佐藤特許事務所  東京都世田谷区


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2− 2項N期モデルを考える

ブラック・ショールズは、連続モデルを扱っている。 つまり、時刻も連続、元証券(株など)の価格の確率分布も連続である。 これは、初心者には、理解するどころか素朴にイメージするのも難しい。 従って最初は、普通2項N期モデルで説明される。 Nは任意であるが、ここでは簡単のために、N=2 とする。「2項」は本質的である。 3項以上では、後述するように以下の議論は成立しない。



―― T大先生の話――
連続モデルと2項N期モデルとは、ブラウン運動とランダムウォークに対応すると思って良い。前者は素朴には到底イメージしにくいが、後者はイメージし易い。
後者で時間間隔を小さくしたものとして、前者を理解するのが一般的方法であり、それで実践的には、さほど不都合はないのだが、実はランダムウォークからブラウン運動を"数学的に"厳密に定義するアプローチは、ないのだそうだ。
一般向けの本では、ランダムウォークの極限操作で、ブラック・ショールズの理論を"解説している"けれど、実際は殆ど解説にはなっていない。(本質的に難しいので)
従って、ブラック・ショールズの理論を本格的に学びたいのなら、伊藤清先生の本を本格的に読むしかなさそうである。