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GameSystemSettings (script/fgs/system.fges)


このクラスはゲームシステムの設定を行うためのクラスです。
このクラスはゲーム側とエディタ側で同じインターフェイスを持ちますが、
設定した内容の扱いが異なっていて、 multipart.fges によるゲーム設定を簡易的に行うことを目的としています。

●継承/注入

   このクラスは継承をしていません。

●インターフェイスとインターフェイスメソッド

   このクラスはインターフェイスの実装宣言をしていません。

●クラスメソッド

名前概要
public設定メソッド SetGameViewSizeゲーム仮想画面の大きさを設定します
public設定メソッド InitMainFontゲームメインフォントを設定します
public設定メソッド SetStampInfoメインフォントのスタンプ画像を設定します
public設定メソッド SetMovableCheckTestMode移動障害判定モードを設定します
public設定メソッド SetDefaultMessageWindowSizeメッセージウィンドウの標準サイズを設定します
public設定メソッド SetDefaultDrawModeウィンドウのデフォルトの描画方法を設定します
public設定メソッド SetDefaultFrameMarginウィンドウ枠のデフォルトのマージンを設定します

●クラスメンバメソッド

   このクラスはクラスメンバメソッドを持っていません。

●クラス共有変数

   このクラスはクラス共有変数を持っていません。

●インスタンス変数

   このクラスはインスタンス変数を持っていません。




GameSystemSettings::SetGameViewSize

public static Bool SetGameViewSize( Integer width, Integer height)

   ゲーム仮想画面の大きさを設定します。
   この値はゲームの解像度にあたり、OSウィンドウサイズと異なる場合は拡大縮小されます。
   
   仮想画面の横幅は160〜4096の範囲で、16の倍数である必要があります。
   仮想画面の縦幅は120〜3072の範囲で、3の倍数である必要があります。
   
   ゲーム用FGSPlayerはゲームウィンドウのアスペクト比を維持するため、
   仮想画面の大きさが維持しているアスペクト比ではない場合は画面に歪みが生じます。

戻り値:設定に成功すると真を返します。

Integer width :仮想画面の横幅。
Integer height :仮想画面の縦幅。

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GameSystemSettings::InitMainFont

public static void InitMainFont( INativeColor textcolor, INativeColor bkcolor,
             INativeString fontname, INativeInteger fontsize, INativeInteger option,
             INativeString? halffontname=NULL, INativeInteger gradmode=FGESFont::GRAD_RGB)


   ゲームメインフォントを設定します。
   ゲームメインフォントはゲーム側では識別名 main で作成され、デフォルトフォントに設定されます。
   エディタ側では識別名 game_main で作成され、プレビューに使用されます。

   複数のフォント名を指定してフォントオブジェクトを作成した場合の扱いについては FGESFont の説明を参照してください。

INativeColor textcolor :文字部分の色
INativeColor bkcolor :影、縁部分の色
INativeString fontname :全角文字フォントのタイプフェイス名(フォント名)。
         改行区切りで最大32個のフォントを指定することができます。
INativeInteger fontsize :フォントサイズ(1/10Pt単位)
INativeInteger option :フォントオプション。以下の各グループごとのOR結合。
フォントクオリティ(アンチエイリアス):
アンチエイリアスを強く掛けると大きいフォントは綺麗になりますが、処理が重くなります。
小さいフォントにはアンチエイリアスを掛けると文字がぼやけるため、掛けないほうが綺麗に見えます。
識別子内容
FGESFont::QUALITY_1描画のアンチエイリアス処理なし。小さいフォント向け。(デフォルト)
FGESFont::QUALITY_2描画のアンチエイリアス処理弱。
FGESFont::QUALITY_3描画のアンチエイリアス処理中。
FGESFont::QUALITY_4描画のアンチエイリアス処理強。
文字部分描画:
文字部分を文字色で塗り潰すか、フェイスビットマップを使用するかです。
識別子内容
FGESFont::BK_FILL文字色による単色塗り潰し。(デフォルト)
FGESFont::BK_BITMAP文字の形でフェイスビットマップを描画する。
文字エフェクト:
文字に掛けるエフェクトです。
識別子内容
FGESFont::EFF_NORMALエフェクトなし。(デフォルト)
FGESFont::EFF_SHADOW1右下方向に1ピクセルの影を生成する。
FGESFont::EFF_SHADOW2右下方向に2ピクセルの影を生成する。
FGESFont::EFF_BORDER11ピクセルの縁取りを生成する。
FGESFont::EFF_BORDER22ピクセルの縁取りを生成する。
FGESFont::EFF_SHADOWBORDER11ピクセルの縁取りと影を生成する。
FGESFont::EFF_SHADOWBORDER22ピクセルの縁取りと影を生成する。
FGESFont::EFF_BOLD太字化する。
FGESFont::EFF_BOLDSHADOW1太字化して右下方向に1ピクセルの影を生成する。
FGESFont::EFF_BOLDSHADOW2太字化して右下方向に2ピクセルの影を生成する。
FGESFont::EFF_BOLDBORDER1太字化して1ピクセルの縁取りを生成する。
FGESFont::EFF_BOLDBORDER2太字化して2ピクセルの縁取りを生成する。
FGESFont::EFF_BOLDSHADOWBORDER1太字化して1ピクセルの縁取りと影を生成する。
FGESFont::EFF_BOLDSHADOWBORDER2太字化して2ピクセルの縁取りと影を生成する。
レイアウト:
文字レイアウトに関するオプション。以下のOR結合。
識別子内容
0通常レイアウト。(デフォルト)
FGESFont::LO_KERNINGカーニング(文字別の文字間調整)処理を行う。
FGESFont::LO_COMBINING結合文字の解釈を行う。
INativeString? halffontname=NULL :半角文字フォントのタイプフェイス名(フォント名)
         空参照を指定した場合、全角文字フォントと同じフォントを使用します。
INativeInteger gradmode=FGESFont::GRAD_RGB :設定するグラデーションタイプ。以下のいずれか。
識別名内容
FGESFont::GRAD_RGBRGBグラデーション(デフォルト)
FGESFont::GRAD_HSVHSVグラデーション
FGESFont::GRAD_HSLHSLグラデーション
FGESFont::GRAD_HSLYHSLYグラデーション

