サンティアゴを守護聖人とするアンティグアの街の北側にある小高い丘の上には、大きな十字架が街を見守るように立っている。
「Cerro de la Cruz(セロ・デ・ラ・クルス) 十字架の丘」と呼ばれている。
街から丘の上に立つ十字架が見えていて、あそこがセロ・デ・ラ・クルスね・・・と思っていたものの、
ガイドブックによると、強盗が出没するらしく、単独で行くことはオススメではないとのこと。
と言うことで、観光警察が同行しての無料ツアーガイドが毎日午前午後と2回あっているらしいんで、それに便乗していくのがいいらしい。
アクティビティの予定に”セロ・デ・ラ・クルス観光”って書いてあったときは、うれしかったなぁ〜。
午後2時45分に学校集合だったので行ってみると、
モンテリコでお世話になったバルボア
(変なアメリカ人ミュージシャン)が来ていただけ。
で、案内は鍵事件(アクティビティ〜パーティにて)でお世話になった先生パウロ。
結局、パウロとバルボアと私の3人で向かうことになった。
3人で大丈夫なんだろうか?とふと思って、パウロに「セロ・デ・ラ・クルスって、危ないんじゃない?大丈夫?」と聞くと、
「大丈夫だよ」と平然と答えが返ってきた。
地元人が言うんだから大丈夫なんだろうけど・・・まぁ、男2人いるからなんとかなるかな?

学校を出て、通りを北へと向かって歩いていく。
丘へと上る上り口近くには、地震で崩れたままの教会があった。なんていう教会だったっけ?(右写真)
それからは、森林浴を楽しみながらって感じの緩やかな階段が続いていた。
うーむ、確かに人は見当たらないし、静かだし、木々に囲まれてるし・・・こんなとこを一人で歩いていたら、
強盗にとっては格好の獲物だよね・・・と思いながらも、よくしゃべるパウロとバルボアとともにひたすら登っていた。

丘に着いて、ちょっと上を見上げるとデカイ十字架が目に入る。(左写真)
で、下を見下ろすと、アンティグアの街が広がる。
(写真はアンティグア・グアテマラについてにあるアンティグア全景)
この時期、天気はいいものの毎日霞がかかって、なかなか遠くの景色がはっきり見えない。
本来なら、真正面にアグア火山(グアテマラ在住邦人によりグアテマラ富士と呼ばれている山)がそびえる。
他に3,000m級の山並みが見えるらしいんだけど・・・。
ちなみにアグア火山がはっきりくっきり見れたのは、アンティグアに来て2週間ぐらい経ったころだった。
そのころに再びセロ・デ・ラ・クルスに登ってきてたら、絶景だったのだろう・・・

