ペナン編

≪3日目午後≫

※ 1RM(マレーシアリンギット)=約32円(2013年8月当時) ※

☆ ワゴン車チャーターでジョージタウン観光 ☆

クルーズターミナル  女王様一行が「飲茶じゃないランチ」をガッカリしながら食べている間にスーパースター・ヴァーゴはペナン島の中心地ジョージタウンにあるクルーズターミナルに入港(左写真)。
 寄港地ではクルーズ会社主催のオプショナルツアーに参加する人が多いと思うのだが、「クルーズはカジノとオプショナルツアーで儲けを出す」と言われているそうで、やたら高い!

 そこで女王様たちは海外現地オプショナルツアー予約専門サイト Alan1.net(現VELTRA、http://www.veltra.com/jp/)にて日本語ガイド付きワゴン車(7名まで)チャーター4時間 480RMをあらかじめ予約。 観光したい場所や集合場所については予約後にメールでやりとりした。

 以前はペナン島への上陸はテンダーボートだったらしいが、現在はクルーズターミナルから直接乗り降りできるようになっている。 マレーシアへの入国手続きは何もなし(最終日にパスポートを返してもらってから確認したが、特にスタンプもなかった。翌日寄港したプーケット(タイ)のスタンプはあった)。

 1時半からということで予約していたが、15分には集合場所で日本語ガイドのホーさんと無事合流できた。 女王様1号がメールしておいた「観光したい場所一覧」を見ながら「今日のスケジュールは結構忙しい」といきなり言われるが(笑)、途中で1ヶ所だけ買い物に立ち寄るお店(ホーさん的にはチョコレートかバティックの店がオススメだったようだがこちらは民芸品店を希望)を決め、いざ出発。

 右写真はペナンでよく見かけた、ウィンドブレーカーを後ろ前に着てバイクに乗る人(ワゴン車内から撮影)。 ホーさんによると、風よけ&服の前面が汚れるのを防いでいるそうで、「ペナンスタイル」なんだそうです。

 それでは超特急で見て回った観光ポイントを順番にご紹介。

ペナンスタイル


☆ セント・ジョージ教会 ☆

セント・ジョージ教会  最初に立ち寄ったセント・ジョージ教会は、東南アジア最古の英国教会。白い建物が緑の芝生に映えて美しい。 中には入らず外観を眺めたのみなので、滞在時間は5分ほど。
 しかし、その短い間に王子1号がアリに咬まれるという事件が発生。ちょっと腫れて痛そうだったので、うかつにアリに触らないようご注意ください。

 すぐ近くにはペナン博物館もあるが、こちらはスルー。


☆ 寝釈迦仏寺院 ☆

 セント・ジョージ教会からクルマで10分ほど移動し、ジョージタウンの中心部からちょっと離れたところにある寝釈迦仏寺院に到着。 入口の両脇ではうねうね波打つ龍の像がお出迎えしていて、早くもハデハデしい雰囲気。入場無料

 中に入ると、横長の建物の幅一杯を占めるように長さ33mの金ピカ衣の寝釈迦仏がどーんと横たわっている。頭から爪先までを1枚の写真に収めようとするとなかなか大変。
 以前、バンコクで見た寝釈迦仏にくらべ、肌部分の質感や顔つきがなんとなくマネキンぽい

 寝釈迦仏の裏側は、なんと納骨堂になっている。土地の狭いペナン島のお墓は、最近都会でも増えてきている集合型納骨堂(?)形式がメインだそうで、骨壺に故人の写真が焼き付けられたりしていた。
 同じ納骨堂内でも位置によって値段に差があるらしい。まだ何ヶ所か空きスペースがあり、ホーさんに「皆さん買いませんか?」と言われました(笑)。

寝釈迦仏寺院


☆ ホン・ギャプでお買い物 ☆

ピューターのグラス  ここで一行はみやげものショッピングのため、ホン・ギャプというお店へ。ガイドブックにも載っていた老舗で、マレーシアみやげはひととおり揃っている感じ。 そして日本語がある程度通じる店員さんがいるだけでなく、日本円で直接購入できるのもポイント(だからおトクとは限らないが、両替の手間は不要)。

