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タリーズコーヒー松田社長から学ぶ、『すべては一杯のコーヒーから』


先日、タリーズコーヒーを展開する、フードエックスグローブ株式会社代表、

松田公太さんのお話を伺う機会(セミナー形式でした)があり、とてもすばらしいお話を伺いました!

そこで、今回はレポート形式で配信いたします♪


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すべては一杯のコーヒーから

松田さんが、タリーズコーヒーを立ち上げたきっかけは、

まさに「すべては一杯のコーヒーから」でした。

松田さんは、アメリカへの出張中すごい行列を見つけました。

あの”列にならぶことが大嫌いなアメリカ人”が、そこまでして購入したいものとは?

と、松田さんは半信半疑で行列へ加わりました。

そしてその結果、おいしさに感動した!ということです♪

もともとコーヒーがあまり好きではなかった自分でさえ、

こんなにも感動するほどおいしい!ということは、

これを日本へ持っていけば必ず成功する!

松田さんは、その足でタリーズを日本で展開させてくれないか?と、交渉を始めたということです。

(この『行動力』が『一流』への必要な条件なのかもしれませんね!)

さてその後、松田さんは銀座に一号店(1997年8月)を出店するわけですが、

ここで注目したいのは、タリーズ一号店を出店するのに7000万円の資金調達を行っていること、

損益分岐点はなんと!『500万円』です。

(さすが、世界の『銀座!』 あなどれませんっ!!)

30前後のサラリーマンが7000万円を調達することは、

いろいろな意味で簡単なことではありません。

この『レバレッジ』に耐えられるほどの強い『意気込み』と、

出資してくる人への『信頼』、そして『人脈』がないと不可能でしょう。

そして、損益分岐点が500万円(一日に17万円)というのも、

なかなか困難な水準だったことと思います。

実際、出店後半年間はどう頑張っても売上は350万円前後で、

一時は「もはやこれまでか・・・」という時期もあったそうです。

この非常に困難な状況を打破した要因は、

ある時期を境に、アルバイトの大学生達が一丸になって頑張ってくれるようになった、

と語っておられました。


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当時、松田さんは朝5時から夜中の2時ぐらいまで、

お店に泊り込みで働いていたそうなのですが、

これを見て大学生たちが同情してくれたのでしょう。と、語っておられますが、

実際は松田さんの『情熱』が乗り移ったのでしょうね♪

さて、様々な困難を打ち破った結果、

現在のタリーズは7年目にして250店舗という規模となっておりますが、

記念すべき第二号店を出すまでには2年近くも必要でした。

まさに『難産』であった2号店の場所は『神谷町』。

(またここまでで、三井物産VCの出資がありました♪)

『神谷町』は東京タワーの足元にある地で、外資系の会社が多い町です。

この街は人通りが少なく、会社内部でも出店反対の声が挙がっていたのですが、

松田さんの『第六感』で出店の決断を下しました。

その結果として、ROIは6ヶ月で回収できたのですが、

その大きな要因として外国人が多い町ということがプラスになったことと、

80%のお客が『テイクアウト』だったことを挙げられておりました。

そしてこの『テイクアウト』が3号店出店へのヒントとなったのです♪

『テイクアウト』だと固定費がとても少なくてすむということで、

3号店目は三井物産本社の中に出店されたのですが、

その結果、家賃は6坪で30万という条件でROIは1ヶ月で回収となりました♪

当時、三井物産の方では、オフィスビルの中に出店して成功するはずがない!といい、

タリーズの出店には『懐疑的』だったのですが、

松田さんが「大企業では、事業部ごとのタテ割りの社内構造となっているので、

社員に一体感を持ってもらうにはオフィスの中にコミュニティースペースが必要不可欠だ!」とプレゼンし、

見事!出店OKを勝ち取ったそうです。

タリーズのような事業においては『立地条件』が重要なことは誰にでも想像つくと思いますが、

いい場所を探し出す能力だけではなく、

いい場所があったら大家さんを『説得』して出店へと現実化させる『実行力』も必要なのでしょうね♪

やはり、事業を成功させるには『多様な』能力が必要となることでしょうが、『アイデア』を出すだけでなく、

周りの人を巻き込み『人を動かす能力』がとても大切なのでしょう。

松田さんにはたくさんのことを学ばせて頂きましたが、
特に『人間としての魅力』を感じさせられました♪

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もちろん、成功する起業家にはいろいろなタイプがあるとは思いますが、

やはり『人を巻き込む力』がとても重要なのでしょう。

(三国志でいえば、劉備や曹操でしょうか?)

すべては一杯のコーヒーから
すべては一杯のコーヒーから
松田公太(著)
おっさんは、松田さんの本を読んでから、
何度かタリーズ一号店(銀座)に訪れたことがありますが、コーヒーを飲むたびにパワーをもらいます♪

皆様も、機会がありましたら一号店へどうぞお訪ね下さい♪

また、松田さんの本もかなりオススメですから、是非是非、読んでみて下さい♪

読んだ後にはきっと、『タリーズびいき』になっていることでしょう。。(笑)




スターバックスの投資レポート

さて、本来であればここでタリーズの銘柄分析!といきたいところですが、

残念ながらタリーズは先日上場廃止をしてしまったため、

タリーズの一番のライバル!である、スターバックス(2712)の分析をしてみましょう♪

時価総額は428億円と意外に小さく、PERは226と危険な水準です。。

また、ROEは1%、PBRは2.1となっております。

業績を見ると、約600億円の売上があるにもかかわらず、純利益は2億円しかありません。。

ですから、一般的な投資適正水準である、PER=20の値を叩き出すには、

20億円の純利益が必要となります。

20億円の純利益ということは、必要となる売上高純利益率は約3.3%ですから、

ブランドコーヒーを売るビジネスモデルとしては是非、達成してほしいものですね!

このように、純利益が出ない体質になっていて、

業績が悪くなっている会社の株価分析では、

PERで評価することはなかなか難しいかもしれませんね!

また、さらなる調査を行っていると、

スターバックスの筆頭株主は、サザビー(7553)という会社で、

スタバの株式の40%を保有しております。

おそらく、サザビーがアメリカのスターバックス本社から日本でのフランチャイズシーを獲得して、

展開しているのでしょうね♪

さて、スタバの親会社、サザビーですが、

レストランの『KIHACHI』や、アパレルの『agnis b』などなど、
いろいろなブランドを展開している企業です。

こちらの会社はジャスダックに上場していて、
時価総額は494億円で、このうちスタバの保有株式分を計算してみると、

428億円(スタバの時価総額)×0.4=171億円ですから、
スタバ以外のサザビーの時価総額は、494億円―171億円で323億円となります。

また、サザビーのファンダメンタルですが、
PERは18、ROEは6.2%、PBRは1.07ですから、
複数のブランドを所有している企業としては、なかなか割安な水準にあるのではないでしょうか?

もっとも、おっさんはサザビーが展開する事業分野では勝手がわかりませんので、
投資判断が難しいですが、、笑

ですから、スターバックスに投資されるのであれば、
サザビーに投資した方が『お得』な投資になることと思います♪
(あくまで会社の『資産』ベースで考えた話です。)


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