スーパースター・ヴァーゴ編

≪4日目朝&夜≫

※ 1S$(シンガポールドル)=約80円(2013年8月当時) ※

☆ 朝からのスコール&飲茶朝食 ☆

雨のプーケット港  4日目は夜中から雷鳴がとどろいたり、窓ガラスに雨が打ち付ける音が聞こえていたが、朝になってプーケットが見えてきても激しいスコールが降っていた。そう、実はこの時期のプーケットは雨季なのだ。
 ビーチがたくさんある西海岸は特に波が高いので、クルーズ船は東海岸のディープシーポート(プーケット港)というところに着岸する(乾季は西海岸のパトンビーチ沖に停泊)のだが、ここは本当に港があるだけで周囲にはな~んにもない
 写真は窓から見た港の様子。天気が良ければテントの下に物売りが出るらしいのだが…。ちなみにこれは観光を終えて戻ってきた後で撮った写真なので閑散としているが、朝は観光客目当てのタクシーがうじゃうじゃいた。

 雨が止むことを願いながら、この日の朝食もベラ・ビスタへ。ただし今回はウェスタンではなく中華朝食を希望してみた。 昨日ウェスタンだったせいか、自動的にウェスタンの方のテーブルを割り振られそうになり、「チャイニーズ・ブレックファストを食べたい」と言ったらちょっと驚かれた(ナゼ?)。
 通路左側のテーブルに着くと、すぐにスタッフがいくつもの蒸籠を運んできてくれて、中には各種シュウマイや揚げ物が。なんと、昨日のランチで幻に終わった飲茶スタイルを朝のベラ・ビスタで体験できた (^^)。 ますます昨日のランチはなんだったんだ???という気持ちにもなったが…。
 ダイニングクレジットが余りまくっている女王様1号は、スタッフのセールスに乗って有料のグリーンアップルジュース S$6も頼んでみた。 スタッフくんは「もし不味かったら取り替えてあげるから!」と言ってとにかく注文をとろうとしていたが、たいていの日本人は多少不味くても「じゃあ取り替えて」って言わないですよね(フツーに美味しいジュースだったし)。


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☆ 日本人向けガラカクテルパーティー ☆

 プーケット出港は5時の予定だったが、スコールの影響か?一部オプショナルツアーのバスの戻りが遅れていたようで、出港もちょっと遅れた。
 その間、女王様一行は6時からデッキ12のギャラクシー・オブ・ザ・スターズで開催される日本人向けガラカクテルパーティに参加する準備。 この日のガラディナーでは、ドレスコード:エレガントカジュアルの装いをしなければならないのだ。 船長あいさつ

 日頃「ドレスコード」などというものとは無縁の生活をしている女王様たちにとって、「エレガントカジュアル?何それ美味しいの?」状態だったが、要するに女性はワンピやパンツスーツ、男性はジャケットにジーンズじゃないズボン、という感じらしい。 あるサイトに書いてあった「ホテル内にあるレストランに食事に行くときの服装」というのが言い得て妙かも。
 女王様1号は、2001年のベトナム&カンボジア旅行の際にオーダーメイドで作ったベトナムシルクのワンピをチョー久々に引っ張り出してきた。着れなくなるほど体型が変化していなくてよかった (^^;。 実際に会場を見てみたら、1人だけ和服の女性もいたし、シンガポールの民族衣装を着ている女性もいたし、蝶ネクタイのオジサンもいた。小さい女の子はお姫様系?のドレスを着ている子が結構多かった。

記念撮影  会場に入って席に着くと、ワンドリンク&カナッペがサーブされる。そしてステージ上では船長さんのスピーチ(右写真、日本人スタッフが通訳してくれる)。 ちょうどプーケットを出港した頃から珍しく船が大きく揺れることがあったのだが、船長さんは「いつもこの辺はよく揺れるんですよ、でもこの船は大丈夫です!」的なことを言っていた。
 その後は、船長さん&航海士くんと一緒に記念撮影。写真はあとで有料で販売される(左写真、S$22.5、サイン入り)。女王様一行も2組に分かれて船長さんたちと写真を撮り、にこやかに握手を交わした。 写真撮影が終わるとそのまま流れ解散となり、みなそれぞれ予約してあるレストランへ移動。

 …とまあ、船長さんたちとの記念撮影は貴重な体験だったけど、クルーズ初日の説明会同様、(言葉の問題があるとはいえ)日本人だけ別扱いで囲い込まれちゃうのはいいのか悪いのか? 「パーティー」と銘打ってるけど、その実態は撮影会(そして写真販売でクルーズ会社が丸儲け)だし。
 同じ時間帯にデッキ7のグランド・ピアッツァでは万人向けのカクテルパーティーもやっていて、そこではスタッフが出身国の民族衣装を着て出てくるファッションショーとかも見られたらしい(お遊び的なものだろうけど)。 船長さんとの記念撮影に特に興味がない人は、そっちを見に行ったりしてもいいかもしれません。


☆ ガラディナーでいたたまれない気分を満喫 ☆

ノーブル・ハウス  続いては6時45分から、並んで予約を勝ち取ったデッキ7のノーブル・ハウス(左写真)にてガラディナー。 予約時に「10分以上過ぎても来なかったらキャンセルと見なします」と脅されていたので時間通りに行き、女王様1号+女王様11号&しもべ3号、女王様6号&しもべ2号&王子1号に分かれてテーブルに着く。
 予約の時に1番人気だったので満席かと思いきや、意外と空きテーブルが。1卓だけある大テーブルも結局最後まで人が来なかった(もっと早く気づいて「空いてるなら移動させてくれ」と頼めば良かった)。 10分以上遅れたのであきらめちゃったのか?

