ベラクルスの≪ルート地説明編≫でも触れて、少々重なっちゃうけど・・・。
メキシコで有名な観光都市と言えば、首都 メキシコ・シティ、カリブ海沿岸のリゾート地カンクン 、太平洋岸のリゾート地アカプルコ
しかし、私が一番行きたかったのは、オアハカ(Oaxaca)
オアハカ州とお隣のチアパス州は、 インディヘナ(先住民族)が多く住んでいて、 先住民文化が色濃く残っている。

 メキシコへ来て、なにも欧米人観光客が多いリゾート地(英語が往来して、物価が高い) へ足を運ぶ気はさらさらなかった。 それにリゾート地って、一人で行くより、恋人や家族、友達と行った方が断然楽しい場所だと思う。
一人旅だったら、その土地の独特の雰囲気に浸るのが合ってる。って、私論。
メキシコ独特の雰囲気を手っ取り早く味わうには、オアハカ州やチアパス州へ行くといいかな?

 ちなみに、オアハカの歴史地区は世界文化遺産に登録されている。
そして、オアハカには「彩(いろ)の街」 といわれるくらい美しい彩りの織物がある。 それらの色彩豊かな民族衣装をまとったインディヘナと出会える 有名なお祭りが、7月中旬から下旬に行われる「ゲラゲッツァの祭り」。 収穫を祝うためのお祭りで、この時期は、世界中からの観光客で賑わうらしい。

 オアハカ中心街には、たくさんの教会があり、特にサント・ドミンゴ教会 は必見!あまりの凄さにしばらく立ちつくしたぐらい。(後に写真掲載)
あとでっかい市場(Mercado)もあるんで、散策に飽きることないかな?

 オアハカ近郊には、サポテカ人が築いた モンテ・アルバン遺跡ミトラ遺跡もあり、 また周辺の村々には有名な民芸品産地あり( 織物サラッペ、陶器バロ・ネグロ、木製おもちゃアレブリーヘス、 地酒メスカル、オアハカチーズ、オアハカチョコレート、金製品・・・)で、見どころ満載。 物価も安く、原産地ということで、メキシコのお土産買うならここオアハカが一番!と思う。
下調べ段階ですべてがイチオシ!とオアハカへ来たものの、やっぱり来てみてイチオシ!だった。

 ちなみにお隣のチアパス州へも足を伸ばしたかったけど、時間の都合上、今回断念。
チアパス州の都市サン・クリストバル・デ・ラス・カサス(San Cristobal de Las Casas) は世界に名を馳せた武装ゲリラの活動拠点として有名なんだけど、 現在彼らは、武力闘争放棄をしているらしい。しかし、武装解除をしたわけではないんで、 いつ何時何が起こってもおかしくない?それなりに状況把握して行くべきところ。
でもメキシコ通の人たちのオススメ場所だったんで、行ってみたかったなぁ〜。

 オアハカTOP




 部屋で一息つき、それからホテルの中庭のイスに座って、オアハカ日程と サン・アントニオへの帰路をどうするか考えていた。
そこへ、ホテルの客の一人が帰ってきて、私に日本語で話し掛けてきた。 へ?と思ったら、年配の日本人男性。会社社長か役員クラスの現役か引退かはわからないけど、 そんな感じのする人。独特の気品のあるオヤジ(?)の雰囲気をかもし出している。
オアハカはよく一人で来るらしく、このホテルの常連さんらしい。 「スペイン語話せるんですね?」と聞くと、「いや、全然」と言っときながら、 カウンターにいる女性スタッフと仲良く話している・・・話せるじゃん。
また、時間あればゆっくり話しましょうと言って別れる。

 とりあえず、銀行行ってお金下ろして、旅行会社へ行ってサン・アントニオまでの帰りを どうするか決めて、サント・ドミンゴ教会などを散策することにした。
カウンターのスタッフにホテル近くの銀行バンコメール(Bancomer)を教えてもらい、お金を下ろしに行く。
マセドニオ・アルカラ(Macedonio Alcala)通りの歩行者天国 それから、シンコ・デ・マヨ通りの1ブロック隣りを平行に通る マセドニオ・アルカラ(Macedonio Alcala)通りを歩く。 この通りは、ソカロ(中央広場)からサント・ドミンゴ教会までの5ブロック間が歩行者天国になっていて、 レストラン、お土産屋さんなど、いろいろなお店が多く集まっている。(左写真)

 どこをどう行ったかわからないけど、とある旅行代理店へ入る。
あとで場所がはっきりしたんだけど、 プリンシパルホテルを出て右(北方面)へ行ってすぐの角を左(西方面)へ曲がったムルギア(Murguia)通り で、ちょうど、マセドニオ・アルカラ通りとシンコ・デ・マヨ通りの間にあった カラカル旅行代理店(CARACAL AGENCIA DE VIAJES)

