【廃墟マニヤ File048】

O泉鉱山(山形県)

(その1)

山腹に残る選鉱場跡

釣り好きの人の間では幻の魚タキタロウで有名な大鳥池の近くで操業していたのが、このO泉鉱山です。

元々は大鳥鉱山という名であったのを、1937年(昭和12年)、大日本工(鉱?)業株式会社が鉱区権を譲り受け、大I鉱山と称するようになったという話です。ただO泉鉱山の採鉱場は大鳥鉱山とは別の場所で、両者とも写真の寿岡(としおか)の選鉱場からかなり離れた山の中にあります。

O泉鉱山の場合、寿岡からさらに約11キロほど奥に入った枡形(ますかた)で採掘が行われ、わざわざそこから索道で鉱石をこの選鉱場まで運んできていたそうです。ちなみに産出していたのは主に銅・鉛・亜鉛などで、その他に金や銀も出たようです。

この寿岡には索道場や選鉱場が造られ、1940年(昭和15年)から製鉱が開始されましたが、昭和40年代には鉱石が枯渇、さらに安い外国産鉱石の輸入によって打撃を受け、1979年(昭和54年)3月31日、閉山してしまいました。

 

現在、この跡地周辺はキャンプ場などを含むアウトドア施設になっており、私が訪れたときも子供の自然体験教室のようなイベントが行われていたため人が多く、残念ながらロクな写真を撮ることができませんでした。……ということで、今回はあまり期待せずに(いつもですか!?)ご覧ください。


満足度:★

 


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