お話はそれますが柴の色は南宋に

徽宗さんの息子、南宋 高宗さんは下のきぬた青磁と呼ばれるものを遺します
恐らく南宋6陵と呼ばれた、徽宗帝を含む遺骸がもっどた13年(?)後のことでしょうか

高宗さんも若かったし、親父さんの若かりし頃好きだった汝、北宋官窯でもあった汝を
南宋で復古したのは、至極自然です


南宋 きぬた青磁 初期は汝に近いものです 



恐らく漢代に始まる美しい青磁は時の皇帝、皇帝ファミリー、家臣団との愛憎、別れにより
作られ遺され、百年二百年ののち、あらたな中国の覇者により復古されました

そこには皇帝としての自国の歴史文物に対する深い愛情、いや敬意すら覚えたのでしょう
また血なまぐさい権力闘争の渦中に日々我と我が身を置く、権力者のみ知りうる悲哀も
感じていたことでしょう

明 清代 商業磁器が多く生産された中で、わずかにそんな王達の肌のあたたかさを、身を切られる
つらさを感じさせる磁器があります

中国の磁器はいくたりの文人と呼ばれる皇帝たちによって何代、何百年と受け継がれてきたもの
そうご理解頂ければ嬉しく思います
又 その意を法に込め、あらわし残したかまびとがあったことも、大切なことに思います

ドイツマイセンにはないもの 日本の茶の湯 わびさび文化では味わえないもの
法に秘められた権力者のストレートなこころね 見るものをとらえて離しません

漢墓出土の雨過天青を見る

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