ホリスティック医学・健康学のベースとなる
スピリチュアリズムについて
真のホリスティック医学のベースとなる「スピリチュアリズム」について
医学の根本改革のために今、最も必要とされている知識とは、医学の対象である人間そのものに関する知識です。しかし、今日に至るまで人間の身体についての真実(人間観・身体観)は明らかにされず、ホリスティック医学の理論モデルを確立することはできませんでした。そのため「ホリスティック医学」という理想は、絵に描いた餅にとどまってきました。
ホリスティック医学の理論モデル化において最も重要なことは、人間の身体構造をトータル的に説明することです。こうした総合的な「人間観・身体観」がホリスティック医学思想の出発点になるのですが、その肝心な人間観・身体観を確立することができなかったのです。その最大の理由は、「霊体」という不可視の身体の存在が分からなかったところにあります。
そうした「人間観・身体観」に関する根本的な問題が、スピリチュアリズムによってもたらされた霊的知識によって初めて解決されることになりました。それを通して長年、希求してきたホリスティック医学の「理論モデル確立」の道筋が見えるようになったのです。
“スピリチュアリズム”と言えば、多くの人々が19世紀半ば~20世紀初期に欧米社会で盛んに行われた交霊会や心霊実験・心霊研究を思い浮かべるかもしれません。しかしそれらは、スピリチュアリズムの歴史展開における初期段階のものにすぎません。その後、スピリチュアリズムは次元を高めて進化・向上の道を歩むことになりました。
スピリチュアリズムの本来の目的は、「霊界通信を通して人類にこれまで存在しなかった“霊的知識・霊的真理”をもたらし、地上人の魂を救済する」ことです。スピリチュアリズムの初期には華々しい心霊現象を演出して世間の注目を集めてきましたが、その後、スピリチュアリズム運動の中心は“霊的知識の普及とその実践”に移行していきました。ようやく、“地上人の魂の救済と向上”という本来の目的にそった方向を歩んでいくようになったのです。
霊的知識を地上にもたらすために考え出された方法が「霊界通信」です。これは霊界にいる「霊(スピリット)」が地上の霊媒を介してメッセージを送る方法であり、世間一般で言われる“霊媒現象”や“チャネリング”と同種の心霊現象です。スピリチュアリズムの霊界通信は、これらのものを数段もレベルアップさせ、洗練したものです。
とは言っても、霊界通信はそのレベルにおいてピンからキリまであります。中でも、最高峰と言われるものが“シルバーバーチ霊”による霊界通信です。シルバーバーチの霊界通信によってもたらされた宗教や思想などに関する数々の霊的知識は、『シルバーバーチの霊訓』と称され、スピリチュアリズム史上だけでなく、人類史上においても「最高の叡智」と言われています。こうした従来の宗教などでは知り得なかった霊的知識によって、これまで解けなかった数々の難問が見事に解決されることになりました。『シルバーバーチの霊訓』には、医学に関する情報も多く含まれています。そのどれもが、これまで人類が知り得なかった画期的な情報です。本サイトの内容のほとんどは、『シルバーバーチの霊訓』に基づき、生み出されたものと言えます。
スピリチュアリズムや霊界通信についての詳しい説明は、スピリチュアリズム普及会の公式サイトで公開していますので、関心のある方はぜひご覧ください。
『シルバーバーチの霊訓』より
医学に関する霊的知識の抜粋
「真のホリスティック医学」は、スピリチュアリズムによってもたらされた霊的知識を医学思想として展開したものです。その意味で本サイトは、「スピリチュアリズムの医学観・健康観」を示したものと言えます。その医学や健康に関する思想の根拠となるスピリチュアリズムの霊的知識の一部を紹介いたします。その大半は『シルバーバーチの霊訓』からの引用です。
「人間は複雑な要素から成る統一体です。人間を構成するすべての要素が入り組んだメカニズムの一部分として、見事に調和しています。」
「人間の身体を見てみると、実に驚くべき複雑な機械のような存在であることが分かります。地上のいかに腕のいい技術者であっても、到底これほどのものをつくることはできないでしょう。無数の細胞が集まって血液・筋肉・神経・組織をつくり、さらに各種のミネラルが昼となく夜となく働いて、霊が効果的に表現されるようにしています。
私が思うに、地上に存在する機械で、絶え間なく働いているにもかかわらず、休息もオーバーホールも必要がないものは他にはありません。しかし酷使しすぎると、使用を中止しなければならなくなります。使いすぎによって、身体の一部分に欠陥が生じるからです。」
「人間は、肉体を携えた霊的存在です。その霊的身体は目に見えないかもしれません。ましてや、魂(霊の心)は見えません。肉体には果たすべき役割がありますが、大切なのは肉体ではないのです。」
「全生命と全存在の始源である大霊は、あなたの地上生活において必要なものを、すべて供給してくれます。その地上生活の目的は、いたって簡単なことです。死後に待ちうける次の生活に備えて、本来のあなたであるところの霊性を強固にすることです。」
「一人でも多くの人が正しい視野を持ち、自分自身の本当の姿を見つめるようになっていただきたいのです。自分というものを肉体だけの存在、あるいは霊を備えた肉体だと思い込んでいる人が、あまりにも多いのです。実際は、人間は肉体を備えた霊的存在です。それとこれとでは、大違いです。」
「物的身体の存在理由(存在意味)は、第一に霊の道具であるということです。霊なくして身体の存在はありません。そのことを知っている人は、ほとんどいません。霊が存在するがゆえに、身体は存在できるのです。霊が身体から分離すると、身体は死を迎え、崩壊します。」
「霊が主人であり、物質(肉体)はその主人に仕える僕です。それを逆に考えるのは、大きな間違いです。あなた方は霊性を有しているために神性な存在となり、大霊が所有しているあらゆる霊的要素をミニチュアの形で持っているのです。」
「宇宙の摂理に調和した生き方を身につければ、あなた方は健康を手にすることができるのです。そういう生活を送れば、人間は病気で死ぬことはなく、老衰によって死を迎えるようになります。」