 コースの内容は

 上段左:前菜(Japanese Seaweed with Mini Abalone and Minced Garlic Cucumber
 上段中:スープ(Double Boiled Shark's Bone Soup with Chicken and Mushroom
 上段右:メインその1(Roasted Duck with Jelly Fish

 下段左:メインその2(Deep-fried Fish Fillet with Thai Chili Sauce
 下段中:メインその3(Braised Garden Greens with Crab Meat and Dried Scallops
 下段右:デザート(Chilled Jelly with Gui Ling Gao

 料理は日本人にも合うお味で美味しかった。昨日のガッカリランチとは比べものにならない。量は若干多め。 他に、突き出し(?)の豆が最初に出てきて、料理と料理の間についつい食べてしまい、おなかが一杯になってしまった。
 コース以外の別メニューもあって、ウェイトレスさんが「いつもの半額だから注文しないか」とさかんに勧誘してきたが、食べきれないと思ったのでこちらのテーブルは誰も注文せず。 しもべ2号ファミリーはロブスター料理を頼んでみたそうだが、とても小さかったらしい。値段が半分だからサイズも半分???

前菜 スープ ローストダック&クラゲ
揚げ魚のチリソースかけ カニ肉&ブロッコリー デザート

 旅行前に見たYoutubeの映像では、ガラディナーの際にスタッフが歌い踊りながらデザートを運んでくるシーンがあったと思うのだが、そういうご陽気なイベントはメインダイニングのベラ・ビスタ限定らしく、ノーブル・ハウスではなかった。 が、その代わりに流しの3人組(ミュージシャンとして乗り組んでいる人たちで「Santing Trio」というグループ)がテーブルの間を回り始めた。
 最初、彼らはしもべ2号ファミリーのテーブルをターゲットに長渕剛の『乾杯』を日本語で熱唱。 女王様1号たちはそれを見て「囲まれてる、囲まれてるよ~」とニヤニヤしていたのだが、コースがデザートまで進み、このまま逃げ切れる(?)かと思っていた矢先にロックオンされてしまった(爆)。
 「何かリクエストありますか?」と聞かれて困っていると、「英語の歌がいいか日本語の歌がいいか」と二者択一を迫られたので、「日本語の歌」と答えたところ、 『昴』を朗々と歌われました(右写真、本当はもう1人左側にいる)。 1コーラスでは終わらず、サビのところはガッツリ繰り返し付き。その間、女王様たちはただただ曖昧な微笑みを浮かべるのみ…。

 いやぁ、日本人はこういうとき心から楽しめなくてイカンですね。もう、いたたまれなくていたたまれなくて f(^^;。ようやく曲が終わって3人組が立ち去った時には心からホッとしました(笑)。

流しの3人組


☆ ミュージカル&アクロバットショー ☆

 ノーブル・ハウスから部屋に戻る途中、しもべ3号と共にカジノをちょっくら偵察。 まだ宵の口だからか、そんなに賑わっているわけではないが、ルーレットやスロットマシンにはそこそこ人がいた。
 部屋に戻ると普段着に着替え、9時半から劇場で上演されるガラショータイム「Somewhere in Time」を見に行った。 (ただし王子1号としもべ2号はプールへ。翌日王子1号に聞いたところによると、相変わらず船が揺れていたので、プールの水がザッバーンとなって面白かったらしいです。)

 一行は前々日の教訓を活かしてばっちり厚着をし、バルコニー席の最前列がもう埋まっていたので劇場内の通常の座席を確保。絶対こっちの方が見やすい。(^^)
 「Somewhere in Time」の内容は、スターナビゲーターの説明文によると「ボーカルタレント ナターシャとディングのパフォーマンス、ウクライナからのアクロバットなどなど見どころ満載のミュージカルショーをお見逃しなく!!」とのこと。 具体的には、ミュージカルパートとアクロバットパートを交互に披露する形式だった。
 アクロバットは、天井から吊したロープに逆さ吊り状態でぐるんぐるん回ったり、横に渡したバーの上でびょんびょんジャンプしてクルクル回転したり、かなりスリリング&ダイナミックで面白い
 一方、ミュージカルはというと、全部英語で歌われているのでなんだかよくわからず…。「離ればなれになった恋人たちが時空を越えて巡り逢う」的な感じだとは思うんだけど(←テキトー)。 ちなみに右写真の中央に写っている人はヒロインではなく狂言回し的なキャラです(多分ね)。

 そんなレベルの理解度なので、プーケット疲れ&エレガントカジュアル疲れ(?)の一行はミュージカルパートになると落ち、アクロバットパートになると起きるの繰り返しに。 だから最後までストーリーがわからない(爆)。
 それでもショーはめでたく大団円を迎え、約1時間で終了。最後の夜なので一応「このあとカジノに行く?」と聞いてみたが、先程から睡魔と闘っていた一行にそんな余力があるはずもなく(笑)。 女王様1号も部屋に帰るやいなや、またまたバッタリ。

ミュージカル&アクロバットショー


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