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黄葉のアルプスを訪ねて
 -氷河急行・ベルニナ急行で行く 秋のルツェルン・サンモリッツ
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ベルニナ・エクスプレス
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ベルニナ・エクスプレス
7日目(10.12) サンモリッツからルガーノへ~ベルニナ特急~ベルニナバス
7時に起床。ホテルのレストランでビュッフェの朝食です。ホテルの送迎車でサンモリッツ駅まで送ってもらい、9時39分発のベルニナ・エクスプレスに乗りました。陽気な乗務員と記念撮影です。
 
ベルニナ・エクスプレス ベルニナ・エクスプレスは、メインルートとして、サン・モリッツとイタリア領のティラーノを結ぶベルニナ線(世界遺産)を走るパノラマ観光列車です。クール発着便ではグレッシャー・エクスプレスと共通区間となるアルブラ線(世界遺産)を走ります。ダヴォス発着便では、フィリズールからアルブラ線に合流します。 共通区間となるサン・モリッツ〜ティラーノを結ぶレーティッシュ鉄道ベルニナ線は、アルプスの峠を越えて、イタリアの葡萄畑が広がる素朴な谷まで、高低差が約1800mという起伏あるルートをわずか約2時間でかけ抜ける絶景ルートです。(スイス政府観光局H・P)
ヒンターライン地方のトゥージスから、エンガディン地方のサン・モリッツを結ぶアルブラ線と、サン・モリッツからイタリアのティラーノまでを結ぶベルニナ線。グラウビュンデン州を走るスイス最大の私鉄会社レーティッシュ鉄道が誇る約100年の歴史と伝統の鉄道路線と周辺に広がる風景が2008年7月7日に新しい世界文化遺産に認定されました。(スイス政府観光局H・P)
サン・モリッツを出発してから、雄大なモルテラッチ氷河やカラマツの美しい森や滝、4000m級の名峰が連なるベルニナアルプスなど、最高地点であるオスピツィオ・ベルニナ(標高2253m)を越えてアルプ・グリュムまで、感動的なアルプスの山岳風景が車窓に次々と展開していきます。ベルニナ谷奥でポスキアーヴォ谷への入口でもあるアルプ・グリュムから何度もカーブを繰り返し、列車はゆっくりと1000mほど標高を下り、イタリア語圏のポスキアーヴォの谷へ。ここからは言語が変わるだけでなく、のどかな山郷の情景へ雰囲気も一変します。ポスキーアヴォの町を過ぎ、鏡のような湖面が山々を映しとる美しいポスキアーヴォ湖を抜けると、有名な360度ループ橋があるブルージオへ。ここでさらに高低差を調整して道路と並走するように走りイタリアの国境となるカンポコローニョの駅を抜けると間もなく、終点のティラーノへ到着。(スイス政府観光局H・P)
今回は、サンモリッツからティラーノの観光列車に加え、ティラーノからルガーノに至るベルニナ・エクスプレス・バスに乗りました。1日がかりの旅でした。
列車が走り始め間もなく、右手の丘の上に先日登ったムオタス・ムライユのケーブルカーとホテルが見えてきました。 ポントレジーナを過ぎると、やがて樹林帯の上に白い峰々が見えてきました。ベルニナの谷に入ってきました。
ビールを頂きながら、車窓の景色を楽しみます。サンモリッツから35分ほどで、ラーゴ・ビアンコ(白い湖)の湖畔に沿って走ります。
Piz Cambrena(3,604m)とカンブレナ氷河です。
ビアンコ湖 標高2234m。エンガディン地方とポスキアーヴォ谷を分けるベルニナ峠にあり、世界遺産にも認定されているレーティッシュ鉄道ベルニナ線の最高地点にあたるオスピツィオ・ベルニナ駅前に広がる山上湖。”白い湖”という意味を持つように、カンブレナ氷河から溶け出る水が注ぐ青白い水の色が美しい湖です。もともと二つの小さな天然湖だった場所ですが、水力発電のためダムが建設され、現在のような貯水湖(人造湖)になりました。湖の北側には”黒い湖”という意味をもつ小さな湖「レイ・ネイルLej Nair」があり、上からみると、対照的な白黒の湖が並んでいるようにみえます。この二つの湖の間は、地中海と黒海との分水嶺になっています。絶景ルートとして世界的に知られるベルニナ線の沿線で、迫力の氷河の前に広がる湖のギリギリのところを走るこの区間は、多くの観客が感動するコントラスト豊かな車窓の風景の中でもハイライトです。オスピツィオ・ベルニナ駅で降りて、湖畔沿いの絶景をより楽しみながら、次の駅であるアルプ・グリュムAlp Grümまで歩いていくハイキングコースも人気です。(スイス政府観光局H・P)
 
