朝、うぅ・・・起きれない・・・二日酔い?メスカルは2〜3杯だったけど、ビールは結構飲んでた・・・。 まさか、オアハカで二日酔いになろうとは思ってもみなかった(サン・アントニオでは二日酔いオン・パレードだったけど・・・)。
ようやっと10時ごろに起きて、昨日買ったパンを食べ、少々復活。

 フロントへ行き、昼にチェックアウトするからと告げ、とりあえず宿代を先に払っておこうと金額を聞く。 2泊分と電話代あわせてN$690(約8,600円)。
しかし、現金をあまり持ちあわせてなかったんで、 カードを出したら、カードは使えないとのこと。
んじゃ、銀行でお金を下ろして、あとで払うからと言って出かける。
ラ・ソレダー教会と広場

 銀行へ行くのは後にして、行ってみたい教会があったので、とりあえずそちらへ向かう。
私が泊まったプリンシパルホテルから5ブロック(約600m)西へ行ったところにある、 1682(サント・ドミンゴ教会が完成してすぐぐらい?)〜1690にかけて建てられたバロック様式の ラ・ソレダー教会(Iglesia de la Soledad)(右写真)。
なんとこの教会は、聖母が現れた奇跡の跡地に建てられているといわれ、この地方では最も重要な教会らしい。 そのためか、内部の守護聖母像は数百のダイヤモンドと大きな真珠で飾られている。 広場の石畳

 通りから一段下に観覧席付きの広場があり、その広場からもう一段下に教会前の広場が広がる。 毎年12月18日のラ・ソレダー聖母の日には、この広場で先住民の踊りなどがあり、盛大に祝賀行事が行われているそう。
観覧席付き広場に隣接する建物、 教会入り口か、博物館入り口かだろうと思って行ったら、公共機関の建物だったような? なんだったか忘れてしまったけど、メキシコの国旗がたなびいていたんで、なるほどと思って見てたんだけど・・・。
んで、この広場には、かわいい模様の石畳で縁取りがしてあった。 さいの目状とその中の花のような形を、いろいろな色の石で埋め込まれて作られていた(左写真)。 ラ・ソレダー教会

 階段を下りて、教会の正面に立って見上げる。彫刻が素晴らしい! これに金箔や装飾を重ねれば、そのまま祭壇になりそう・・・(右写真)。
中へ入るとちょうどミサが行われていて、内部の写真が撮れなかった。 なんかミサのときって、厳粛ムードが漂っていて、カメラを向けられないとゆーか、向けちゃいけない感覚にとらわれるとゆーか・・・。
で、この教会の裏手へ行くと、宗教博物館があった。N$2(25円ほど)を入り口の木箱へ入れ、中へ入る。 とても小さな博物館内には、宗教絵画や肖像画、衣装などが所狭しと展示してあった。

 帰りは、教会前の広場の出入り口の門から出て行った。なんと、門の向こうにも木が生い茂った広場があり、 屋台や教会グッズ(?)を扱うお土産屋さんが軒を並べていた。
階段を上り、再び通りに出て、しばらく近辺を散策したあと、銀行でお金を下ろし、ホテルへと戻った。


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 ひとまずフロントでお金を払い、それから荷物をまとめる。 オアハカの空港へは、ホテルから車で20〜30分ほど。4時発だったんで、3時頃にホテルへ戻ってくればいいかな?
とゆーことで、ホテルに荷物を預け、まだ行っていないメルカド(市場)をうろつくことにした。

 ソカロから1ブロック南にフアレス市場(Mercado Juarez)、 そのすぐ隣にベインテ・デ・ノビエンブレ市場(Mercado 20 de Noviembre)、 そこから西へ5ブロック行くとオアハカ最大の市場セントラル・デ・アバストス(Central de Abastos)がある。
セントラル・デ・アバストスへ行くには時間がないんで、とりあえず、フアレス市場とベインテ・デ・ノビエンブレ市場へ向かう。

