シンガポール編

≪1日目≫

※ 1S$(シンガポールドル)=約80円(2013年8月当時) ※

☆ 成田~シンガポール ☆

 今回は合計6名の大人数旅だが、王子1号の12才の誕生日をシンガポールで祝いたい!というわけで女王様6号・しもべ2号・王子1号のファミリーは一足先にシンガポール入りしたため、この日一緒に出発するのは女王様1号と女王様11号&しもべ3号夫妻の3名。
 メンバーの中では唯一しもべ3号が喫煙者(なかなかのヘビースモーカー)で、本当なら免税店でタバコをまとめ買いしたいところだろうが、シンガポールはタバコの持ち込みに1本から関税がかかるのだ。 ネット情報を見ると自己申告制なので見つからないよという人もいるが、「申告品ナシ」の方を通る人も無作為に選ばれてスーツケースを開けさせられることがあり、タバコが見つかると別室に連行されて税金を納めさせられるとのこと。 結局、小心者の、いえいえ遵法精神に富んだしもべ3号はタバコの持ち込みをあきらめ、飛行機に乗り込みました。(^^)

スタンダード・チケット  機内は満席。女王様1号の隣にはイスラム教徒の女性が座っていて、ちょうどラマダン期間中だったため機内でも飲まず食わず。 この辺りの座席担当のCAさんがその女性のシート上部に何か目印のシールを貼っているのを目撃したので、「機内食サーブ不要」というマークか? 食事しない人ばっかりいる環境ならいいが、隣では女王様1号が食べ物の匂いをさせて機内食をムシャムシャ食べているわけで、「なんか済みませんねぇ…f(^^;」という気分に。
 彼女は敬虔なイスラム教徒らしく、機内でも時間になるとお祈りしていた。もちろんシートに座ったままだけど。メッカの方角を向いていないのもこういう場合はやむなしってことですね。
 7時間ちょっとのフライトでほぼ定刻にシンガポール到着。時差はシンガポールの方が1時間遅い

 チャンギ空港(http://www.changiairport.com/)は大きな空港だが、案内表示などもわかりやすく、荷物もあっという間に出てきた。 そして税関は「申告品ナシ」の方には係員すらいないスルー状態で、しもべ3号は「こんなことなら成田の免税店でタバコを買っておけば…」と悔やんだとか悔やまなかったとか (^^;。
 両替を済ませたらMRT(http://www.smrt.com.sg/)の乗り場へ。 券売機に並んでいるのは外国から来た観光客が多いので、買い方がわからずに四苦八苦していたりするが、近くに係員さんもいたし、タッチパネル式で使い方は難しくない。
 一行は空港からホテルがあるシティホール駅までのスタンダード・チケット(左上写真)を購入。運賃S$2+デポジットS$0.1でS$2.1。 紙製のカードなのだが6回利用可能(ただし毎回券売機で運賃をチャージする。SuicaやPasumoとは違う)、3回利用すると最初のデポジット分がチャラになり、さらに3回利用するとS$0.1割引になるというシロモノ。

 MRTの車内(右写真)は冷房ガンガン。乗り換えのタナメラ駅は地上にあるのでホームで電車を待っているときは蒸し暑かったが、またMRTに乗り込むと冷え冷え…。 女王様たちは温度変化に合わせて羽織りモノを着たり脱いだりしていたが、地元の皆さんは慣れているので冷房効き過ぎの中でもフツーにノースリーブや短パンという格好だった。
 30分ちょっとでシティホール駅に到着。改札を出るとラッフルズシティ(http://www.rafflescity.com.sg/)というショッピングモールに直結していて、その中を通ってホテルのフロントに行けるということを先発隊のしもべ2号があらかじめメールで連絡してくれていたので、女王様たちも迷わずたどり着くことができた。

