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2016年6月13日
![]() シェイクスピア没後400年である今年2016年は25年ぶりのシェイクスピアコングレスが ロンドンとストラットフォードで開催されます。ストラットフォードではロイヤルシェイクスピア シアターが、ロンドンではグローブ座がホストシアターとなって記念事業を行っています。 そのなかで日本では七夕にあたる7月7日に、グローブ座の新たな室内劇場に日本人の シェイクスピアが初登場します。五十田安希が「オフィーリア」を演じます。 五十田安希は20年前の1996年7月10日にグローブ座の舞台開きを務めました。それから ちょうど20年が経過した、それも七夕の宵に上演が行われることに不思議なご縁を 感じます。 今回上演する舞台「サムワナメーカープレイハウスは、グローブ座創設者の名前を冠し シェイクスピア時代の室内劇場を復元した劇場です。当時の様式でシェイクスピアを上演 するための舞台ですから舞台の照明はろうそくの灯りのみです。入退場の際に足元と 天井に補助照明が点灯しますが、上演が始まるとろうそくだけになります。音楽なども 電気楽器やスピーカーは一切使わずに生演奏以外は用いません。 今回の五十田安希の「オフィーリア」も生演奏の三味線が登場します。長唄三味線の 故芳村伊十七先生が五十田安希のために作曲して下さったお三味線を、芳村伊十七 先生の長女で大和楽の家元三代目となって跡を継がれた大和櫻笙先生がロンドンへ 同行して演奏して下さることになりました。とても心強いことです。 お三味線は舞台の上に位置するバルコニーで演奏されます。 この写真に見えるたくさんのろうそくは、当時のものを再現した蜜蝋のろうそくです。 今年の2月末にこの劇場で行われたシェイクスピア劇初上演の『テンペスト』を拝見しま したが実際にろうそくの灯りだけでこれほどの効果が得られることに驚きました。 そして、7月7日には自分自身がこの舞台に立つことに思いが至り身震いしました。 古典の舞台を復元した、英国の魂そのものの劇場です。英国人でも出演したい俳優 がたくさんいる中で日本人の私に登場の機会を与えてくれました。あえて言うならば 日本の能舞台に外国人を登場させるほどの英断だと思います。 シェイクスピアを敬愛する者の一人として、同時に日本人として誇れる舞台を務めたい と思って準備と稽古を進めています。皆様どうぞ応援して下さい。 五十田安希 2015年7月7日
![]() ご存じのとおり、欧州は多民族多言語の複雑な国家群です。2つの世界大戦を経て、現在のEUはお互いを尊重し理解しあうことで拡大し繁栄してきました。シェイクスピアは相互理解のツールであり、英語以外の国では世界共通の英語への入り口として活用されてきました。 欧州には20か所近いシェイクスピアフェスティバルがあります。2年ほど前に各地のシェイクスピアフェスティバルが連携する協議会が発足し、昨年9月に完成したグダンスク(ポーランド)のシェイクスピアシアターに事務所が置かれました。上の写真はグダンスクシェイクスピアシアターの中庭で、今回の五十田安希一座13名とグダンスクシェイクスピアシアターの3名とグローブ座のスポティスウッド氏の記念写真です。五十田安希のすぐ後ろの背の高い女性が欧州シェイクスピアフェスティバルネットワークのエクゼクティブ・ダイレクターで劇場支配人のジョアナさんです。 ヨーク公演 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() オストラヴァ(チェコ)公演 カーテンコールは客席のスタンディングベーションに迎えられました。 グダンスクシェイクスピアシアターの客席にて ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 「オフィーリア」 ![]() ![]() 「オフィーリア」 ![]() 3カ国5回公演のすべてにロンドンのグローブ座からエデュケーション代表のスポティスウッド氏が同行し解説を務めてくれました。氏は世界各地に展開しているグローブセンターの監修を手掛ける一方、英国シェイクスピア協会の会長を務めるなど大変忙しい方です。グダンスクの教育プログラム(下の写真)にも参加して下さいました。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 本公演事業に多大なご支援を頂きました。 一般社団法人東京倶楽部様 トヨタ自動車株式会社様 日本航空株式会社様 国際交流基金様 グレートブリテン・ササカワ財団様 武田和久様 心より感謝申し上げます。 五十田安希 なお、今回の欧州3カ国上演を終えて、スポティスウッド氏から来年2016年夏ごろまでにグローブ座(ロンドン)のサムワナメーカープレイハウス(室内劇場)での上演を求められました。 2015年4月27日
