お昼寝は気持ちいいわ!
コイちゃん、ウッコちゃんと!
がんばってます
 秋も深まって、お庭にも落ち葉が落ちる季節になってきたわね。
冬は寒くて嫌いだわ。おそとで暮らさなくてはならないみなさんは、これからが大変ね! 
きょうはわたしの最初の子供の「ナキちゃん」と「チンちゃん」のお話をするわね。

 2人の父親になる「アカ」と知り合って、
わたしもここのお庭にごはんを食べに来るようになったんだけど、
「トラちゃん」の子供の「チャトちゃん」に嫌われて、
わたしはなかなかお庭に入れなかったのよ。
いつもチャトちゃんがいないときを見計らって、そーっと食べにきていたの。
子供達が生まれても、ごはんを食べるのは本当に大変だったわ。

 ナキちゃんとチンちゃんは、わたしとアカ父さんと同じ白と茶の「二毛」で、
2人は背中の茶色い斑点模様もそっくり。
顔の両ほほに「チン、チン」と茶色の点があるほうがチンちゃん。
ナキちゃんはいつもよっちゃんの姿を見ると、
前のお家の生垣に隠れながら「いるよ! いるよ!」ってニャー、ニャー鳴くので、
よっちゃんが名付けたんですって。
でもよっちゃんは「もっと良く考えて付ければよかった」って後悔してたわ!

 チンちゃんは控えめな子だったわ。
あまり騒がず、ナキちゃんにいつも寄り添っていたの。
でも積極的な面もあって、一人でよくよっちゃんのお家に入ってたわ。
2人はとても仲が良かったわ! 
わたしが次の子の「チコちゃん」を産むために2人を手放してからも、
2人は力を合わせていつも一緒に行動してたの。
でもナキちゃんは男の子だから、いつもだれかに追いかけられて、とてもかわいそうだった.

 わたしがこのお家に入れてもらえたとき、
わたしが手放したナキちゃんがいたんでびっくりしたわ!
 でもチンちゃんの姿はなかったの。よっちゃんがチンちゃんを、
お家に入れようとしたときにはもう、チンちゃんはどこかへお出かけしたまま
帰らなかったんですって。どこへ行ちゃったのかしら・・・ 

 この家で再会してからしばらく、ナキちゃんはわたしのことをこわがって、
近寄ろうとしなかったの。
男の子は自立させなくちゃならないのでつらくあたったのが、
忘れられなかったみたい。

 わたし、この家に入ってからも、お散歩に出してもらえたの。
それは3年もおそとの暮らしをしていたので
「出して! 出して!」ってきかなかったからなの。
毎朝お散歩のときに、虫やネズミのお土産を持って帰ると、ナキちゃんはとっても喜んだわ
(これはよっちゃんにどういうわけか怒られちゃたけど)。
それからだんだんに、元の仲良し親子になったのよ!

 わたし以外はみんなおとなしくお家で遊んでいたわ。
でも半年ぐらいして、わたしも「おそとに出てはダメ」って言われちゃったの。
迷子になったり、けんかをしたり、病気になったりしちゃうからなんだって。
しばらくは鳴いて「出して!」って頼んだけど、
今はドアが開いてもおそとには出たくないわ。おうちが1番安心していられるわ!
サフィニア
私ってちょっとねこ離れした顔でしょ!