MRT


☆ スイソテル・ザ・スタンフォード ☆

スイソテル・ザ・スタンフォード外観  シンガポール前泊のホテルを選んだ基準は、

  • 空港からのアクセスが良い
  • 市内観光の際のアクセスが良い
の2点。それにもちろん価格も考慮して(シンガポールのホテルは全体的に高い!)、シティ地区に位置し、MRT3路線を利用できるスイソテル・ザ・スタンフォード(http://www.swissotel.com/hotels/singapore-stamford/)に決定。

スイソテル・ザ・スタンフォード室内  スイソテル・ザ・スタンフォードは地上223メートル、73階建ての東南アジアで一番高い(値段がじゃないよ)ホテルだそうで、左写真のような円筒形。
 エクスペディアの予約では1番安いクラスの部屋で、マリーナ・ベイの見える側ではない「シティ・ビュー」ということだったが、一応チェックイン時にダメ元で「Nice view room, please!」とリクエストしてみたら、マリーナ・ベイ・サンズやシンガポール・フライヤー(巨大観覧車)が見える32階の部屋になった(マーライオンまでは見えなかった)。

 室内(右写真)は思ったより広々としていて、32階でも十分に景色が良い。全室バルコニーも付いているし(もっと高層階のバルコニーは怖そうな気もするが)。
 やっぱり冷房がガンガンだとか(エアコンはオフにできるのだが、一度カードキーを抜いて外出して、また戻ってきたときにカードキーを差すと自動的にエアコンがオンになってしまう)、シャワーが固定だとか、無料WiFiがないといった問題もあるけど、アクセスと眺望の良さを考えれば目をつぶれるレベル。 朝食なしプランなのでレストランの善し悪しについては不明。

 下写真3点はバルコニーからの眺めです。

窓からの景色(夕) 窓からの景色(夜) 窓からの景色(朝)
チェックイン後(午後7時) 就寝前(午前1時15分) 起床後(午前6時45分)


☆ サンズ・スカイパーク ☆

マリーナ・ベイ・サンズ内部  チェックイン後に先発隊と携帯で連絡をとって無事合流。7時半頃にホテルを出て、マリーナ・ベイ・サンズ(http://jp.marinabaysands.com/)へ向かった。
 今度はシティホール駅ではなくホテルの外に出てエスプラネード駅からプロムナード駅乗り換えでベイフロント駅までS$1.2
 ひとけのない階段から駅に下りて扉を開けたら地下街の軽食屋の壁面から出てきていてビックリしたり(関係者入口だったんだろうか…でも鍵はかかってなかった)、発車時に「閉まります」的放送がないので女王様6号がMRTのドアに顔面を挟まれて乗り損ねたり…と早くも珍道中っぷりを発揮しつつ、8時過ぎにマリーナ・ベイ・サンズに到着。

マリーナ・ベイ・サンズ模型  ベイフロント駅の出口はマリーナ・ベイ・サンズの南端にあるのに対し、サンズ・スカイパーク(展望台)の入口は北端のタワー3の地下にあるので、てくてくとホテル内(左写真)を移動。
 チケットはS$20。エレベータに乗る前に強制的に写真を撮られる。右写真はエレベータ乗り場に展示されている模型。
 上りエレベータはそれほど行列になっていなかったので、スムーズに屋上へ。

 展望台は3つのタワーの上に乗っかった船型構造物の先端部分にある。エレベータから出てみると、なんと大混雑
 いや8月の土曜日の夜だから当然混んでいるとは思っていたけれど、予想以上だったのだ。ここまでとは…と圧倒されていたら、マリーナ・ベイで突然花火が打ち上がった!
 よくわからないが、この日(8/3)は何かのイベントがあったみたいで、おのぼりさんの観光客だけではなく地元の人々も花火見物に来ていた模様。 混んでいたけど夜景と花火(下写真参照)を両方鑑賞できてお得…だったのか?

