「肉食」は発展途上国の人々への虐待行為

米国人と日本人が肉食を止めれば、飢餓の問題は解決する

コラムNo.13

欧米型食事の最大の特色は、動物性食品(肉・卵・乳製品)の多食です。動物性食品(動物性タンパク・動物性脂肪)の過剰摂取は、さまざまな生活習慣病を発生させる大きな原因であり、人類にとって欧米型食事は、“間違った食”と言えます。

欧米型食事にともなう肉食習慣の拡大は、先進諸を中心に病気を蔓延させることになりましたが、一方で、それは「発展途上国の貧困・飢餓」という深刻な問題を引き起こしています。

この地球には、世界の全人口を養えるだけの大地の恵みが十分に与えられています。しかし現実には、8億以上もの人々が食料を手に入れることができず、飢えに苦しんでいます。神から与えられている大地の産物は、地上人のエゴイズムの支配下で平等に分配されず、特定の人々にのみ集中するようになっています。

農産物が公平に分配されなくなっている大きな理由は、大量の穀物が家畜の飼料(エサ)に回されているからです。先進諸国の人々は、穀物をそのまま食料にするのではなく、穀物を家畜にエサとして与え、その肉を摂取しています。つまり自分たちが肉食をするために、大地の恵みを家畜のエサとして浪費しているのです。家畜の肉を生産するためには、その何倍(*10~20倍という説を唱える学者もいます)もの穀物が必要とされます。これはたいへんな穀物の無駄づかいであり、「犯罪的な浪費」と言うべき愚行です。

もし、米国人と日本人が肉食を止め、家畜に与える必要がなくなった分の穀物を他の貧しい国々に回せば、地球上の飢餓の問題は一気に解決するようになります。たったそれだけのことで、地球上から飢えて死ぬ人間がいなくなるのです。

今、述べたように、“肉食”は、途上国の人々を虐待する“人類愛に反する”行為なのです。

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