 ホテルを出てソカロへ向かい、通りを歩いていると、向こうから歩いてきてた男の人が私の顔を見るなり、 「やぁ!元気?」と抱擁のあいさつ。これまた、だ・だれだ?なんで私を知ってるの?
と、彼は説明しだす。「昨晩、○○○に来てたよね?」「・・・?」聞いたこともない店の名前。 どうやら昨晩踊ってたディスコテカ(クラブ)の店の名前らしい。
「キミ、踊っていただろう?」
へ?昨日この人とも踊ったっけ?地元の人たちと踊ったのは確かだけど、酔っ払いのうえ、 メキシコ先住民族の顔って、みんな似ていてあまり区別つかないんで、顔にはっきりとした記憶がない・・・。
うーむ、しかし、昨晩の私を知っているってことは、お店で会ってたんだろう・・・ (帰ってから現像したら、ディスコティカで撮った写真にしれっと写ってた)。

 で、彼は「私はすぐそこのスペイン語学校の先生をしているんだ。ほら・・・」と、小脇に抱えられた教科書や辞書などを見せる。 「じゃぁ、英語話せるの?」と聞くと、英語は話せないらしい。ふーん・・・。
それから彼は「学校を案内してあげるよ」と、言ってくれてるけど、時間がない。
実は、オアハカで1週間でもゆっくりできるのなら、スペイン語学校へ通ってみたいと思ってた。 1週間単位でクラスが受けられるんで、旅行者が気軽に勉強できるシステムになっているし、1日3時間コースだったら、 授業料1週間でUS$75〜100前後かな?1時間あたり500〜600円ぐらいって、日本の語学学校へ通うより断然安いでしょ? しかも、あたりまえだけどネイティブだし・・・。

 どういう感じか見学してみたいけど・・・「時間があまりないから」と言うと、彼は「ほんの20分ぐらいだから」・・・ 20分ぐらいだったらなんとかなるかな?と思い、「じゃぁ」と彼について行く。
通り沿いにある古い建物の中へ入ると、コロニアル様式の建物をうまい具合に利用して教室が作られていた。 ちょうど昼時なんで、人は少なく、ところどころで、生徒や先生らしき人たちが話していたり、本読んでたり、食べてたり・・・。
彼は階段を上り、2階へと連れていく。

 部屋のドアを開けると、机付のイスが並んでいて、男の人が一人座っていた。 彼は「ここが教室だよ」・・・まぁ、見ればわかるんだけどぉ。
で、また、隣の部屋のドアを開ける。同じような教室なんだけど、今度は誰もいない。 と、彼は私に「ここへ座って」とイスに座らせる。 そして彼も隣のイスを引き寄せ座る・・・が、彼の手はなぜか私のひざの上・・・ 学校の説明でもしてくれるんかと思って座ったのに、なんと彼はくどきだした。

 は?なんだ?このオヤジは?そんなん付き合ってられないぞ!と思い、「もう時間ないから帰る!」と立ち上がって帰ろうとした。
すると彼は「それじゃぁ、メキシコスタイルの挨拶をしないといけない」ってな感じで言ったんで、抱擁してほっぺ同士に軽くキスすると思いきや、 私を持ち上げてもろ顔を近づけてきた。なんだ?このエロオヤジ!
「NO!!」と彼の口に手を覆い被せる。それもバンッ!と叩くような感じで。 彼はそのまま、かなりムッとしている私を下ろした。
で、「帰る!」と部屋を出て行くと、彼はスッと私の手をつないで、いっしょに歩いて行こうとする・・・ 性懲りもなくぅ!「NO!!」とまた手を振り払う。もう、なんだ?このエロオヤジぃ?
学校の出入り口から通りへ出て、とりあえずムッとしたまま「じゃ」と言うと、そのオヤジは何事もなかったかのように スッと消えていった。

 マジでこの学校の先生?こんなんエロ先生だったら、生徒は大変だぁ!おちおち勉強してられないんじゃぁ? とにかく、この学校で語学を習うのは避けた方がいいかも?まぁ、このエロオヤジ以外は問題ないかもしれないけどね・・・。
しかーし、貴重な時間をムダにしてしまった・・・ぐぞ〜!気分わる〜。


