旧制第一高等学校寮歌解説

體がデッカイばかり

 

スタートボタンを押してください。ピアノによる原譜のMIDI演奏がスタートします。 スタートボタンを押してください。現在の歌い方のMIDI演奏がスタートします。
1、身體(からだ)がデッカイばつかりで  大食無能の才子ども
  ボートの漕手とえらばれて   ひまさへあれば河に出る

2、北風寒く吹き荒れて      マントに丸くくるまつて
  晝飯時が待たるれど      行かうの聲が氣にかゝる

3、長い力漕は苦手なり      前にはコックスの悪魔面
  コーチのどら聲うしろより    力を抜いたら大目玉

4、遠漕毎にへたばつて      痛むか(けつ)の赤むけが
  悲鳴も上げずに漕ぎ來れど  褒めてもくれずに牛耳らる

5、これではならぬと氣を變へて  漕ぐ手も輕く胸に來る
  船の歩みも心持よく       あたりは凡てリープリッヒ
*「心持」は平成50年寮歌集で「心地」に変更。
譜に変更はない。左右のMIDI演奏は、同じ演奏です。
聞き覚えはありませんか?「牛若丸」のメロデーですね。


語句の説明・解釈          

語句 箇所 説明・解釈
リープリッヒ 5番歌詞 「愛らしい」のドイツ語。ここでは、素晴らしい、爽快というほどの意。
            

解説書トップ  明治の寮歌  大正の寮歌  昭和本郷の寮歌 昭和駒場の寮歌部歌・應援歌・頌歌