10時28分に標高2,103mの断崖絶壁の上にあるアルプ・グリュムの駅に着きました。ここではしばらく停車し、乗客は下車して景色を楽しんだり、乗務員のアコーデオンに合わせて踊ったりと思い思いの時間を過ごします。アルプ・グリュムとオスピツィオ・ベルニナの間は約6㎞のハイキングコースになっています。山の上の建物は、コースの途中にあるサッサールメイソンという山小屋レストランです。また、眼下には、ピッツ・バルナとピッツ・パリュの間から流れるパル氷河からの水が注ぐパル湖が美しいグリーンブルーの色を見せています。
左の山はPiz Varuna (3,453 m)、 右の山はPiz Palü(3,901m)です。
アルプ・グリュム 標高2091m。ベルニナ谷の南端でポスキアーヴォ谷の入口。1910年にベルニナ線で最後に開通した区間として複線の駅がつくられました。奥にイタリアへと続く谷のパノラマ、正面に雄大なパリュ氷河とターコイズ色のパリュ湖、という美しい眺望が楽しめます。駅にレストランが併設されているのでランチストップに最適。絶景が広がるテラス席はとくにおすすめです。(スイス政府観光局H・P)
アルプ・グリュムで10分ほどの休憩をして出発します。列車はグングンと標高を下げて森林地帯に入ってきます。
ポスキアーヴォの街に近づきました。この辺りはもうイタリア語圏となります。間もなく左手にスキーヴォ湖が見えてきます。スキーヴォ湖の南端、ミララーゴを過ぎていきます。
ブルージオのループ橋です。夢中になって写真を撮りました。
ボスキアーヴォ谷 約150あるグラウビュンデン州の谷の中でも、最南端に位置するイタリア語圏の谷。世界遺産に認定されているレーティシュ鉄道ベルニナ線の区間でもあります。アルプ・グリュムから国境のカンポコローニョまで、わずか25kmの距離で標高差が1750m。4000メートル級の雄大なアルプスから素朴な山里まで風景も変化に富んでいます。 谷の中心地はポスキアーヴォ。大理石を模して描かれた装飾が美しい邸宅や後期ゴシックの教会、文化財の歴史ホテルなど中世の街並が今も残っています。そのほか、鏡のように山々を映すポスキアーヴォ湖、ブルージオのループ橋なども必見です。(スイス政府観光局H・P)
ブルージオ橋 絶景パノラマ鉄道「ベルニナ・エクスプレス」も走る、世界遺産に認定されたレーティッシュ鉄道ベルニナ線のハイライトでもある鉄道建築。落石の危険がある山間の狭い谷で、昔からの道路や農家の耕作地を守りながら、最後の高度を調整するという難題に答えて完成した、世界でも類を見ない360度ループの石橋です。長さ約142.8メートル。円を描きながら列車は走り、約10メートルの高度を調整していきます。 約1800mの高低差のあるルートを歯車式(ラックレール)登山鉄道ではなく、通常レール(粘着式)で克服したアルプスの山岳鉄道の傑作といわれるベルニナ線の象徴ともいえるループ橋です。(スイス政府観光局H・P)
10分ほど遅れてティラーノに着きました。ここはもうイタリアです。箱根登山鉄道とレーティッシュ鉄道が姉妹鉄道協定を結んでいるので、車両にも箱根の文字が、また日本語の看板も掲げられていました。白くてかわいい建物がレーティッシュ鉄道の駅で、黄色くて古風な建物が旧イタリア国鉄の駅です。
駅前広場にあるホテルベルニナのレストランのテラスで昼食にしました。ビールを飲んで、ラザーニャとスパゲティを食べて、食後にカプチーノを飲んで〆て31ユーロです。なんだか駅そばのようだったとの感想でした。
ベルニナエクスプレス・バスは14時20分発の1日1便です。のんびり待つことにしました。
バス乗り場は、旧イタリア国鉄駅の地下をくぐって反対側です。バスは定時に出発しました。2車線の普通の田舎道を東に進みます。右手にアルプスの山々がぼんやりと見えています。1時間少し走ってトイレ休憩です。コモ湖の手前のピアンテードという町の「Bar Ristop」という店でした。観光バスというより、日本の高速バスのような感じです。
コモ湖です。湖水面積がイタリアで3番目に広く、ローマ帝国の時代からの避暑地として、湖畔には今もヨーロッパの各王室や富豪の別荘、高級ホテルなどが立ち並んでします。
コモ湖畔を50分ほど走りメナッジョから峠を越えるとルガーノ湖畔に出ます。ルガーノ湖は複雑な形をしていますが、所属も複雑で、中央部はスイスですが東部と西部はイタリアで飛び地があったりします。右上の建物は国境付近にある税関です。30分ほどでルガーノのバスターミナルへ着きました。約3時間ほどのバスの旅でした。ここからは、市内バスで湖畔のホテルに向かいました。
Hotel Walter au lac ★★★ Piazza Rezzonico 7,Lugano,TI6900,Switzerland  27号室