 
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 ソカロから1ブロック南のフアレス市場(Mercado Juarez)と、 そのすぐ隣のベインテ・デ・ノビエンブレ市場(Mercado 20 de Noviembre)へ向かう。 これらの市場は青空市場ではなくて、屋内市場。
売り歩いている人もいれば、地べたに座って売っている人もいるし、キヨスクみたいな感じの小さい店で売っている人もいる。

 まず、目に付いたのが、グサノ(イモムシ)のから揚げ(?)をカゴに入れて、 売り歩いている民族衣装をまとった女性。
メキシコでは、おやつやお酒のつまみで人気があるらしいが、イモムシ苦手な私は見ただけでも鳥肌もの。 ちなみに聞いた話によると、カリカリして香ばしくておいしいらしい。
そういえば、タイ北部のチェンマイの市場にも、イモムシ類やバッタなどの昆虫類が揚げてたくさん売ってあった。 やっぱり、ふつうにおやつやお酒のつまみとして食べるらしいけど・・・。

 それから、一口大または長細く切ったスイカ、マンゴーなどの果物を、カップまたはナイロン袋に入れて売っているお店。
まぁ、ここまでは、たいして気に留めるものは何もないんだけど、 買っていく人を見ていたら、「えーっ?」と目を疑いたくなることをしていく。 カップまたはナイロン袋に入った果物に、た〜っぷりと辛いサルサ(ソース)をかけていく。 これってメキシコ流果物の食べ方
スイカに塩って日本流の食べ方(外国では驚かれる・・・他の国では、そのままか砂糖か蜜をかけて食べる)あるけど、 その上をいってるんじゃ?
ちなみにサン・アントニオに帰って、メキシコ人のようなYuuさん(いちおう日本人)が、もらったスイカに辛いサルサをかけて食べてたんで、 味見してみたんだけど・・・んー、口の中で分離状態?これがマッチするようになると、クセになるんだろうなぁ〜って感じ。

 なんといっても、私がいちばん気に入ったのはケソ・オアハケーニョ(Queso Oaxaqueno)。 そう、オアハカ特産のオアハカチーズ。メキシコでも超有名。 生チーズなんだけど、ゴムみたいな歯ごたえがある。
店に乳白色の野球ボールぐらいの丸いものが並んでいて、「これ何?」とお店の人に聞くと「チーズだよ」って言って、 味見用にビー玉ぐらいの大きさの丸いものを渡した。 口に入れると同時に、独特の臭みが一瞬ポッとするけど、噛んでいるうちに後を引くような感じでウマイ!
野球ボールサイズはちょっと・・・と思い、ビー玉サイズがナイロン袋に10個入ったものを2袋と、石鹸みたいに硬いチーズを 2個買った。税関に引っかかるかも?と思いつつ、とりあえず買った。

 それから、オアハカチョコレートも購入せねば。精製されていないカカオと砂糖だけで、 普通のチョコレートと一味違う。硬いうえに素朴な味すぎて、馴染めない人も・・・。 でも、ここでしか買えない(日本にはないはず)と思うと、小さいものを3個ほど買う。 パッケージはいたってシンプル。透明袋に入っているだけ。

 雑貨屋さんみたいなところへ行くと、お土産用のテキーラグラスがいろいろ並んでいておもしろい。
サン・アントニオのてっちゃんに、陶器のテキーラグラス(ソンブレロをかぶった男の人の後ろ姿がサボテンとともに描いてあった)、Tacaに、 ガラスのグラスの飲み口にメキシカンのおじちゃんがしがみついている、とてもかわいいテキーラグラスを購入。
しかし、このおじちゃんがしがみついているテキーラグラスは、実用性がないのがプレゼントしてからわかった。 飲み口に口をつけようとしても、おじちゃんが鼻にあたって邪魔。 おまけにおじちゃんは布製?または布の服を着ていたため、グラスが洗えない・・・。飾り用にしてもらった。

 その他、小物類を買ったけど、途中、お金が足りなくなって、銀行へお金を下ろしに行く始末・・・。 もう帰ると思うと、大金も下ろせず、ちまちま下ろしてしまい、かえって手数料を取られたかなぁ?

