【廃墟マニヤ File063】
Dリーム交通(神奈川県)
(その2)
大船駅を降りると、まず目に付くのが純白(?)の大船観音の姿です。かねてより、どうしてガイドブックには胸から上の写真しか載ってないのかと疑問に思っていましたが、訪れてみたところなんと胸から上しかなかったという衝撃の結末が!!(……当初はちゃんとした立像の予定だったけれども、地質が弱くて胸像しかできなかったようです)
それはさておき、賑わっている湘南モノレールと反対方向に歩いていくと、なんとも中途半端に空中で途切れたコンクリートのレールを見ることができます。
かつてここには「Dリーム交通」の大船駅がありました。休止後も残っていた駅舎は、1990年(平成2年)に取り壊されています。
在りし日の大船駅。
今から見るとかなりイタイ服装の人物は、私と友人のN氏です。撮影された1988年にはナウの最先端だったんですけどね(……ウソです)。ちなみに撮影は、O滝ランドでも登場したC氏によるもの(以下1988年の写真はすべてC氏の撮影)。
駅舎部分をアップにしてみました。
同じく大船駅。左はドリームランド方面への線路ですね。
駅に残っていたガムの自動販売機。前回に引き続き、このサイトを見ている若人に念のため言っておくと、「チウインガム」という表記は、1988年でも古めかしい感じですから……。
なぜか駅舎でアヒルが飼われていました。穴が開けられていて、首だけ出せるようになっています。
この後、どこかから中に入れないか探ってみたのですが、しっかり鍵がかかっていて残念ながら叶いませんでした。
さて、再び1998年に戻りましょう。
大船駅前をスタートしたレールは、大きくカーブを描いて丘の向こうに続いています。下の白い建物が先ほどの駅舎の写真に写っているので、チェックしてみてください。
大船駅前で柏尾川を越える部分。橋脚が細いように見えるのは、先入観によるものでしょうか。
野を越え山を越え、線路は住宅地へ。
途中鉄道ファンにとっての見どころとなる交換施設があったはずですが、なぜか写真が残っていないというボンクラぶりです。
ひねくれた性格の私にとって一番おもしろかったのは、線路が住宅に取り込まれたかのようなこの部分でした。
(続く)
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