正しい食とは、自然界と調和した食事のこと

自然界と調和した健全な食生活が、人間に健康をもたらす

コラムNo.43

多くの現代人が、不自然な食の快楽・味覚の刺激を求めています。その最大の原因は、現代人が“不自然な生き方”をしているところにあります。不自然な日常生活を送っているために、不自然な刺激が必要となり、それが“間違った食”への傾斜を強めることになっているのです。

多くの人々が刺激的な食べ物を好み、大量のアルコールを飲み、タバコやドラッグにおぼれています。物質文明がもたらした人工的な刺激物によって欲望を満たし、快楽を得ようとしています。肉体本能に支配された心は、摂理から外れた不自然な状態に陥り、それがいっそう本能的欲望を追求させることになるのです。経済発展にともなって人々が“肉食”をするようになったのも、同じ理由によります。不自然で不調和な心が、肉食という“間違った食”を求めさせることになっているのです。不健全な食生活の“根本原因”は――「自然法則」に反した不調和な心にあるのです。

シルバーバーチは、次のように言っています。

「不幸にして人類は、文明の進歩とともに、ますます不自然になってきています。過度の喫煙・飲酒・刺激物――これらはすべて、よくありません。大自然の法則(摂理)に従って生きていれば、身体はそうしたものを全く必要としません。摂理から外れた生き方をしていると、そうした刺激物が欲しくなるのです。食欲をそそるものが要るようになるのです。」

The Spirit Speaks

人間の生き方が「自然法則(利他性の法則と霊優位の法則)」に一致し、自然界と調和状態に置かれているなら、自動的に自然界と調和した食べ物を求めるようになります。それによって、人間に健康と長寿がもたらされることになります。“正しい食”とは、自然法則に一致した食生活・自然界と調和した食生活のことなのです。

ところが現代人の多くが「肉体本能」に支配され、自然法則に反した(物欲・肉欲に翻弄ほんろうされた)生き方をしています。当然のこととして、食生活も不自然なものになっています。不自然な食の代表が“肉食”です。さらに多量の油や砂糖を摂ることです。人間が自然法則に一致した状態にあるときには、こうした食品にはさほど魅力は感じません。自然界と調和した生活を送っている人は、自動的に「植物性食品」を中心とした健全な食事を求めるようになります。自然界と調和した食事に心地よさを感じるようになるからです。

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