 店に入るとまずイチオシ商品としてピューター製品をプッシュされる。ピューターとはスズが主成分の合金で、食器とか花瓶とかがマレーシアの特産品なのだ。 店の人が一行にピューター製のグラスを持たせ、そこに冷えたスプライトを注ぐと、グラスを持つ手が瞬間的に冷たさを感じるくらいピューターは熱伝導率が高い
 だけど値段もお高い(爆)。グラスをセットで買おうとすると万単位。かといって、後から比較のために同じことをやってくれたお安いバージョンのグラス(おそらくスズの含有率が低い)ではさっきほど冷たさが伝わらず、安物感がアリアリだし…。
 結局、一行の中では女王様6号が1ヶだけグラス 125RMを購入(左写真)。しもべ2号が「オレの分は…?」とブツブツ言っていたが、財布の紐を握る女王様6号の決定は覆りませんでした(笑)。

 世界各国の旅先でミニ絵皿を購入している女王様1号の狙い目は、プラナカン陶器の皿。 「プラナカン」とはマレーシアなどに移住して貿易業を営んだ中華系移民の末裔のこと(そんなプラナカンの文化を展示してあるのが後で訪れるペナン・プラナカン・マンション)。
 プラナカン陶器の絵柄は鳳凰などのよくある「中華めでたい柄」だが、色がパステル系のピンクグリーンなどで珍しい。 女王様1号は店にあるだけのミニ絵皿を並べて検討し、右の1枚をチョイス。120RM

 他にも配りみやげなどを値切り交渉しながら購入し、30分ほど滞在しました。

プラナカン陶器の皿


☆ カピタン・クリン・モスク ☆

カピタン・クリン・モスク  ペナン島はさまざまな民族・文化・宗教が混在しています…ということで、こちらは19世紀初頭に建てられたペナン島最大のモスク。 ガイドブックによると、「インドの伝統的なムガール様式」だそう。

 セント・ジョージ教会と同じく外からミナレット(右写真)などを眺めたのみ(内部を見学するには事務所で許可が要るらしい)。

ミナレット


☆ 観音寺 ☆

巨大線香  観音寺はカピタン・クリン・モスクと同時期にできたペナン島最古の中国寺院。 門を入ってすぐのところに高さ1mくらいの巨大カラフル線香(左写真)が供えられている。デカイので煙い。1本いくらするんだろう…。

 内部(入場無料)は中国寺院らしくでハデハデ。 ただ今修復中ということで、参拝客がいる傍らでも職人さんが黙々と作業していた。修復のための寄進も絶賛受付中でした(寄進すると瓦に名前を書けるっぽい)。

観音寺


☆ クー・コンシー ☆

クー・コンシー  クー・コンシー(邸公司、http://www.khookongsi.com.my/)は福建省からやってきた邸さん一族(多分大金持ち)が建てた、祖先を祀る廟+集会場。ここは有料で10RM
 入場料を払うと胸にシールを貼られる&絵ハガキをもらえる。絵ハガキには廟の前庭にテーブルを並べて邸一族の皆さんが宴会しているシーンも写っていた。

 廟に近づいて見ると、屋根の上にいくつも載っているハデハデ彫刻(右写真)の仕事がものすごく細かい。 正面回廊の石柱(逆光で見にくいけどもう1枚の右写真)も「柱に絡みつく龍」を1つの石材から彫り出しているという超絶テクニックだった。

