部品での特性

キーの重さによってラバードームとコイルバネの特性が変えてあるようです。

押し圧重さの各個数を確認してみると、30gが16個、30g+が8個、55gが1個、その他が45gのようです。

(30gと30g+キーはちょっと重さが違い、成型誤差かもしれませんが明らかに重さが違います。)

45gキーは30gに比べると明らかにタクタイルが強いです。

45gキーのバネは30gのバネよりも少し背が高いようです。

ESCキーは55gのようです。


コイルバネは静電容量式のスイッチのための物で、キータッチにはほとんど影響ないと思われます。

キータッチを決めてるのは、ラバードームの特性。

底突き感の処理もラバードームの縁の特性。


※誤差があります。 部品単品で計測しましたので組品の特性とは違っています。 

※グラフが段々になってるのは、計測の手を抜いてるだけです。

30g特性30g?キーの特性45g特性

■ 再配置

ラバードームは複数繋がったもの、1個単独のものなど形状はいろいろです。

スイッチ部分の形状は同じですので、ニッパとはさみで切断して再配置しました。

コイルバネはラバードームとペアで使ってます。

軽めな30g、30+gキーをアルファベットに割り当てようと思いましたが26文字分には足りないので、ローマ字入力でよく使うキーに軽いキーを割り当てました。

30g A E G H I K M N O R S T U W X Y

30g配置

30+g C D F J L P Q Z

30gと30g+配置

その他は 45g

画像のようにラバードームを乗せ、コイルバネを乗せ

基板に貼り付いているのはそのままで、基板を合体しました。

ラバードーム、コイルバネがずれてると正常に動作しなくなるので注意。

症状は、入力できなかったり、ONになる深さが変わってきます。

■ 結果

改造して、キー入力は軽くなり指先への負担は感じなくなりました。

が、

ちょっと軽すぎます。

指を乗せただけで、指の重みでキーが押されてしまい入力されてしまいます。

非常にデリケートな感じになってしまって、キーの上で指を保持してるだけで腕が疲れてしまいます。

アームレスト無しでは打てそうにありません。


その後、

2002年11月、産業交流展2002にて、全キー30gのRealforceが発表され、その後正式な製品としてRealforce106Sがラインナップに加わりしました。


軽荷重化の改造は諦めて、今度はストロークの改造をしてみることにしました。

4mmの押し込み深さを 3〜3.5mm程度にしようと思います。

東プレのページの荷重特性のグラフを見ると、1.7mm付近以下ON領域のようなので 底突きの位置を

多少かさ上げしても入力は問題ないと思われます。


その後もいろいろ試行。

Realforce 106 改造その2 ストローク改造

Realforce 106 改造その3 ストローク編その2

Realforce 106 改造その4 キートップの厚み編

Realforce 106 改造案 コイルバネを追加した場合の押し圧特性の変化編

Realforce 106 改造その6 テンキーレス軽荷重30g化編

2002年6月30日ページ作成