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InputBuffer (ネイティブクラス)


このクラスは仮想コントローラからの入力を累積して扱うクラスです。

このクラスのインスタンスで自動同期を有効にしておくと、
その間に発生した仮想コントローラへの入力を累積して記憶します。
このクラスは処理落ち対策や先行入力の実装に便利です。

このクラスは自動同期を設定してから Update を呼び出すまでに入力された情報を累積します。
累積されている入力情報にアクセスするには Update を呼び出して入力を確定する必要があります。
Update を呼び出すと新しい累積バッファが用意され、自動同期が再設定されます。

最新の仮想コントローラの状態を読み取る場合は Input ネームクラスが便利です。

●継承

   このクラスは継承をしていません。

●インターフェイスとインターフェイスメソッド

   このクラスはインターフェイスの実装宣言をしていません。

●クラスメソッド

   このクラスはクラスメソッドを持っていません。

●クラスメンバメソッド

名前概要
public取得メソッドconst GetDown仮想キーが押下されたか取得します
public取得メソッドconst GetUp仮想キーが放されたか取得します
public取得メソッドconst GetDblClk仮想キーがダブルクリックされたか取得します
public取得メソッドconst GetPress仮想キーが現在押されているか取得します
public取得メソッドconst GetPressCount仮想キーが押し続けられている時間を取得します
public取得メソッドconst GetRepeat仮想キーがリピートされたか取得します
public取得メソッドconst GetDownRepeat仮想キーが押下またはリピートされたか取得します
public取得メソッドconst GetDownDblClkRepeat仮想キーが押下またはダブルクリックまたはリピートされたか取得します
public取得メソッドconst GetDownDblClk仮想キーが押下またはダブルクリックされたか取得します
public取得メソッドconst GetNum仮想キーの操作値を取得します
public取得メソッドconst GetUpdateCount累積した入力更新回数を取得します
public設定メソッド SetAutoSync仮想コントローラとの自動同期を設定します
public操作メソッド Update入力情報を更新します
public操作メソッド Clear入力情報をクリアします

●クラス共有変数

   このクラスはクラス共有変数を持っていません。

●インスタンス変数

   このクラスはインスタンス変数を持っていません。


●C++レベル追加情報

クラスID: FGES_CLASSID_INPUTBUFFER
クラス名: FGESInputBuffer



InputBuffer::GetDown

public Integer GetDown( INativeInteger keyid)const

   仮想コントローラの指定した仮想キーが押下された回数を取得します。
   
   マウスではダブルクリックした場合にはダブルクリック応答だけが生成されます。
   マウスからの連打に対応する場合は GetDownDblClk を使用します。

戻り値:指定した仮想キーが押下された回数を返します。

INativeInteger keyid :状態を取得する仮想キーID

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InputBuffer::GetUp

public Integer GetUp( INativeInteger keyid)const

   仮想コントローラの指定した仮想キーが放された回数を取得します。
   
戻り値:指定した仮想キーが放された回数を返します。

INativeInteger keyid :状態を取得する仮想キーID

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InputBuffer::GetDblClk

public Integer GetDblClk( INativeInteger keyid)const

   仮想コントローラの指定した仮想キーがダブルクリックされた回数を取得します。
   
戻り値:指定した仮想キーがダブルクリックされた回数を返します。

INativeInteger keyid :状態を取得する仮想キーID

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InputBuffer::GetPress

public Integer GetPress( INativeInteger keyid)const

   仮想コントローラの指定した仮想キーが押されていた時間を取得します。
   この値を GetUpdateCount の値で割ることで押していた時間比を求めることができます。
   
戻り値:指定した仮想キーが押されていた時間を返します。

INativeInteger keyid :状態を取得する仮想キーID

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InputBuffer::GetPressCount

public Integer GetPressCount( INativeInteger keyid)const

   仮想コントローラの指定した仮想キーが押し続けられていた最大時間を取得します。
   この値は長押しの判定に利用できます。
   
戻り値:指定した仮想キーが押し続けられていた最大時間を返します。

INativeInteger keyid :状態を取得する仮想キーID

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InputBuffer::GetRepeat

public Integer GetRepeat( INativeInteger keyid)const

   仮想コントローラの指定した仮想キーがリピートされた回数を取得します。
   リピートは仮想キーを押し続けているとき、定期的に発行されます。
   
戻り値:指定した仮想キーがリピートされた回数を返します。

INativeInteger keyid :状態を取得する仮想キーID

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InputBuffer::GetDownRepeat

public Integer GetDownRepeat( INativeInteger keyid)const

   仮想コントローラの指定した仮想キーが
   押下された回数とリピートされた回数のうち、多いほうの回数を取得します。

戻り値:指定した仮想キーが
   押下された回数とリピートされた回数のうち、多いほうの回数を返します。

INativeInteger keyid :状態を取得する仮想キーID

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InputBuffer::GetDownDblClkRepeat

public Integer GetDownDblClkRepeat( INativeInteger keyid)const

   仮想コントローラの指定した仮想キーが
   押下された回数とダブルクリックされた回数とリピートされた回数のうち、最も多い回数を取得します。

戻り値:仮想コントローラの指定した仮想キーが
   押下された回数とダブルクリックされた回数とリピートされた回数のうち、最も多い回数を返します。

INativeInteger keyid :状態を取得する仮想キーID

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InputBuffer::GetDownDblClk

public Integer GetDownDblClk( INativeInteger keyid)const

   仮想コントローラの指定した仮想キーが
   押下された回数とダブルクリックされた回数のうち、多いほうの回数を取得します。

戻り値:指定した仮想キーが
   押下された回数とダブルクリックされた回数のうち、多いほうの回数を返します。

INativeInteger keyid :状態を取得する仮想キーID

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InputBuffer::GetNum

public Integer GetNum( INativeInteger keyid)const

   仮想コントローラの指定した仮想キーに入力された数値情報の合計を取得します。
   現在、このメソッドで情報を取得できるのはマウスホイールだけです。

戻り値:指定した仮想キーに入力された数値情報の合計を返します。

INativeInteger keyid :状態を取得する仮想キーID

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InputBuffer::GetUpdateCount

public Integer GetUpdateCount()const

   現在取得できる入力情報が累積した更新回数を取得します。
   このカウントは累積時間中に自動同期によって仮想コントローラから情報を取得した回数です。

戻り値:現在取得できる入力情報が累積した更新回数を返します。

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InputBuffer::SetAutoSync

public Bool SetAutoSync( INativeBool new_mode)

   このオブジェクトの仮想コントローラとの自動同期を設定します。
   オブジェクトが入力情報を更新するのは自動同期を設定している間のみです。
   この設定はデフォルトでは偽に設定されています。

戻り値:設定に成功すると真を返します。

INativeBool new_mode :真を指定すると自動同期を有効にします。
      偽を指定すると自動同期を無効にします。

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InputBuffer::Update

public Bool Update()

   自動同期によって累積中の入力情報を確定し、読み取り可能にします。
   その後、自動同期を再度有効化し、次の入力情報の累積を開始します。
   
   自動同期によって累積している情報はこのメソッドを呼び出すまでアクセスできません。
   また、次にこのメソッドを呼び出すまで、他のクラスメンバメソッドが返す値は変わりません。

戻り値:処理に成功すると真を返します。

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InputBuffer::Clear

public Bool Clear()

   このオブジェクトが保持している入力情報を全てクリアします。
   このメソッドは読み取り可能な情報と累積中の情報両方をクリアします。
   
戻り値:処理に成功すると真を返します。

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最終更新 2021/05/08