Far Cry | Hope |
Armor and Sword | Faithless |
Workin' Them Angels | Bravest Face |
The Larger Bowl | Good News First |
Spindrift | Malignant Narcissism |
The Main Monkey Business | We Hold On |
The Way The Wind Blows |
FAR CRY
Snakes and Arrowsから、アルバム発売より1ヵ月半先んじて出たシングルです。2月にイントロ部の13秒クリップ、その後3月頭にラジオ用に流された50秒のTeaser Clip、そして3月12日午前零時に、Rush.comにフルクリップがUpされ、同時に北米各地のラジオ局にラジオ・シングルとしてリリースされました。 |
ARMOR AND SWORD
この曲、特に北米で、「アルバムの実質タイトルトラック」と取られているようです。(全員一致の意見ではないけれど) 冒頭のラインがアルバムタイトルであること(そうするとHYFのタイトルトラックはMissionかな?)、宗教的な本質を一般的な概念として問い詰めた曲であること、そしてこの曲の意匠のTシャツが唯一個々の曲のものとして公式で売られていること(あれだけヒットしたFar Cryの乳母車意匠はないのに)ということから、そう見る向きが多いのだと思います。 |
WORKIN' THEM ANGELS
Workin' Them Angels - この曲は本来、2004年に出版されたNeilの自伝的旅行記、Travelling Musicの扉に掲載されていた詩が元になっています。 |
THE LARGER BOWL
この曲は91年頃、パントウム(Pantoum)形式の試作としてNeilが書いたもので、それが15年ぶりに曲がついて世に出たものだそうです。パントウムというのは、英詩の形式の一種で、マレー起源と言われています。そして、以下の規則を持つようです。 |
SPINDRIFT
この曲はFar Cryに続いて、アルバムに先駆けてrush.comで一部分公開された曲であり、第2弾シングルともなった曲です。(残念ながらFar Cryほどには成功しなかったようですが)
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THE MAIN MONKEY BUSINESS
これは、本来のインストとして作られたもののようで、neilpeart.net去年12月の更新文の中に、「10月にトロントでプリプロダクション作業を終える頃には、10曲の新しい曲と、11曲目の「Mental Insturmental」が出来ていた」とあります。この「11曲目のMental Instrumental」がこの曲だそうです。TMMBに関してのメンバーのコメントを集めると―― |
THE WAY THE WIND BLOWS
この曲はSnakes and ArrowsにおけるFaithテーマの1曲であり、2006年3月、AlexとGeddyがNeilの元を訪れた時に持ってきた「作りたての曲」5曲のうちの1曲だったそうです。そしてNeilは、今までの自分たちがやってきたこととは違っていて、フレッシュで生き生きしていながら、なにかより深い音楽の源流に根ざしているように聞こえた、とエッセイの中で書いています。久々のブルース・エッセンスに加え、非常に構成の起伏が激しい曲てす。そしてGeddyがツアー中のインタビュー(Bass Magazine関係と記憶)で、「この曲はちょっと特殊な構成で、サビで盛り上げるタイプの曲じゃなくて、ヴァースが激しく、コーラスは静か、なものだから、ヴォーカル的にちょっとデリバリーが難しいかな」というようなことを言っていました。 |
HOPE
この曲はAlexのアコギのみ、Broon's BaneやZeppのBron-Y-Aurの路線でしょうか。 |
FAITHLESS
Faithless−信仰のない奴、不信心者というこの曲、Neilの決意表明のような気がしますが、Faithテーマ4曲の中で一番物議を呼んだと思います。特にキリスト教を信仰するファンたちの一部から、根強い非難が上がっていたようです。 |
BRAVEST FACE
Bravest FaceはNeilが書いたS&Aエッセイの中で、TWTWBと並んで、最初に出来た5曲の中の一つだと書いています。「スピリチュアルな印象を受け」「これまでに自分たちがやってきたこととはかなり違って、フレッシュだった」という感想を持ったそうですが(これはTWTWBもそう)、歌詞の内容的には、分類するとしたらRelationshipの方に入るのでしょうが、ある特定の二人の関係ではなく、「自分対世間」のみの視点で書いたように見受けられます。
(もともとS&AのRelationship Songsは、基本的にNeilがエッセイや自サイトの更新で書いていたように、”Lovers' quarrel with the world"(世界に対しての、恋人たちの口喧嘩)なわけで、「対世間」の側面を、どの曲も含むのですが、Bravest Faceはその「対世間」のみなわけです)
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GOOD NEWS FIRST
この曲、欧米ではS&A曲中、たぶん一番賛否分かれていた曲だと思います。私にとっては、最も早く気に入った曲のひとつであり、とても好きなので、「なぜGNF嫌いが他の曲に比べているんだ?!」と言うのが、納得できなかったりもしました。まあ、個人の感性の問題ですから、仕方ないのかもしれませんが。「否」の人の多くは、ヴァースのヴォーカル部分の違和感、と言うのが理由の大半だったように思います。エフェクトがかかっている上に、言葉がちょっと不自然に引き伸ばされている、と言うんですね。あと、個人的には、なんとなくコーラスのメロディがきちんと収束していないような、微かな非調和感を感じる部分もあります。それもあるのかもしれません。←ただ繰り返しますが、私自身はとても好きです。
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MALIGNANT NARCISSISM
略してMal Nar(マルナーと読むんだろうか。。) HopeもAllaire Studioで出来た曲らしいですが、Mal Narはそれよりも後、13番目に誕生した曲です。 |
WE HOLD ON
Snakes and Arrows13曲目、ラストを締めくくる曲です。歌詞を読みながら聞いて最初に思ったことは、「この曲はRush自身のことか?!」でした。彼ら自身の心境、これまでの道のりと読んでも、すんなり当てはまりそうな感じがしたので。Queenの"Was It All Worth It?"(The Miracle収録)をチラッと連想し、でも、"We hold on"という、前向きで強い意思表明で終わっているところが、VTの"Endlessly Rockin'"とあいまって、「まだまだやる気だな!」と、嬉しくもあった感じでした。 |