【廃墟マニヤ File032】

T神山城(埼玉県)

(その6)

堀切にかかる橋

「二の郭」と「本郭」の間には結構深い堀切があるため、橋が架けられていました。

 

木々に遮られた天守

この写真ではわかりにくいですが、鯱がついてます。中世の山城はおそらくこんな姿ではなかったでしょう。

 

天守全景

ようやく辿り着きました。なつかしい城とご対面です! ちなみにこの二層櫓のある「本郭(本丸)」は二段構造になっており、階段で上がるようになっていますが、本来は螺旋状に回りながら登っていたらしいです。

 

天守

屋根のススキや朱塗り(?)の部分のハゲ方など、イイ感じじゃないですか。

 

下部扉

下は物置のようになっています。入ってみましたが、予想通りたいしたものは発見できませんでした。

 

鉄の扉

さて、本丸入口の鉄の扉は開いていて、誰でもウエルカム状態ですが……。

 

天守内部

床が傷んでいて、踏み抜いた跡が何カ所かありました。そんなわけで中に入るのはやめておきます。二階もあるけれど、もう昔登ったのでいいです(面白いものもなかったし……)。

 

天守内部

ちなみに中は資料館になっています。窓がアルミサッシだったことなど、結構覚えてました。写真の中央の駕籠のようなものは龍吐水(りゅうどすい)と呼ばれる消防ポンプです。龍が水を吐くようであるということから名付けられたこのポンプは、享保年間にオランダから渡来したとか、宝暦年間に長崎で、オランダ人の指導のもと造られたとかいわれています。明治のはじめ頃まで全国で使われていましたが、下部の桶の分しか水の量がないので、実際にこれで火災を消火することはできなかったようです。


(続く)


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