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一コマ漫画
一コマ漫画

■2014年04月29日(火)  バナナマン(作品No.225)
grp0429090416.jpg 939×644 107K 山田悟一は大のバナナ好きであった。朝、昼、晩、3度の飯代わりにバナナを食べていた。そんなある日、悟一はいつものように、リビングのテーブルに置かれたフルーツボックスからバナナを1つもぎ取った。
 バナナの皮を剥いてから、悟一は我が目を疑った。帽子をかぶったバナナの精がいた。彼と言ったらいいのであろうか。
 彼は悟一と目が合うと絶叫した。
「僕を食べないで」
 悟一は彼の言葉に頷いた。「分かった。君をバナナマンと名付けよう」と一言ぼつりと言う。そして、いつものように一口でバナナマンを食べてしまった。
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■2014年03月26日(水)  ライオンとコーギー(作品No.224)
grp0326142007.jpg 640×480 77K犬   「だんなさん、りっぱなタテガミですね」

ライオン「ああ、百獣の王だからな」

犬   「僕も一応タテガミがあるんですよ」

ライオン「あ? 俺と一緒という訳か?」

犬   「いえ、ごめんなさい…… 僕のはマフラーでした」
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■2014年03月15日(土)  サーフィン(作品No.223)
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犬  「大きな水たまりですね」

飼い主「サーフィンやってる人も多いな」

犬  「はい、僕もちょっと借りてやってみます。これって、なんか葉っぱに乗って、ゆらゆらしてるみたいで、とても気持ちいいです」
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■2014年03月12日(水)  証拠品(作品No.222)
grp0312182650.jpg 748×514 153K刑事「これは殺人現場にあったものだ。もう、言い逃れはできないぞ」

犯人「どうしてこれが私のものだと断定できたのでしょうか」

刑事「ほれ、ここ」

犯人「あ、」
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■2014年03月05日(水)  富士山(作品No.221)
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犬  「お父さん、あれ、メチャ、大きいですね」

飼い主「今日は天気がいいのかな、富士山が見えるぞ。夕焼けに染まって、綺麗だな」

犬  「誰が、したんでしょうねえ、あんな山盛りウンコ」
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■2014年03月01日(土)  もてる女(作品No.220)
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女  「何ですって、結婚して欲しいって、何さ。誰にさ、言ってるのよ」

    ソファーに座った絶世の美女は前髪を掻き上げて憤慨している。

女  「これでも錦糸町界隈じゃ、オリョウさんって言ったら知らない人なんていない、売れっ子なんだからさ、あんたも知ってるでしょ?」

   女は座りながら、ミニスカートの裾を引っ張っている。実に可愛らしい仕草。

女   「そこを何とかって、無理無理。だいたいあんた、女でしょ?」
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■2014年02月26日(水)  New資源(作品No.219)
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地球のアナウンサー「人類が火星に移住し満1地球年になりました。火星を住みよい環境にするべく準備が、現在、ここ火星で進められております。その陣頭指揮に当たっておられる女性初の宇宙艦隊連合艦隊長です。そのような固い肩書きに全く似つかわしくない風貌、容姿、何処を観ても実にお美しい。全宇宙注目の小田切隊長に現在の進行状況をお尋ねします」

小田切雅子「地球の皆様、私はニュー資源を求め火星にやって参りました。この美貌でニュー資源を虜にするする覚悟でこの職務に就きました。私の最大の武器は、自分で申し上げるのも恥ずかしいのですが、この美貌です。そして、ゲットした異星人が彼です」


     小田切雅子のそばに地球でいうところの魚類生物であるタコに似た生物が画面に登場した。

火星人と思われる生物「オイラワ、マサコニ、ゾッコンデ、マイッタ、マイッタ」

小田切雅子「彼は私にぞっこんです、と申しております。そして、私の熱烈愛の熱でゆでタコになりつつあります。もう、私は彼をたこ焼きの具にして食べたいほどです。ああ、早く彼を食べたいわ」
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■2014年02月20日(木)  机(作品No.218)
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犬  「このうちは長いんでしょうか?」

机  「まあ」

犬  「僕は10才です。あなたは何才なんでしょうか?」

机  「まあ、まあ、」

 犬は机に問い掛けたが、机は答えるはずもなく、犬には「まあ」と聞こえるような気がしただけであった。
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■2014年02月18日(火)  いい日(作品No.217)
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 男は休暇で南のとある孤島にやって来た。
 キラキラした燃える太陽と、何処までも広がる白い砂浜、押し寄せる白い波がエメラルドの海を白く塗り変える。果てしなく広がる澄み切ったパノラマ映像に心が洗われていく。

「ヤッホー、ヨーレイヒー」

 男は叫んで気が付いた。

「あ、ここは海だった」

 とにかく、この風景を誰かと共有したい。高揚し上気した頭部にサラサラの心地よい風が吹いた。男はこの感動をカメラに、と思うが、カメラを取ってくれと頼める人はいない。ここは無人島。仕方なく、男は浜辺から離れたところに三脚を据えると、波打ち際に立った。

「はーい、ラッキー、クッキー、ウイスキー」

 三脚に据え付けたカメラは倒れ、そこへ波が打ち寄せた。この島に文明の利器は不要なのだ。
 
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■2014年02月17日(月)  大雪(作品No.216)
grp0217174519.jpg 548×440 34K飼い主「うわあ、積もったなあ」

犬  「わ、これって、ふわふわの気持ちいい奴ですね」

   昨晩の降雪で当たり一面雪である。犬は大喜び。飼い主が玄関から1歩踏み出すと飼い主の長靴が雪で埋まった。後に続いた犬……

犬  「お父さん、これって、どうしたことでしょう? 動けないです」
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■2014年02月15日(土)  掃除機(作品No.215)
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犬  「こら、鼻息がうるさいぞ」

飼い主「太郎は掃除機が嫌いか?」

犬  「こらー、お前、ガーガー鼻息がうるさいぞ!」

飼い主「掃除、おしまいだよ」

犬  「ふう、やっと静かになりました。お父さん、いつも鼻息がうるさい奴ですみません。よく言い聞かせましたからもう大丈夫です」
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■2014年02月14日(金)  ごちそうさん(作品No.214)
grp0214192342.jpg 745×514 56K玉ねぎA「焼いてくれるのかしら?」

玉ねぎB「煮てくれるんじゃないの?」

玉ねぎA「とにかく美味しく作って食べて欲しいわ」

玉ねぎB「そうよね、あたしたち、玉ねぎとして生まれたのだものね」

傍らの主婦「ああ、めんど、出前にしよっと」
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■2014年02月11日(火)  美女現る(作品No.213)
grp0211095043.jpg 657×516 81K雑貨店を経営する40才男が店番をしている。

そこに1人の貴婦人が現れた。

女は小さな店の中を一回りすると、男に言った。

「また、来るわ」

男は呆然とした。

赤字続きの男の店は今日で閉店するからであった。
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■2014年02月10日(月)  寝転がる男と猫(作品No.212)
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男は寝て生活していた。

猫は寝て生活していた。

同じスペースで寝て過ごす2つの動物は、相手のそういう生活をとても羨ましく思った。
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■2014年02月07日(金)  ワル(作品No.211)
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犬  「君って、なんかワルっぽく見えないかい?」

兎  「何処に目を付けてんだ! 超ワルなんだよ、このボケ!」

   人のいい犬は、不良な兎に鼻の頭をかじられた。
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