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GameSystemSettings::SetStampInfo

public static void SetStampInfo( String filename, Integer width, Integer height)

   ゲームメインフォントのスタンプ画像を設定します。
   このメソッドは InitMainFont の後に実行する必要があります。
   
戻り値:設定に成功すると真を返します。

String filename :スタンプとして使用する画像ファイル名。 CacheBitmap に渡されます。
Integer width :スタンプ1つの横幅。
Integer height :スタンプ1つの縦幅。

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GameSystemSettings::SetMovableCheckTestMode

public static void SetMovableCheckTestMode( INativeInteger mode)

   移動処理時の移動障害判定モードを設定します。
   
   この設定は初期状態で GameSystem::MCT_ALL_SIMPLE に設定されています。
   
   ●判定タイプ
      全体:判定対象の範囲全域について判定します。
      差分:移動先の判定対象領域から移動前の判定対象領域を除外して判定します。
      詳細差分:移動先の判定対象領域から移動前の判定対象領域を除外し、領域の一辺毎に詳細に判定します。
   ●進入判定
      該当グリッドに進入しようとする際にのみ判定する方向別移動障害判定です。
      特定の方向からの進入に対してブロック/通過判定を発生させることができます。
   ●離脱判定
      該当グリッドから離脱しようとする際にのみ判定する方向別移動障害判定です。
      特定の方向への離脱に対してブロック/通過判定を発生させることができます。
      この判定は独立して先に行われます。
      そのため1回の移動障害判定中に内部的に「現在位置」と「移動先」に対して2回判定されます。
      大量のオブジェクトを動かす場合等は負荷に注意してください。

INativeInteger mode :設定する移動障害判定モード。以下のいずれか。
識別子判定タイプ進入判定離脱判定
GameSystem::MCT_ALL_SIMPLE全体しないしない
GameSystem::MCT_ALL_IN_SIMPLE全体するしない
GameSystem::MCT_ALL_INOUT_SIMPLE全体するする
GameSystem::MCT_DIFF_SIMPLE差分しないしない
GameSystem::MCT_DIFF_IN_SIMPLE差分するしない
GameSystem::MCT_DIFF_INOUT_SIMPLE差分するする
GameSystem::MCT_DIFF_IN_DESC詳細差分するしない
GameSystem::MCT_DIFF_INOUT_DESC詳細差分するする

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GameSystemSettings::SetDefaultMessageWindowSize

public static void SetDefaultMessageWindowSize( Integer width, Integer height)

   メッセージウィンドウの標準サイズを設定します。
   メッセージウィンドウは最初この大きさで作成されます。

Integer width :設定する横幅。
Integer height :設定する縦幅。

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GameSystemSettings::SetDefaultDrawMode

public static void SetDefaultDrawMode( Integer frame_drawmode, Integer cursor_drawmode)

   ウィンドウ枠やカーソルのデフォルトの描画方法を設定します。
   Window クラスの描画方法を指定します。

Integer frame_drawmode :設定するウィンドウ枠の描画方法。
Integer cursor_drawmode :設定するカーソルの描画方法。

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GameSystemSettings::SetDefaultFrameMargin

public static void SetDefaultFrameMargin( Integer left, Integer top, Integer right, Integer bottom)

   ウィンドウ枠とウィンドウ内容の間に設けるデフォルトのマージンを設定します。

Integer left :設定する左側マージン。
Integer top :設定する上側マージン。
Integer right :設定する右側マージン。
Integer bottom :設定する下側マージン。

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最終更新 2023/09/19