秋の瀬戸内海・九州クルーズ
飛鳥Ⅱ 食べる食べる
長崎 旅程表
今回のクルーズは、以前から一度は乗って見たかった飛鳥Ⅱです。行ってみたかった隠岐の寄港があったのと、鹿児島から開聞岳登山の再挑戦ができるのとで、勇んで申し込んだわけです。が、台風24号の影響で予定の航路が変更になり、クルーズのタイトルも「秋の九州・隠岐クルーズ」が「秋の瀬戸内海・九州クルーズ」となりました。結果、大阪港から出港、長崎までの航路が図のようになりました。隠岐は残念でしたが、以前に瀬戸内海を航海した時は夜になって良く見えなかったので、これも良しとしました。しかし、今度は台風25号です。鹿児島入港のビューポイント、海からの開聞岳は山頂が雲の中でした。更に台風の余波で鹿児島港に入港できず、船上で足止め、翌日の下船となりました。今回は、登山の予備日を用意してあったので何とか開聞岳には登ることができましたが、あわただしい旅程となりました。
 しかし、同じ時期にダイヤモンド・プリンセスのクルーズに参加していた船友は、韓国には行けずに太平洋を彷徨って横浜に帰港したとのことでした。お騒がせな台風でした。

 シップデータ
総トン数:50,142t 就航年:1990年(2006年改装) 巡航速力:21ノット 
全長:241m 全幅:29.6m 乗船デッキ:9層 乗客数:872人 乗組員数:約470人
 
1日目(10.2) 羽田から大阪へ
        大阪港出港
 羽田空港では滑走路の不具合で30分ほど遅れました。台風一過、青空で、富士山も良く見えました。
 
 3回も乗り換えながら、初めての大阪港に着きました。天保山客船ターミナルというところで観覧車やマーケットプレースなどもあり賑やかでした。港の出入りは自由なようで、甘いセキュリティーと感じました。予定より早くチェックインが済んでいよいよ乗船です。乗船前に全体を撮ろうとしたのですが、大きくてどうしても画面をはみ出してしまいます。
飛鳥Ⅱ 8115号室
 一番安いKステートです。角窓(バルコニーなし・バスタブ付)、18.4㎡ですが、狭いとは感じません。ベッドは家のと同じシモンズなので、寝心地はとても良いです。収納も良し。視界が悪いということでしたが、それほど酷いわけではありません。
 荷物の整理をしていてウエルカムドリンクを飲みそこないました。16時からハリウッドシアターで船内生活オリエンテーションが開かれました。引き続き、16時25分からボートステーションに集合して避難訓練です。救命具は装着せず、担当の説明だけでした。大阪港の上空には秋らしいうろこ雲が見られます。訓練終了後に船内を探検しました。
 船内を紹介します。デッキ4【テンダーデッキ】には「診療室」がありますが、お陰様で利用しませんでした。デッキ5【メインデッキ】は乗船口のある「アスカプラザ」です。いわばホテルの玄関です。四つの金色の像の一つ「ダンス」があります。正面には「レセプション」があります。ホールの右には「ピアノバー」があります。ピアノやバンドの生演奏をしています。ホールの左側には「フォーシーズン・ダイニングルーム」の入り口があります。広々としていますが、二交代制です。朝食と昼食は和食のセットメニューが中心です。夕食はフレンチが中心です。
 デッキ6【プラザデッキ】の前方です。一番前は「ギャラクシーラウンジ」で、中では毎日ショーが行われました。右舷には「マージャンサロン」とカジノ「モンテカルロ」があります。カジノは勝つとショップの商品を景品として頂けます。左舷にはオープンカフェの「ザ・ビストロ」があります。気軽にコーヒーブレイクを楽しめます。ここでは、新しい飲み物のコールドクレマが飲めます。私は行きませんでしたが、隣にはカラオケバー「クラブ・スターズ」もあります。
 デッキ6【プラザデッキ】の中央、アスカプラザの吹き抜けの周りにはショップが並んでいます。飛鳥グッズの並ぶ「ル ブルー」、ウエアの「フラップフラップ」、バッグや装飾品の「ラ・スッテラ」、ブランド品を並べる「ペガサス」です。
 