![]() 五十田安希は2月5日にグローブ座でエデュケーション代表スポティスウッド氏と会談し(上写真)3か国5回の上演にスポティスウッド氏が同行しシェイクスピアと歌舞伎の比較や相関を解説することが決定しました。 ヨーク公演のあと、チェコのオストラヴァへ移動。市の中心部にリニューアルオープンする文化センターで上演します。2月に訪ねた時はエントランスが改装途中でしたがホールは天井の高いホールにトラスが組まれていました。階段状に客席を組んで2階バルコニーにつなげ、舞台を見下ろす作りになっています。 ダイレクターのアンドレイ氏(写真右)は長身で本来は原子力のエンジニア。父親も医者という町の有力者です。空洞化する中心街の活性化プロジェクトとして市から文化センターを委託されています。 17世紀ロンドンにあった木造・方形のザ・フォーチュン(未来座)をモデルに建てられた劇場で建設資金はEU政府が拠出しオープニングには英国のチャールズ皇太子が出席されたそうです。劇場としてだけでなくレセプションルームやレクチャールーム、宿泊施設も併設した複合文化施設となっています。 2014年7月2日
コンパクトな印象ながら一階と二階併せて353席あります。 この室内劇場での上演を決める時期となり、五十田安希は7月初めにグローブ・エデュケーション代表のスポティスウッド氏を訪ねました。 ①五十田事務所とグローブ・エデュケーションは共同で「マクベス夫人」と「オフィーリア幻想」を制作する。 ②「マクベス夫人」の3人の魔女と「オフィーリア幻想」の黒子はグローブ座で選抜する。 ③作品の上演前解説をスポティスウッド氏が自ら務める。 ④2015年7月頃ロンドンで稽古を仕上げた後、欧州域内のシェイクスピアフェスティバルで上演する。 ⑤2016年6月頃グローブ座の室内劇場で上演する。 また、五十田安希事務所ではこの作品を2015年冬に東京で上演したいと考えています。 これまで海外の3人の魔女を日本の公演に招聘することは叶いませんでしたが、今回はグローブ・エデュケーション代表のスポティスウッド氏を含めてできれば4名を日本に招く公演企画を進めて参ります。
五十田安希は1996年7月にグローブ座の舞台開きを務めた直後から、数年後に室内劇場をオープンすると聞かされてきました。しかし隣の廃止された発電所建屋がテート・モダン美術館になり、テムズ川に歩行者専用のミレニアムブリッジが完成しても室内劇場の建設が始まることはありませんでした。 それから10年以上が過ぎてロンドンオリンピックを間近に控えた2011年の秋、突然室内劇場のニュースが飛び込んできました。グローブ座のあるテムズ川南岸はオリンピックを契機に大規模な開発が進みました。近代的なビルが立ち並び公共交通が整備されショッピングや観光に人が行き交う街に変貌を遂げました。そしてついに室内劇場がオープンしました。 実現すればおそらく五十田安希にとって最後の海外公演になるでしょう。 2012年3月1日
五十田安希が1996年に舞台開きを務めたグローブ座は、今ではロンドンの顔として賑わっています。 センター正面から入ったロビー(吹き抜け)の2階ギャラリーに "Major Donors" のホワイトボードがあります。 実はここに Aki Isoda (五十田安希)の名前が記されています。 ![]() 久しぶりに訪ねたグローブ座で芸術監督をはじめ若いスタッフたちとあってきました。あらたに室内劇場を開場させるプランを進めているのです。オープンの暁には五十田安希もその舞台を踏むことになります。 グローブ座の立っているテムズ南岸サザック地区は一時期シェイクスピアの住んでいた記録が残っています。サザックのカテドラルではシェイクスピアの像が迎えてくれます。 2011年11月27日
「女優松井須磨子」は島村抱月生誕140年の節目の年に浜田市での上演を踏まえて作品に取り組みました。「前回の東京公演から凄味が増した。」などの批評も戴きました。ひとり芝居で松井須磨子を演じるには、舞台には登場しない島村抱月の存在感と人物像を如何に表現できるかが重要です。今回は島村抱月の造形に今まで以上に精魂を傾けました。
五十田安希はデンチさんがロイヤルシェイクスピアカンパニーのメンバーとして初来日した41年前に日生劇場の楽屋(右の写真)でデンチさんとお目にかかりました。デンチさんの役柄『十二夜』のヴァイオラを五十田も(日本語で)演じていたご縁でした。 ![]() ![]() 「眼が会った瞬間に女優人生を一筋に休まずに歩んできた者同士の共感が走りました。 2011年6月15日
東京は今年が第12回で、昨年までずっと電力館が会場でした。今年も6月の第2日曜日に内定していたのですが、原発事故の余波で電力館が使用できなくなり、急遽代わりの会場を探しました。親子参加の企画ですから日曜日に開催した井のですが、日曜日に空いているホールはありません。ようやく東京ウイメンズプラザのホールが平日金曜日に見つかりました。 ![]() 童話の作品はJX童話賞の入選作品集「童話の花束」を使用させていただきました。 「心のふれあい」をテーマにしたあたたかい童話ばかりです。 「親子ふれあい朗読会」の開催が東京メトロポリタンテレビジョンの夜8時からのニュースで紹介されました。 動画はこちら→ http://www.mxtv.co.jp/mxnews/news/201106158.html ![]() ![]() ![]() 開催について、東京都教育委員会をはじめ東京都の関係部署にお力添えを頂きました。 感謝を申し上げます。 2011年3月15日