マリーナ・ベイ 花火イベント シンガポール・フライヤー
マリーナ・ベイの対岸 花火イベント シンガポール・フライヤー

インフィニティ・プール  花火イベントが終わるとようやく空き始めたので、意外にも高所恐怖症&空腹の王子1号が「もう下りようよ~」と催促するのをなだめつつ、あちこちで写真を撮影。 展望台にある売店で購入した絵ハガキはS$2でした。
 いよいよ下りエレベータに乗って帰ろうとしたら、先程までの群衆で既に大行列に…orz。
 仕方ないので並びながら、船体後方部分をズームで撮影(左写真)。サンズ・スカイパークより後方は宿泊客以外立ち入り禁止のプールエリア(左上の椰子の木の前あたりがプール)になっていて、以前SMAPが出ていたSoftbankのCM撮影にも使われていた。 女王様たちが行った頃は1日3回プールエリアまで見学できるツアーがあったのだが、現在はなくなってしまったっぽい。

 エレベータホールでは、上りエレベータに乗る前に撮った写真の背景にマリーナ・ベイ・サンズを合成した写真が売られていた。 これがものすごいボリボリ価格! 白い革に金文字で「Marina Bay Sands」と書かれたフレームに入ってなんとS$50
 いくら旅の記念でも1枚4,000円の写真はナイわ~と口々に言いつつ、売り場をスルーして下りエレベータに乗り込んだ女王様たち一行でした。


☆ 激混みラサプラ・マスターズで夕食 ☆

スケートリンク  夜9時を回って空きっ腹を抱えた一行は、ショップス・アット・マリーナ・ベイ・サンズ(ホテルのショッピングモール)地下2階にあるフードコート「ラサプラ・マスターズ」へ。
 ラサプラ・マスターズはスケートリンク(氷ではなく樹脂製)を囲むようにさまざまな料理の店舗とテーブルがあり(左写真)、席数は960。 それくらいの席数があれば大丈夫だろうと思っていたのだが…みんな考えることは同じらしく、先程まで花火イベントを見物していた人々が今度はここに集結しているかのように激混みで空いている席が全然ない!
 6名一緒に座れなくても仕方ない、とみんなで手分けしてグルグル歩き回って空席を探したが、ようやく空きテーブルをゲットできたのは30分以上経ってから。 この座席確保がこの日一番ハードな体験だった(爆)。
 それから各自でお好みの店に行って注文。女王様1号が頼んだのはチキンヌードル S$6.8(右写真)。 どういうモノかよくわからずに注文したのですが、かなり濃い目の甘辛味の焼きそば with チキン&もやしでした。
 味は、フードコートだし、まあこんなもんじゃね?という感じ。
チキンヌードル


☆ ワンダー・フル ☆

 というわけで、サンズ・スカイパークと夕食ですっかり時間が押してしまったため、予定ではこの後乗るはずだったシンガポール・リバークルーズを断念することに。
 食事が終わったのが10時15分くらい、リバークルーズの最終便は10時半とガイドブックに書いてあったので、何とか間に合うんじゃないかとマリーナ・ベイ・サンズ南端にある乗り場にダッシュしてみたのだが、無情にも目の前でチケットブースが消灯。とほほ~。 そもそも「最終便10時半」となってはいるけれど、すべての乗り場から10時半に出航するわけではないのでご注意ください(そんなギリギリに乗ろうとするのは女王様1号くらいか?)。
 このため、翌朝の行動開始時間を1時間早めてリバークルーズに再チャレンジすることになり、早くもスケジュールはパンパンに… (^^;。

 さて気を取り直した女王様たち一行は、スペクタクル・ショー「ワンダー・フル」を見るため、ショップス・アット・マリーナ・ベイ・サンズの中程に位置するイベントプラザという階段状の広場に移動した。 このショーは平日は8時&9時半のみだが、週末は11時にも上演されている。 さすがに11時の回は観客もそれほど多くはなく、かなり見やすい席で鑑賞できた(しもべ2号と王子1号は最前列のかぶりつきに陣取っていた)。
 時間になると、マリーナ・ベイから横一列に噴水が吹き上がってスクリーン代わりになり、音楽に合わせて次々に映像が映し出される(下写真参照)。 水のスクリーンでも映像は意外にハッキリと見えた。