「真の健康とは、調和状態のことです。精神と霊と身体が正しい関係を保ち、それぞれが適切に働いて一体関係を形成するということです。」
「健康とは、身体と精神と霊の三者が一体性を保っているということです。それは人間の3つの構成要素が調和状態にあることを示しています。もし、そのうちの1つでも正常に働かなくなると、協調関係が崩れ、病気が生じます。」
「あなた方人間は、身体と精神と霊から成る存在です。三者は分離できない必須の構成要素です。健康を手にするためには、それらの一体関係を保ち、調和状態を維持しなければなりません。」
「病気というのは、その大半は主として精神と身体と霊との間の連係が正しく行われていないことに起因します。正しく行われていれば、つまり完全な一体関係が保たれていれば、完全な健全性と安定性と落ちつきと洞察がもたらされます。」
「身体が病むということは、精神(魂)か霊かのいずれかに、その原因があるということです。霊が正常で精神も正常であれば、身体も正常であるはずです。身体に現れる症状はすべて、霊と精神の反映です。(中略)それは、いつの時代にも変わらぬ真理です。魂が病めば、身体も病みます。魂が健康であれば、身体も当然、健康になります。」
「一般的に言って人間は、肉体に関わることはおろそかにはしていません。むしろ甘やかしすぎです。必要以上のものを与えています。あなた方が文明と呼んでいるものが不必要な用事を増やし、新たな慣習的義務を背負い込むことになっています。肉体にとってなくてはならないものといえば、光と空気と食べ物と運動と住居くらいのものです。衣服もそんなにアレコレと必要なものではありません。」
「大方の人間のしていることをご覧になれば、肉体の必要性にばかりこだわって、精神ならびに霊の必要性に無関心すぎるという、私の持論に賛成していただけると思います。肉体へ向けている関心の何分の一かでも霊の方へ向けてくだされば、世の中は今よりずっと住みよくなるでしょう。」
「罰が当たるというようなことは、そちらの世界(地上世界)でもこちらの世界(霊界)でもありません。すべては原因と結果の摂理(因果律)によって起きることです。罰は間違った行為の結果であり、種蒔きと刈り取りの関係です。」
「人間が正しく生きているとき、こうした問題は起きないでしょう。人間の生き方は、地上の環境のすべてに反映するのです。生き方を正せば、そうした克服できそうにない問題は生じなくなります。人間の行動と環境との間には関連があるのです。」
「魂の体験としては、病気も健康も必要です。(中略)地球は学習のために通う“学校”です。その学習は、比較対象の体験を通してのみ得られます。日向と日陰、嵐と静けさ、愛と憎しみ、善と悪、健康と病気、喜びと苦しみといった相反する体験によって学んでいくのです。相対的体験と、その中での闘いを通して、魂が磨かれていくのです。」
「苦痛も大自然の仕組みの一つです。摂理の一部なのです。痛み、悲しみ、苦しみ、こうしたものはすべて摂理の中に組み込まれているのです。(中略)日向と日陰、平穏と嵐、光と闇、愛と憎しみ、これらのすべてが神の摂理の一部なのです。他方を捨て去って、その一方だけを手にすることはできません。」
「健康であるためには、(霊と精神と肉体の)三要素が一体性・調和・リズム・協調性を保っていなければなりません。それが健康を手にするための唯一の方法です。薬も医術も、苦痛を取り除くための一時的な手段にすぎません。」
「たとえ医者からすべての薬をもらっても、それは大霊が用意している治療法の代用にはなりません。苦痛は軽減するかもしれません。一時しのぎにはなるでしょう。が、本当の治療にはなりません。痛みを消し、苦痛を和らげることはできます。しかし、身体が欲しているのは大自然がふんだんに与えてくれるものです。」
「私は臓器の移植には賛成できません。(中略)肉体的生命の維持(死なないようにすること)が医学の第一の目的であるとは考えません。霊的に、精神的に、そして肉体的にどういう生き方が好ましいかを教えることこそが、医学の第一の目的であると考えます。
心の持ち方が正しければ、品行も方正となり、身体も健康となるはずです。それを臓器を取り替えることで解決しようとしても無駄です。すべての人間にとっての解決法は、大霊の意図したとおりに生きることです。」
「臓器移植という手段は、霊的観点から見て方向を間違えているということです。(中略)臓器移植で健康は回復できません。本来、健康とは調和状態のことです。臓器移植は一時的に身体に継ぎはぎをするようなものです。」
「人間は霊的存在であり、すべての治療法はその霊性の優位性を考慮すべきであるという原則に立てば、無数といってよいほどの治療法が用意されているのです。肉体というのは、霊が使用する機械としての存在でしかないのです。」
参考文献
Silver Birch Series
- Teachings of Silver BirchEdited by A. W. Austen
- More Teachings of Silver BirchEdited by A. W. Austen
- Wisdom of Silver Birch
- More Wisdom of Silver BirchEdited by Sylvia Barbanell
- Silver Birch SpeaksEdited by Sylvia Barbanell
- Silver Birch Speaks AgainEdited by S. Phillips
- Silver Birch AnthologyEdited by William Naylor
- Guidance from Silver BirchEdited by Anne Dooley
- Philosophy of Silver BirchEdited by Stella Storm
- More Philosophy of Silver BirchCompiled by Tony Ortzen
- Light from Silver BirchCompiled by Pam Riva
- Silver Birch CompanionEdited by Tony Ortzen