 デッキ6【プラザデッキ】の中央には「ハリウッドシアター」があります。船内生活オリエンテーションが開かれた部屋ですが、基本は映画館のようです。右舷後方にはフォトショップ、シガーバーと並び、オリジナルカクテルなどを出す英国風のバー「マリナーズクラブ」があります。雰囲気があって、ぜひ利用したいと思いました。
 デッキ6【プラザデッキ】の左舷後方には、「ライブラリー」、「カードルーム」等が並び、後方にはダンスホールの「クラブ2100」があります。ダンスホールでは、朝のストレッチなども行われます。
 後方の屋外は、スポーツエリアになっています。
 デッキ7【プロムナードデッキ】は、内部は客室ですが外はウッドデッキになっています。今回はウォーキングはしませんでしたが、歩きやすいです。緊急避難の時はここからテンダーボートに乗ります。  デッキ8【ホライズンデッキ】が宿泊したフロアーです。デッキ9【シーブリーズデッキ】、デッキ10【アスカデッキ】も客室です。各階には「セルフサービスランドリー」があり、洗剤と洗濯器、乾燥機、アイロンなどを備えています。
 
 デッキ11【リドデッキ】の船首には、眺めの良い「ビスタラウンジ」があります。左右のドアからはオープンデッキに出ることができます。乗組員用の小さなプールが見えます。ここには、四つの金色の像の一つ「バイオリン」があります。ラウンジの手前には広々としたオープンスペースの「パームコート」があります。コンサートなども行われます。ここには、四つの金色の像の一つ「ハープ」があります。
 
