“  柴栄の壷は見事なり 旺の思いはいつの世も変らぬのだな  ”

雨雲にふかっとした柔らかい青磁を見立てる 少し顔を出した晴れ間から差し込む光 それを地のベージュで又 表しておる
それも近くで上から良く見ねばわからぬ そうなのだ 一体誰がこの(私の)気持ちを察し得ようか

北宋 徽宗帝 御題

昨夜来の激しい雷雨も 朝になり ようやく小ぶりになってきた 
厚い雨雲からほんの少し 晴れ間が覗きはじめた
そこかしこから数条の燭光がまばゆく差し込む
庭の花々も小雨の中 その光に浮かび 美しく眺められる

と まあ 清代乾隆帝ならそれでいいでしょうが 徽宗さんの時代はそうではありません
国運は傾き 国もいつどうなるか判らない 政争の末 重臣 閣僚を亡くした沈んだ気持ち
 しかしいつまでも悲しみに浸っている訳にもいきません 副葬品の壷 法の官 害 苦は重いものです
宋末期の徽宗官窯ですから窯人は帝の気持ちを慰めた というのが本当のところでしょう

“ 雨過天青壺 宋ならいかに  ”

上に雷 雷紋 透けた地肌(これが陽のあたる晴れ間 普通は青を晴れ間と思いますよね 違うんですよ)
ベージュの地肌に雨が縦線 面白いですね また これら縦線は貫入を規則正しく割る役割もしてるんですよ
唐の包金飾りはこの鈞の胎であらわします なかなかですね

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