 そこで、スタッフの男の人に「アメリカのサン・アントニオへ行きたいんだけど、どうすればいい?」と聞く。
行くときは、バスであちこち立ち寄りながらなんで、どうとでも行けるけど、 帰りは、直行でどうやって帰ればベストなのか・・・検討もつかなかった。 旅行会社の人に帰り方を提案してもらうのが手っ取り早いと思った私・・・。
「飛行機?バス?」と聞かれ、んー、オアハカでお土産買って、バックパックを担いでバスで乗り換え移動 (少なくともトータルで24時間まるまるバスの中)とゆーのは、 ちょっとしんどいかな〜?おまけに時間に余裕ないしなぁ〜 などと考え、とりあえず飛行機でのコースを調べてもらうことにした。

 @オアハカ→D.F(メキシコ・シティ)→サン・アントニオとD.Fで乗り換えるだけのコースと、 Aオアハカ→D.F→モンテレイ→サン・アントニオ と2回乗り継ぐコース。
安いのはAのコース。それでもN$3849.24(48,000円弱)。 @はN$5000以上してた。とにかく 早く帰るためには、この出費はガマンせねば・・・なんせゆっくりと帰るほどの時間的余裕がない。
Aのコースだったら、夕方4時にオアハカを出るんで、それまでゆっくりできるし、 その日の夜11時にはサン・アントニオに着くというから、結構いいんでないかい? とゆーことで、26日に予約しカードで支払う。
ちなみに別途、チケット手配料 としてN$100(約1,250円)をキャッシュで支払う。

 それから、ミトラ遺跡ツアーがあるか聞いてみる。 オアハカからミトラ遺跡まで、バスで1時間半かかると書いてあったんで、これだったら、 ツアーを使った方が有意義に時間を使えそうと思った。
ガイド付で、トゥーレの木、織物サラッペの工房、地酒メスカル工場めぐり付で、 N$150(1,800円強)所要4時間ぐらい。 ただし、トゥーレの木、ミトラ遺跡の入場料は別。
高いのか安いのかわかんないけど、他の旅行代理店をめぐるのは面倒だったんで そこで払う。
翌日ホテルに10時に迎えに来るということで、 とりあえず明日の日程と、帰りの日時が決まってホッ・・・。

 オアハカTOP




サント・ドミンゴ教会
サント・ドミンゴ教会内部
  天井の生命の木
サント・ドミンゴ教会主祭壇
  主祭壇
サント・ドミンゴ教会サンタ・ロサリア礼拝堂
  サンタ・ロサリア礼拝堂
 ようやっと、オアハカの街を散策。 マセドニオ・アルカラ通りの歩行者天国を北方面へ行くと、右手に大きな教会があった。
1575年から約1世紀かけて造られた サント・ドミンゴ教会(Iglesia de Santo Domingo)。 メキシコ風バロック建築の代表作と言われている。 二つの鐘楼は高さが35mもあるそう。(左写真)

 教会前の結構広い広場を歩き、ドアをくぐると、「・・・」絶句するぐらいスゴイ!(右写真上)
入ってすぐの天井には、一本の木から枝分かれした先々に人々が金箔と木彫レリーフで立体的に 描かれていた。 これは、1221年に没した聖ドミンゴを中心に聖者の相関図ともいえる生命の木だそう。
その突き当りには、金色に輝く主祭壇。 フラッシュ禁止なんで、フラッシュなしで撮ったのにこの輝きよう・・・。(右写真上・中)

 天井、壁の見事な彫刻をじっくり見ながらゆっくり 正面の主祭壇へと歩いていたら、「うわっ!」・・・またまた驚き。
右手奥には、これまた金色に輝く祭壇が・・・サンタ・ロサリア礼拝堂らしいが、 普通の教会だったら、十分主祭壇になりそう。(右写真下)
サント・ドミンゴ教会主祭壇天井
主祭壇天井
サント・ドミンゴ教会サンタ・ロサリア礼拝堂天井
サンタ・ロサリア礼拝堂天井

 両祭壇とも、金箔で包まれ、宝石が散りばめられ、重厚な面持ち。
ゆるやかな曲線を描いた弓りゅうで築かれた天井も見事な彫刻が施されていた。 (左写真;ちなみに拡大してもわかりづらかったんで、拡大写真はUPしてません)

 サンタ・ロサリア礼拝堂の椅子に座り、しばし祭壇を見つめ、天井を見つめ、祈る人を見つめ、 不思議と神聖な気分になってくる。人がいるのに静寂を感じる。
しかし、サンタ・ロサリアってとても美しく可憐な感じの方なのね?などとまじまじと、 そしてうっとりと像を見てた・・・。

 それから、再び主祭壇へ向かう。やっぱり神々しい。
ここでも、椅子に腰掛け、しばし祭壇を見つめ、天井を見つめ、祈る人を見つめ、 神聖な気分を味わっていた。


 
次へ

 オアハカTOP   メキシコTOP