 デッキ11【リドデッキ】の中央には、「シーホースプール」があります。後方の室内には、「リドグリル」、「リドガーデン」、「リドカフェ」とビュッフェスタイルのレストランやカフェがつながっています。エレヴェーターホールからは有料の寿司レストラン「海彦」に入れます。予約制だそうですが、利用しませんでした。また、後方のデッキに出ると、四つの金色の像の一つ「マーメイド」が海を眺めています。
 デッキ12【スカイデッキ】の前方は、展望が良く、散歩に向いています。後方に歩いて行くとリドデッキのプールが見下ろせます。テニスコートの先から室内に入ると、廊下にはずらりと寄港地の記念プレートが飾られていました。廊下の先は「グランドスパ」です。左舷が男性用、右舷が女性用です。後方右舷側にはサロン&スパの「アスカ アヴァダ」が、同じく左舷側には「フィットネスセンター」があります。
 船内見学の後は、大阪港の夕焼けを見て、18時15分からギャラクシーラウンジで飛鳥Ⅱ専属マジシャンTAKUYAさんのイリュージョンマジックショー「アナザーワールド」を鑑賞し、19時45分からフォーシーズン・ダイニングルームで夕食を頂きました。暗くなると観覧車がライトアップされます。
 22時、タグボートに曳かれて予定通り出港しました。22時45分からフォーシーズン・ダイニングルームで夜食を試しに出かけました。
2日目(10.3) 終日航海
 本日は終日航海日です。6時30分に起床。パームコートでモーニングコーヒーを飲んで、7時から30分、クラブ2100でストレッチ体操に参加しました。朝食後、8時15分ごろ通過予定の瀬戸大橋を見に、リドデッキに行きました。瀬戸大橋は、昭和63年開通で、吊橋、斜張橋、トラス橋の10の橋が連なった13.1㎞の鉄道道路併用橋です。世界一長い鉄道道路併用橋としてギネス世界記録にも認定されているそうです。にっぽん丸で通過した時より船が大きいので、橋の下ではグッと迫る感じです。天気が良かったので、快適です。
 10時からは、ハリウッドシアターで新長崎学研究会会長稲富裕和氏の「世界と出会った街・長崎 近代は長崎から始まった」という講演がありました。10時50分に因島大橋を通過するので講演終了後急いでデッキに出ましたが、もう橋の下に来ていました。因島大橋は、しまなみ海道を構成する橋の一つで、1,270mの吊り橋です。瀬戸内海は穏やかです。
 11時からは、コンパスルームでカードホルダー作り教室に参加しました。20分ほどでカードホルダーが完成しました。
 昼食後は船内をウロウロし、16時からモンテカルロでバルーンアート教室に参加しました。なかなか難しく、バルーンを割ってしまう人もいました。
 18時15分からは、ギャラクシーラウンジでバイオリン、フルート、チェロ、ピアノによる四重奏のグループ、モナリサの「モナリサ コンサート」がありました。また、夕食後は、ハリウッドシアターで飛鳥Ⅱ専属マジシャンTAKUYAさんの「クラシックマジックシアター」を見学しました。
 20時ごろ関門橋を通過するというので早めにデッキに出ました。ライトアップした橋が見えましたが、かなり寒くて、早々に部屋に引き上げてしまいました。
3日目(10.4) 長崎港着 出港
         長崎市内散策
 7時に起床。ビスタラウンジでモーニングコーヒーを飲んで、朝食を摂って、本日の金比羅山ハイキングに備えました。9時長崎港入港。出かけようとしたら雨が降っています。出発見合わせ。10時に雨が止んだので出発しました。長崎市街散策は別のページでご覧ください。一度昼食で船に戻って再び市街散策に出かけました。
 18時15分からは、ギャラクシーラウンジで飛鳥Ⅱプロダクションショー「フォー・シーズン」を鑑賞しました。夕食後は、21時30分からパームコートでモナリサのラウンジコンサートがありました。
 コンサートの後は、行ってみたかったマリナーズクラブでピアノ演奏を聴きながら、久しぶりにバレンタイン17の水割りを楽しみました。
4日目(10.5) 終日航海
 7時に起床。7時30分に朝食。9時40分過ぎに鹿児島湾に入るというアナウスでプロムナードデッキに出てみると、目の前に開聞岳が見えました。山頂は雲の中です。海は荒れて、兎が飛んでいます。楽しみにしていた景色なので残念でした。下船のため宅急便で送る荷物をまとめて廊下に出しました。
 10時からハリウッドシアターでビンゴ大会に参加しました。やっぱり何も当たりませんでした。ギャラクシーラウンジでもやっていたのでそちらの方が良かったでしょうか。
 11時からは、コンパスルームで眼鏡ホルダー作り教室に参加しました。カードホルダーと同じようにテグスにビーズを通して作ります。
 12時過ぎに昼食を摂ってしばらくすると、波が荒くて鹿児島港に入港できないので湾内でしばらく待機するとのアナウスが流れました。次の予定があるのでやきもきしながら待っていると、入港を1日伸ばして明日になるとのアナウスが流れ、一度回収した荷物も部屋に戻ってきました。覚悟ができたので、読書をして過ごしました。
 急遽追加になったのでしょうが、18時15分からは、ギャラクシーラウンジで飛鳥Ⅱプロダクションショー「シネマ」を鑑賞しました。夕食後は、おとなしく早寝をしました。
5日目(10.6) 鹿児島港着
        宇宿から開聞へ
 7時に起床。7時30分に朝食。再び宅急便の荷物を整理して、買物などをして過ごしました。湾内を廻っていた飛鳥Ⅱは昼食後の13時30分ごろに鹿児島港に戻ってきました。頂上に雲を頂いた桜島が見えていました。まもなくタグボートが2艘やってきて、14時15分ごろには港に接岸しました。
 桜島に一文字の虹がかかっていました。ちょっと珍しいかもしれません。
 14時30分ごろから順番に下船が開始されました。15時ごろに下船すると、予約していたタクシーが待っていてくれました。
 道が混んでいるとかで、だいぶ大回りをして宇宿駅に着きました。宇宿からは単線で二両編成の電車に乗ります。途中、車窓からは雲のかかった開聞岳が見えていました。1時間半ほどでやっと開聞駅に着きました。
6日目(10.7) 開聞岳登山
        開聞から鹿児島空港へ
 6時30分起床。開聞岳登山は別ページでご覧ください。
 下山後、温泉に入ってから指宿の駅まで送ってもらいました。指宿からはバスで鹿児島空港へ行き、また、送迎車でホテルに行きました。
7日目(10.8) 鹿児島から羽田へ
 6時起床。送迎車で空港へ行き、空港で朝食を摂りました。7時45分のフライトです。富士山が見えていると機内放送がありましたが、うっすらです。いろいろありましたが、予定通り無事帰宅しました。  
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