目の前がルガーノ湖遊覧船乗場、近くに観光案内所、バス停があるとても便利なホテルです。部屋には小さいながらもベランダがあり、ベランダからはルガーノ湖を眺めることができます。コーヒーは自由に飲むことができます。屋上には小さなジャグジーもあり、眺めも楽しめます。
夕食はレストランがどこもいっぱいでウロウロと探し回って、オープンエアの「argentino」という店に入りました。ビール、ミックスサラダ、リゾット、ポモドーロ、テンプラ?を4人でシェアして、〆て91.5スイスフランでした。ホテルに戻るともう21時をだいぶ過ぎていました。1日移動で、お疲れ様でした。
8日目(10.13) ルガーノ湖畔散策~ルガーノからチューリッヒへ
7時に起床。部屋の窓から日の出が見えました。ホテルのレストランでビュッフェの朝食です。
ルガーノ スイスのイタリア語圏であるティチーノ州最大の都市。ファッショナブルで文化レベルも高く、質のよい美術館や歴史的な建物、近代建築などが各所にあります。カフェやレストラン、ショップが並ぶ旧市街やエレガントな雰囲気の湖岸を散策してみましょう。鉄道駅は町の高台にあるので、湖畔に近い町の中心地とは、ケーブルカーで結んでいます。スイス屈指の利用客数を誇るケーブルカーです。モンテ・ブレやモンテ・サン・サルヴァトーレ、モンテ・ジェネローゾなど周囲にある山々で楽しむ眺望やハイキング、 通称ルガーノ湖と呼ばれているチェレーズィオ湖でのクルーズも人気です。モルコーテやガンドリアなど湖畔に点在するかわいい港町をはじめ、谷間の村々などの小さな町へも、湖船やバス、鉄道で簡単に足をのばせます。(スイス政府観光局H・P)
出発までの2時間余りを、ルガーノ湖畔の散策で楽しみました。朝から釣りを楽しむ人です。
湖畔の道を突き当たると、市民公園のチャニー公園があります。美しい花壇や彫刻、芝生や原生の林があり、イタリア式庭園とイギリス式庭園の両方の特徴があります。ウイリアム・テルの像と何故か死にかけたソクラテスの像です。
湖畔の紅葉です。絵に描いたようです。手前の三角のものは彫刻です。芸術です。また、カモや白鳥も見ました。
湖畔を進むと河口になって公園は終わります。川沿いにはウッドデッキや木製の橋などがあり、河畔は林になっています。
湖畔に佇む門は18世紀に作られ、公園のシンボルになっています。なお、エルヴェツィア通りに面しヴィラチアーニ美術館があります。帰りは街中をブラブラと帰りました。有名ブランド店はシーズンオフなのかすべて閉まっていました。
11時に集合してホテルの並びのレッツォーニコ広場のバス停でバスを待ちます。ルガーノでも観光トレインは走っていました。11時30分のバスでルガーノ駅に向かい、40分には駅に着きました。
11時40分に列車はルガーノ駅を出発しました。昼食は車中でビールです。2時間ほどでチューリッヒ湖が見えてきます。湖畔を走り、定時の14時28分にチューリッヒ駅に着きました。ここで乗り換えてチューリッヒ空港駅へ、空港からはホテルの送迎バスでホテルに向かいました。
Holiday Inn Express Zurich Aieport ★★★ 
                  
Hofwisenstrasse 30,Ruemlang,Zurich,8153,Switzerland  220号室
エアポートホテルなので、なんということもない近代的で機能的なホテルです。窓からは隣のビルが見えるだけです。周辺にはお店もレストランもありません。空港までの送迎バスは、少なくとも30分に1本はあります。
夕食は、チューリッヒ空港のフードコートへ行きました。アジアンフードで、ビールが6.9スイスフラン、酢豚とタイ式焼きそばが36.8スイスフランでした。アジアンテーストはホッとします。
9日目(10.14) チューリッヒ~アムステルダムから
10日目(10.15) 成田へ
6時30分に起床。ホテルのレストランでビュッフェの朝食です。8時30分にチェックアウトして、送迎車で空港へ向かいました。
11時50分発KL1958便(737-800)です。定時に出発、定時にアムステルダムのスキポール空港に着きました。
アムステルダムからは、14時40分発KL861便(777-300)です。とてもきれいな色の機体です。乗り継ぎ時間は1時間、土産を買い足したりしてあわただしく飛行機に乗り込みました。水とお手拭が出ました。
16時過ぎに最初の機内食です。早めの夕食です。4時間後にアイスクリーム、着陸1時間半ほど前に朝食が出ました。 定刻に成田空港到着。帰りのバスに乗る前に、ラーメン1杯!
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