【廃墟マニヤ File005】
T老鉱山(岩手県)
(その2)
国道からそれて少し進むと池がありました。恐らく廃滓堆積場ではないかと思われます。泥のせいか鉄分のせいかわかりませんが、かなり赤っぽい水の色。
さらにそこからしばらく進むと林の中に廃アパート群が現れました。鉱山従業員の住宅のようです。
ヤブをかきわけてちょっとお邪魔してみました。床などは簡単に抜けそうに傷んでいます。たいへん申し訳ないのですが、住宅はもう飽きているので(「ぜいたく言ってないでちゃんと食べなさい!」というオカンの言葉が聞こえてきそうです……)、ろくに中も見ずに先を急ぎます。
少し行くと川をはさんでようやく選鉱場の建物が見えてきました。カッコイイ! この写真から受ける印象よりかなり巨大です。
ちょっと進んだところからのカット。建物の波板があちこち破れていて、現役でない雰囲気が感じられますね。でも機械のうなりのような音がかすかに聞こえます。初めは宇宙線の観測に関係する機械が運転しているのかと思ったのですが、鉱山から出てくる廃水をいまだに処理しているのかもしれません。
選鉱場へは写真右手の橋を渡っていきます。でも、その前に自分をじらすため、まず道の左側にある建物から見ていくことにしました(高度なプレイ内容だ!)。
表に講堂とあります。割れた窓から中を覗いてみると、折り畳みイスが並んでいました。かなり無理をすれば中に入れないこともなかったのですが、それほど入りたいわけでもないのでやめました。
さて次はいよいよ選鉱場に行ってみましょう。
ちょっとした問題が発生しましたが無事クリアして選鉱場入口に。ここで入れないと800kmも走ってきた意味がありませんからね(まあ前日宮古で寿司食ったし釜石も行ったし、いいんですが……)。
ときおり風が吹くと波板があおられてガランガランと音を立て、その音がまた寂しさを倍増させてくれます。
(続く)
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