【珍スポ観光 File037】

UFOの里/UFOふれあい館(福島県)

(その1)

UFOふれあい館

最近は何度目かのオカルトブームが再来しているそうで、これまで何度ブームがあったのかはよく知りませんけれど、前回70年代のブームを小学生の頃もろに体験した私は、『ムー』こそ読んでいませんでしたが、超能力や心霊現象、UFO、ネッシーや雪男などのUMA(当時はそんな気の利いた略称はありませんでした)を紹介するテレビ番組やマンガ雑誌の特集を、夢中になって見ていたものでした。

残念ながら大人になって心が汚れてしまった(?)せいか、今はそういった不思議な現象をピュアな気持ちで楽しむことはできないのですが、子供の頃インプットされたオカルトマインドは私の血肉の一部となっているようで、今でもUFOや超能力といった話は嫌いではありません……というか、むしろ大好物です。

今回紹介する福島県飯野町(※2008年7月に福島市に編入され、現在は福島市飯野町となっています)の千貫森周辺は、昔から謎の発光物体が多数目撃され、その道の研究者の間では広く知られた地域でした。そんな「UFO銀座」とでもいうべき飯野町に、あるとき「1億円やるから町おこしに使いなはれや〜」と天からお金が降ってきたのです。もちろんそれは宇宙人からの贈り物などではなく、竹下内閣(竹下首相は、今となってはDAIGOのおじいちゃんと言った方が通りがいいかも……)の行った、通称「ふるさと創生事業」(1988〜89年頃)による交付金でした。

かなり目的が限定された多額の現金を突然もらえることになっても、有効に遣うことは難しいようで、他の市区町村では純金の像を作って盗まれたり、キャバレーを造って潰したり、単に税金をばらまいただけのような結果に終わったケースも多かったようです。

話の流れから想像がつくと思いますが、飯野町の場合、地元住民へのヒアリングの結果、「ふるさと創生」のテーマになんと『UFO』を掲げ、千貫森を中心に『UFOの里』を創り上げることにしたのです。

それでは『UFO』で町おこしを図ったら、一体どのようなことになるのか? みなさんと一緒に見ていってみることにしましょう。


満足度:★★

 


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