 中には他にも繊細な石彫や中国絵画(壁画)があったり、祭壇があったり、歴代邸さんの名前を並べたパネルがあったり。

屋根の装飾と石彫の柱


☆ ペナン・プラナカン・マンション ☆

中庭から  続いては、裕福なプラナカンの邸宅を博物館的に公開しているペナン・プラナカン・マンション(http://www.pinangperanakanmansion.com.my/)へ。 入場料 10RM(やはり胸にシールを貼る)。
 写真を撮り忘れてしまったが、外からの見た目はそこまで豪華な感じではなかった…と思う(記憶曖昧 (^^;)。 しかし中に入ると、吹き抜けの中庭を囲んでいる1階と2階の部屋(左写真)に、一目で高級品とわかる家具や道具類が展示されているのだ。

 下段1番左の写真は螺鈿細工の女性用寝台。大人用のベッドとは思えない小ささだが、プラナカンの人々は基本的に小柄なのでこのようなサイズらしい。床のタイルもカワイイ。
 左から2番目はダイニングルームだが、メインダイニングではなく午後のお茶用のダイニングルームとホーさんが説明していた気がする(うろ覚え)。ステンドグラスがキレイ。
 右から2番目はヨーロッパから輸入したという高級ガラス器コレクションのごく一部。女王様1号がホン・ギャプで購入したようなプラナカン陶器のセットもたくさんあった。
 1番右はプラナカン女性(=「ニョニャ」と言う。男性は「ババ」)の伝統衣装。薄い布地の上着には花の刺繍がほどこされている。他にも甲の部分がビーズ刺繍で覆われている靴や、全面刺繍のタペストリーなど、とにかく手仕事が細かい

 こうして一行が次々と部屋を見学していると、中庭に面した一角で伝統衣装を着た小柄なおばあさんが新聞を読んでいた。名前はエイミーさん。 ここに常駐している人なのか?一種のガイドさんなのか?聞きそびれてしまって、どういう立場の人かはよくわからなかったのだが…。
 エイミーさん、なぜか一行の中で女王様1号を指名して手招き。壁際に置かれているイスに腰掛けるように言われる。 このイスも螺鈿細工だったので、観光客が座っちゃっていいの?とオタオタしていると、さらにテーブルの上に飾られている「花に手を添えるように」と自らポージングの指導。 そしてこのポーズで2人の写真を撮るようにとエイミーさんがホーさんに指示。女王様1号がカメラの方を見ようとしたら、「視線は花に向けたままで」とまたまた指導が入る。

 そうやって撮影されたのが右写真。出来映えを確認したエイミーさんは「ナチュラルなポーズで撮れてるわ」と満足顔。 そっかー、ナチュラルな感じの写真にしたかったのね。まあ、このポーズがナチュラルなのかどうかモデル本人にはわかりませんでしたが…(笑)。
 花を眺めるポーズの他に、食べ物を入れる岡持的なものを覗くポーズも撮影した後、一行が2階を見学して戻ってみると、もうエイミーさんは立ち去っており、ホーさんいわく「ラッキーでしたね!」とのこと。
 ペナン・プラナカン・マンションに行かれた方は、もしもエイミーさんがいたらゼヒ一緒に「ナチュラルなポーズの写真」を撮ってみてください。(^^)

ナチュラルなポーズ?
女性用寝台 ダイニングルーム 高級ガラス器 伝統衣装


☆ マハ・マリアマン寺院とインド人街 ☆

マハ・マリアマン寺院  インド人街に移動して、キリスト教、イスラム教、仏教に続き今度はヒンズー教のマハ・マリアマン寺院(左写真)へ。 ここは中に入って、ダイヤモンドが散りばめられた豪華な装飾のヒンズーの神々の像を見学できるハズなのだが…なぜか閉まっている?!
 ガイドのホーさんが周囲の人に聞いてみたところ、たまたまこの日はインド人街でお祭り?イベント?があって、閉まっているというのだ。残念。 確かにインド人街全体的に人出が多く混雑していた。

