.厳しい現実 | 返信 ▲ ▽ |
神無月 10/14木09:00 #r91 来年度、厚生労働省モデル事業で「医療関連死」の検証を行なう中立機関が設置されるようです。この中に、医師法従来の「診療に係わる異常死は 24時間以内に届出る義務がある」に加え、「家族の死亡に不信を抱いた遺 族側からも受け付ける」という対応を行っていく予定だそうです。 医療業界で働く私達を、更なる「緊張」が襲ってきます。 「人は誰でもミスを起こす」という言葉があるように、ただひたすら 「防御」と「回避」と「対応」に明け暮れていますが、やはり、自分達だけ では限界がありますよね。機器の統一化や薬品名の統一など行政にも早急に 協力してもらわねば・・と思っているのは私達だけでしょうか? 少し愚痴っぽくなって申し訳ありません。 |
.お役所には・・ | 返信 △ ▽ |
当直中の管理人 10/19火19:40 #r96 「事故」の際の第三者機関の話題は別に書こうと思いますが、何でも結局現場に押し付ける「お役所」に対する意見は神無月さんと全く同感です。 厚労省も「間違えやすい薬の名前」なんてことを「親切めかして」注意喚起など していないで認可の時にチェックする必要があります。「商標登録されているの で難しい」なんて事をきっと言うでしょうが、お役所の許認可権はこういう時に こそ役にたたせてほしいものですね。 また最近「ジェネリック品」の名称をどうにかする、様なことを言ってますが、 ジェネリック品を普及させようというのならこんなに氾濫する前に少なくとも 「名称」は整理すべきでしたね。程度の低い受験問題の「ひっかけ」の様な名前 が多く、他院からの紹介状を読んでも全く判らない?薬が沢山あります。ごく普 通の薬のはずが「調べなければわからない」名称になっています。(一般の方か ら見ると冗談のような名前まであります) またどうして(特許の切れた)先発品の薬価を殆ど下げないのかも不思議です。 先発品の薬価を適切な価格にまで下げると(いろんな名前の、多分効き目も違う) ジェネリック品の必要がなくなり(医療費も下がるでしょうし)、HF的には私た ちの「認知負担」も減りますね。 薬じゃないですがチューブ(点滴と胃管を間違えるという問題)についても 「米国では20年以上前に認可されなかったのでそんなことは以後起きていませ ん。たったそれだけで済んだはずのことなのです」と何年か前に李啓充先生が お話していました。 まさに「事故は会議室で用意され、現場で現れる」のよい例ですね。 |
.第三者機関 | 返信 △ ▲ |
管理人S-1 10/21木03:17 #r98 事故あるいは原因のわからない「死」に関して第三者機関が設置され・・・というのは、私は反対ではありません。でも不安・疑問なのは、他の産業 での「事故調査委員会」でも問題になっている「事故調査は再発防止のために」 が貫けるかどうかです。 「再発防止のため」と調査に対して当事者がそのときの心の中まで話して協力 したとしても、その事によって「事故調査報告書」がそのまま裁判の証拠になる、 (結局自分の不利になる)などという事になると、だれも当事者は本気で 協力しないでしょう。 もう一つは患者さん(被害者)の救済という視点がないことです。多少は速く なったとしても裁判では何年もかかってしまいます。 わたしがいいのではないかと思うのは厚労省が出したこの案ではなく、名古屋の 加藤良夫弁護士らの提案している「医療被害防止,救済センター構想」です。 医療過誤による事故だけでなく、医療によって悲惨な結果になった患者さんに 対する救済を第一の目的とし、教訓の抽出を第二、そして場合によっては訴訟の かわりに医療機関と交渉する、というシステムです。ここにはもちろん書ききれ ませんのでネットで読んでみてください。 |