それにしても、気持ちいい。十字架の立つ周辺は芝生に覆われ、十字架のところまで登っていける。
最初2〜3人ぐらいしかいなかったのに、あれよあれよで一気に人が増えた。
ポリスらしき人がいるってことは、観光警察がガイドする午後のツアーなのだろう。
とりあえず、アンティグアの街並みをバックに十字架を撮れるところまで登って行った。(右写真)
で、パウロが写真を撮ってあげるということで、再び十字架のところまで降りて行くと、
ちょうどそのポリスがいて、何だったかちょっと言葉を交わしたあと、なぜかいっしょに写真に納まることに・・・。
ツアーの人たちも帰り、再び静かになったところで、展望所みたいなとこでくつろぎながら、
パウロから街の建物などの説明を受ける。
で、パウロに何か忘れたけど質問したら、パウロが「紙とペン持ってる?」と聞いてきたんで、メモとペンと渡した。
何か一生懸命書いていたんで、質問の答えでも書いているのだろうと思いつつも、えらく長い。
で、渡されて見ると、バラの花と十字架。大小つぼみ付のバラの花のまわりには、キラキラと輝いている模様が・・・。
質問と全然違う内容のものが書いてあったんで、キョトンとしながら「これ何?」
と、「これは君」・・・ひょぇ〜やっぱ、ラテン人だぁ〜。なんなんだぁ?と思いつつも、とりあえず「ありがとう・・・」
丘を下り、来たときとは違う道を通りながら帰る。北側の道はあまり通ってなかったので、散策しながら帰った。(左写真)
ここでちょっとアンティグア地震情報。
アンティグアは大地震を繰り返しているぐらい地震が多いけど、どっちかって言うと、地殻変動による地震が多いそう。
火山に囲まれているがゆえ、火山による地震が多いと思いきや、火山による地震はほとんどないみたい。
ここ最近は地震があまりないと言ってた。
となると、やっぱり地震大国と言われるだけあって日本のほうが多いみたい。
我が家でも大なり小なり、少なくとも1年に1回以上は必ず揺れを感じているもの。
学校から西へ2通り行った1a Av.Surと5a Calle Orienteの交わるところに建つ
Casa Popenoe(カサ・ポペノエ)。
17世紀に入植したスペイン人の住居を1929年に米国のポペノエ氏が買い取ったもの。
17〜18世紀のスペインの家具調度品は一級美術品だと言われ、
現在まで原型をとどめている貴重な施設らしい。
午後2時45分に学校集合と言うことで行ってみると、オランダ人のニースが来ていた。
ニースはオランダと言うより、なんとなくドイツっぽい感じがあって、オランダ人だと思えるまで時間かかった。
別にどこ人でもいいんだけど・・・でも会話するうえで、出身国なんか知っていると話題も増えるしね。
案内はクリスチーナがするらしい。これまた、クリスチーナとニースと3人。
と言うのも、カサ・ポペノエは前の週のアクティビティにも入っていたんで、前回行った人は行かないし、
行ってない人も興味がなければ行かないし・・・。
学校のすぐ近くでもあるので、クリスチーナはただ「こっち」と言っただけで、すぐ着いた。
見学料Q10(160円ぐらい)を払って入ると、ちょうど何人かのグループがいて、
一緒にガイドに案内してもらうことになった。
立派な面持ちの机や本棚、ベッドなどなど、コロニアル時代を匂わすものばかり。
こげ茶で重厚なのに、暗い感じにならないのは、壁が白やオレンジなど明るい色だからだろう。
外庭みたいなところには、石やレンガで造った花壇や洗い場があり、中庭は芝生で覆われ、大木が1本茂っていた。
とにかく花が咲き乱れていて調度品も引き立つ感じ。
いつの間にか、いっしょだったガイドとグループの人たちとはぐれて、結局、3人でぶらぶら。
妙に細くて狭い階段を恐る恐る上ってみると、ここは何?って世界。だって、壁一面真っ白なうえに茶色のラインがあり、
5段になって門と小窓が整然と並んであった。
と、鳩の模型が1つ置いてあって、はじめて、鳩のアパートメントだぁ!とわかった。
鳩1羽1羽に小窓付の部屋が与えられてたなんて・・・。
感動しつつ、上へと続く階段を上ると、屋上に出た。いい眺め。しばし、3人でくつろぐ。
再び、中庭まで下りてきて、重厚な面持ちのチェアやベンチに座り、くつろぐ。
くつろいでばかりだけど、くつろぎたくなる雰囲気があるのかも・・・?
閉館の4時まで、結局3人でダベりながらくつろいでいた。
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プールか噴水の跡と思いきや、なんと洗い場。ここで洗濯してたよう。 |
二つの建物の通路に飾ってあった。肖像画はポペノエ氏? |
中庭の壁には、いろいろな絵が描かれた大小のお皿がいい感じで飾られている。 |
珍しい家具などが集められた部屋の窓から見た景色。柵も美術品?いい感じ。 |
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これが鳩たちのアパートメント。今はここも住人いや、住鳥がいないみたい。 |
屋上の出入り口。人の出入り口と鳩の出入り口は別みたい・・・。 |
屋上でサン・フランシスコ教会をバックにクリスチーナをパチリ。 |
中庭のロッキングチェアでくつろぐニース。このチェア類も調度品。 |
あと、アンティグアツアーと称して、”街の主なモニュメントを知ろう!街の歴史をちょっと学ぼう!”と言うのもあった。
このとき、別行動してて参加しなかったんで、内容はどういうものだったかわかりません・・・。
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