 内部見学できなかった代わりに…というわけではないが、通りかかった揚げ物屋台でホーさんがサモサ(右写真の右手前)をおごってくれた。(^^) 1ヶが握りこぶしくらいのサイズで大きかったが、揚げたてでなかなか美味しい。
 子供には辛くない方がいいだろうということで、王子1号には謎の揚げ菓子(サモサの左側)。オレンジ色の平らな生地をクルクル巻いて揚げたものに白いシロップ的なもの(?)がかかっている。 大人たちもちょっとずつもらったのだが、ちょっとすぎて味がよくわからなかった(爆)。色が辛そうに見えるけど辛くなかったことは確か。

揚げ物屋台


☆ チョンファッツィ・マンション ☆

チョンファッツィ・マンション  映画『インドシナ』のロケにも使われたチョンファッツィ・マンション(http://www.cheongfatttzemansion.com/)は、風水の関係で壁が真っ青なので別名ブルー・マンション

 内部見学は1日3回の英語ツアーのみなので、ここもまた外から眺めるだけで終了。現在はホテルとしても営業しているので、実は宿泊できる。


☆ トライショーに乗車 ☆

 4時間にわたるペナン島観光のシメは、チョンファッツィ・マンションの前からクルーズターミナル近くまでトライショーに乗っての移動。 トライショーはいわゆる三輪人力車なのですが、ペナン島のがちょっと珍しいのは乗客用の座席が運転手より前にあるという点(右写真参照)。
 なので、交差点や車列を横切ったり(左写真参照)するときはヒヤヒヤします。 横から急にクルマが飛び出してきたりしたら、運転手は無事でもお客はアウトかもしれない…。

 女王様1号&6号、女王様11号&しもべ3号、王子1号&しもべ2号で3台のトライショーに分乗し、クルーズターミナルを目指してスタート。 一行はどういうルートで何分くらい進むのか全然把握していません (^^;。
 トライショーの座席はクルマや自転車より視点が低くなるので、今まで体験したことのないアングルで新鮮。スピードはかなりゆっくりめ。…にしても女王様1号&6号の乗っているトライショーがやたらと遅い! 先頭で出発したのに他の2台に抜かれ、大きく差を付けられてしまった。
 でも、それは3台の中で女王様1号&6号の合計体重が1番重いからではなく(←ここ重要)、運転手のおっちゃんがトライショーをこぎながら携帯で電話していたからなのだと声を大にして言いたい! あとでしもべ2号が撮影していたビデオを見たら、そっちの運転手はフトコロに愛犬を抱いたままこいでいたし。のんびりというかユルい。

トライショー
車列を横切る  ゆっくりゆっくりながら、女王様たちを乗せたトライショーは徐々に交通量の多い大通りへ。 交通法規上、左端の車線はトライショー優先らしいのだが、スピードが遅いので地元民には迷惑がられているのか、車線を譲ってくれなかったり幅寄せしてきたりするクルマもいる。
 そんな中、運転手のおっちゃんは隣のクルマとの間隔が10cm未満のところに突っ込んでいくので、前に乗っている女王様たちは「ひ~、ぶつかる~ (>_<)」と気が気ではなかった。
 超スローペースで15分くらいのドライブでようやくクルーズターミナル付近に到着。料金は1台につき15RMでした(ワゴン車のドライバーさんが交渉した値段)。

 一行がトライショーを下りたあたりにちょうど軽トラのフルーツ売りがいて、丸ごとだけじゃなく、皮をむいてカットしたフルーツもビニール袋に入れて売っていた。 マンゴースライス数切れで1RM。ジューシーで美味しい~。船室のウェルカムフルーツが期待はずれだったため、ここでトロピカル成分を補充(笑)。

 その後、クルーズターミナルまで徒歩で戻ってジョージタウン観光は終了。効率的なルートですべての希望箇所を回ることができ、いろいろと説明も聞けて、女王様1号は非常に満足。 タイトなスケジュール+船内と打って変わったペナンの蒸し暑さに女王様11号が熱中症になりかけたのと、どうしても寺院系の見学が多かったので王子1号のお気に召さなかったのは申し訳なかった (^^;。
 今回は大人数なので、割り勘にすると値段的にもかなりおトクでした。


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