 市場を出て、生ジュースを売っている店があったんで、オレンジジュース(Jugo de naranja フゴ・デ・ナランハ)を注文。
おじさんが手際よくオレンジを絞っていく。おばさんがニコニコしながら「ここで飲むか持っていくか」聞いてきた。 飲みながらホテルへ帰ろうと思ってたんで、ニカッと笑って「持っていく」と言うと、 横にいた女の子もその子のお母さんもみんなニコニコ。なんだ言葉を交わすことなくみんなで笑い合う。 みんなの笑顔が印象に残った。
こてこての絞りたてオレンジ100%ジュースでN$8(約100円)。安いしウマかった。

 ホテルへ帰る途中に、先日、ビールやスナックを買った小さなスーパーへ再び入る。目を付けていたものを買うため。 グサノが1匹入っているメスカルの小瓶が売ってあったんで、男友達のお土産にちょうどいい。
よく言われるけど、私はまともなお土産をあげないらしい。その土地にしかないようなものを買っているだけなんだけど・・・?


 
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 ホテルへ帰り、預けた荷物を受け取り、フロントの女の子がタクシーを呼んでくれた。 タクシーを待つ間、彼女としばしお話し。
そういえば、例の日本人の年配男性
(旅行代理店にて編)  (モンテ・アルバン遺跡編) は昼前に帰ったらしい。 私と話しをしたかったらしく待ってたらしいけど、なんせ二日酔いで10時ごろに起きてたんで・・・。
タクシーが来たんで、彼女にお礼を言って慌しくタクシーに乗った。

 タクシーのおじさんも気さくで、空港までなんだかんだと話し続けたんだけど、タクシー降りる間際、ハタと気づく。 ホテルの彼女とのお別れに気をとられ、最初にタクシーの値段聞いてなかった。
おまけに、小銭がなくてN$100(1,250円ぐらい)のお札しかない・・・。ホテルで小銭にくずしてもらおうと思ってて、すっかり忘れてた。
私の荷物を降ろすおじさんに「いくら?」と聞いたとき、N$100のお札を握り締めてた私の手を 指差し、「それでいい」と・・・。お札が見えないように握り締めてたのに、目ざとい。
「え?いくらなの?」と聞くけど、がんとして譲らない。N$100なんて絶対高い。N$50〜60ぐらいのはず。 しかし、おつりがないだのなんだの・・・うーむ、小銭にくずしてなかった私にも非がある(こう思わないとやっていけない)。
くやしいけど、おじさんを睨みながら、N$100を渡した。こういう時って、ちゃんと相手に対して意思表示しとかないとね。

 チェックインを済ませ、待合室のお店で、私の大好きなフリトレーのポテトチップスを買って、出発まで暇つぶし。
と、見覚えのある女性2人組を見かける。昨日、ミトラツアーでいっしょだったスペイン女性2人だった。 彼女たちも、メヒカーナ航空(MEXICANA DE AVIACION)4時出発の 同じ便でDF(メキシコシティ)へ向かうらしい。
いいことも変なこともたくさんあったオアハカをあとにする。

 ここで、余談。
この旅行の前、去年同様、熊本の友達(自称えせ占い師)に旅行期間を占ってもらってた。 彼女の占いは、日ごとで、とても参考になる。そんじょそこらの占いより、当たる。
で、日ごとの占いの最後に特に6月24〜26日について、追記があって、
「人間関係のダメージを予告しています。弱みをみせずスキをつくらずに、日頃よりももう一歩ふみこんだ 用心をしてください」
とのこと。当日ちゃんと、ふまえておけばよかったのだろうけど、 夜に「そうだった・・・」と気づく。

 スペイン語学校の先生にしても、タクシーのおじさんにしても、スキをつくってしまったようなもの。 おまけに、最悪事態がこのあとにやってこようとは・・・。
なぜ、通りすがりのはずの"モンテレイ"の項目があるのか・・・。今、思い出しても、 情けないとゆーか、大ボケとゆーか・・・このときばかりは、さすがの私も滅入りました・・・。

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