ワンダー・フル その1 ワンダー・フル その2 ワンダー・フル その3

 演出も結構凝っていて、水のスクリーンの前にブワッとが上がったり(少し後方にいても熱を感じたので、最前列にいたしもべ2号と王子1号がドリフのコントみたいにコゲてるんじゃないの?と言っていたのだが、さすがにそんなことはなかった)、 イベントプラザの両サイドに立っている柱からシャボン玉が吹き出したり(下写真左)、屋上の船型構造物からレーザー光線が発射されたり(下写真中)。
 上演時間15分程度。こうやって目の前から+マリーナ・ベイの対岸など遠くからの2回見ると感じがだいぶ違うらしいのだが、残念ながら女王様たちにそんな余裕はなかった。

 ワンダー・フルが終了して帰ろうとすると、イベントプラザの後方にちょっとした人だかりが。設置されているお椀状の天窓から水が渦を巻いて下(屋内)にジャバジャバ落ちていくところだった(下写真右)。
 これは一定時間ごとに動作する水のオブジェ「レイン・オクルス」というもの。 水が落ちる先はショップス・アット・マリーナ・ベイ・サンズ内の水路で、その水路はゴンドラ(有料)に乗って移動可能…とさまざまな仕掛けがあるマリーナ・ベイ・サンズなのでした。

ワンダー・フル その4 ワンダー・フル その5 レイン・オクルス


☆ ロングバーでシンガポールスリング ☆

夜のラッフルズホテル  深夜になっても長い1日はまだ終わらない。 本日のラストミッションは、超高級ホテル ラッフルズ(http://www.raffles.com/singapore/)内のロングバーに行き、ここで考案された元祖シンガポールスリングを飲むことである。
 ただし、未成年の王子1号と子守担当のしもべ2号はそのままホテルへ直帰。ご苦労様です(笑)。

 ラッフルズホテルは一行が宿泊しているスイソテル・ザ・スタンフォードとは通りを1本隔てて目と鼻の先にある。 夜のラッフルズホテルは暗闇の中に優美な白い建物が浮かび上がっていて美しい(左写真)。

 ターバンを巻いたインド系のドアマンが有名なのだが(グッズに「ドアマンぬいぐるみ」があるくらい)、このときも翌日買い物に訪れたときも見かけなかった。
 宿泊客以外はロビーから先には入れないけれど、建物をぐるっと取り巻く回廊を通って買い物や食事をしに入ることは可能(客室エリアには立ち入れないようになっている)。 入口から回廊を左にたどり、建物の左上角に近いあたりで階段を上がるとロングバーがある(右写真)。

ロングバー外観
ロングバー内部  バーの中は螺旋階段があったり長いカウンターがあったりといい雰囲気(左写真)。天井のうちわが電動でパタパタ動くのが面白い。
 テーブルの上には枡に山盛りの殻つきピーナッツがおつまみ的に置かれているのだが、ここではその殻は床に捨てるのがお約束。 だからバーの床はピーナッツの殻だらけ(右下写真)。
 公序良俗が身に染みついた女王様1号は、最初なんとなくそーっと殻を捨てていたが、そのうち慣れてきてポイポイ捨てるようになりました。
 飲み物はもちろん4人全員オリジナル・シンガポールスリング(1番右写真)を注文。これもお約束ですから (^^)。
 シンガポール・スリングはその場で一杯ずつ作るのではなくあらかじめ大量に作られている(このバーに来るほぼ全員が注文するわけだしね)ので、割と短時間で出てきます。 ドライジンをベースにパイナップルジュースチェリーブランデーなどが加えられていて、甘くて飲みやすい。 まあ、特別に美味!っていうモノでもないですが…。
 お値段はS$26+税サS$4.6。カクテル1杯なのに約2,500円。ある意味「特別価格」ですね (^^;。ほとんどがショバ代ってことで。

 ロングバーにいる間に日付が変わり、アルコールも入って落ちそうになってきたので、オトナ4人組もようやくホテルに撤収しました。

床にはピーナツ殻が… 元祖シンガポールスリング


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