![]() ![]() 2011年3月7日、8日の両日イタリア国立ヴェネチア大学で開催された国際シンポジウム “Death and Desire in Modern and Contemporary Japan”における「女優松井須磨子」招聘公演についてご報告させていただきます。 4日㈮は舞台となるサンタマルゲリータ講堂へ貨物を搬入、公演準備、楽屋の確認、舞台設営打合せ、照明・音響・字幕映写の確認を行いました。 ![]() ![]() 5日㈯は衣裳・かつら・舞台進行のスタッフが日本から到着。衣裳と日本髪かつらの梱包を解いて早替わり手順、場面転換などの確認を行いました。 6日㈰は国際シンポジウムへ出席のためローマから到着された安藤裕康在イタリア日本大使より午餐にお招き戴き翌日の上演に向けての激励を受けました。 7日㈪は上演当日。午前中からサンタマルゲリータ講堂へ入り舞台の転換稽古。昼食後にゲネプロ。会場側技術者のほかに研究科大学生(4年生と5年生)7名が舞台転換等の手伝いをして下さいました。午後5時に準備完了。5時半に客入れ開始。定刻15分前に場内は満席となり大学関係者、国際シンポジウム出席者、安藤裕康大使、城守茂美在ミラノ総領事ご夫妻も到着。午後6時の定刻を5分過ぎて開会しました。 初めにルペルティ副学部長の作品解説と講演が約20分間。続いて五十田安希の「女優松井須磨子」を上演しました。 ![]() ![]() あらかじめ日本語の上演台本の100パーセントイタリア語翻訳台本を作成し字幕を制作しました。ルペルティ副学部長自らが映写室ブースにはいって五十田安希のせりふを聞きながら字幕を操作しました。 観客の盛大な拍手を受けて、ご列席下さった安藤裕康駐イタリア大使、城守茂美駐ミラノ総領事も大きな成果を喜んで下さいました。 上演終了後に大学主催の晩餐会が行われ、五十田・濱田両名も舞台の後片付けを終えて出席。晩餐会の席では上演を見終わったばかりの感想が熱く語られました。 欧米の日本研究家諸氏は「女優松井須磨子」に日本人の一つの典型を見取ってくださったようで嬉しく思いました。 8日㈫は研究発表の主会場を訪ねました。前日の開会式では主催者であるヴェネチア大学・ラヴェーリ学部長の開会スピーチのすぐ後に安藤裕康大使がスピーチをされたと聞きました。舞台のリハーサルと重なって聞けなかったのが残念でした。 ![]() ![]() この日は年に一度のヴェネチア・カーニバルの最終日でした。松井須磨子の衣裳とかつらを身に着けてサンマルコ広場を巡りました。カーニバルの華やかな衣裳の中でもひときわ注目を集めました。 帰国を前に東日本大震災の第一報を聞き、恐れと不安の中で大震災2日後の13日㈰に帰国しました。未曾有の大災害を直視し被災地の皆様のことを知るほどに、私どもに何ができるのか正直身のすくむ思いがいたしました。友人知人の中にもご親族が被災された方、公務員で災害対応に従事する方、水道局関係者、東京電力社員のご家族の方もおられます。そんななかでヴェネチア大学から感謝状とご覧下さった方々の感想文が届きました。 |
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2010年8月25日
ご報告・お礼 みなさまへ、ご報告を申し上げます。 五十田安希(本名:濱田奈名子)は七月十四日外務省飯倉公館に ![]() 表彰事由は「濱田氏は、我が国ひとり芝居の先駆者として、代表作『マクベス夫人』 さまざまな国を訪ね、日本語表現の美しさ・繊細さ・力強さをお伝えする女優としての 賞状を授与され身の引き締まる思いでおります。御恩に報い賞に恥じることのないよう 平成二十二年八月
五十田安希様が長年取り組んでこられた「ひとり芝居」により、 元文部科学大臣 新国立劇場運営財団理事長 遠山敦子 (遠山敦子先生は河竹登志夫先生とお二人で、 海外公演で上演してきた『マクベス夫人』『オフィーリア幻想』は河竹先生の監修によるもので、ロンドンのグローブ座舞台開きで上演の際は舞台へ登壇し英語の解説スピーチをして戴きました。 |
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2009年10月15日
五十田安希がロンドンのシェイクスピア・グローブ・トラストから受賞した そのあとは、これまでの半生のこと。生まれ故郷の秩父のこと、 同じくらいの年齢の黒柳さんに導かれるままおしゃべりしていたら、 あっという間にエンディングテーマが流れてきました。 11月のパリとローマの公演が成功するように「がんばってね!」と 激励していただきました。 編集されたあと、おしゃべりのどんなところが放送されるのか期待しています。 (テレビ収録のひとこま) テレビ収録は2日分とか3日分を撮り溜めします。一日分の収録に1時間程度 黒柳徹子さんはテレビで拝見するままの気さくで親しみやすい方でした。 無事に収録ができました。関係者の皆様に感謝を申し上げます。 |
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