8年目の「希望の旅」は、ルツェルンとサンモリッツの旅でした。
1日目(10.6) バーゼルからルツェルンへ ルツェルン市内観光
7時に起床。ホテルのレストランで朝食を頂き、チェックアウトをして9時30分のバスで駅に向かいました。20分ほどで駅についてので、ホームと時間を確認し、マックでコーヒーブレイクです。11時04分発のSSBでルツェルンに向かいます。
Hotel Monopol Luzern ★★★★ Pilatusstrasse 1,6002 Luzern Switzerland  503号室  
ルツェルンの駅前にある1899年から営業している歴史あるホテルです。1階には飲食店などの店舗が入っていますが、とても趣のあるホテルです。窓からは駅前とルツェルン湖を見ることができます。
荷物を預けて、早速ルツェルン市内観光に出発しました。
ルツェルン スイスの中央に位置し、美しい湖と奥に連なるアルプスの山、中世の建物がつむぎだす絵画のような風景で人々を魅了する古都。昔も今もスイスを代表する観光名所のひとつです。駅前にすぐルツェルン湖と旧市街の美しい街並が広がっています。ロイス川の両岸に発展していった町の面影は、カペル橋などの古い橋、見事な壁画の建物や凝った彫像のついた泉、かつての城壁など、旧市街の随所にみることができるでしょう。そんな歴史を誇る一方で、有名建築家が手がけた近代建築や新しいホテル、ショップなども続々登場。世界トップクラスの演奏家が集結する国際音楽祭や数々のイベントを開催するなど、文化都市として常に進化しています。また、ピラトゥス、リギ、ティトリス、シュタンザーホルンなど中央スイスの山々へ小旅行や、フィアヴァルトシュッテッターゼー(英名:ルツェルン湖)でのクルーズを楽しむこともできます。(スイス政府観光局H・P)
今回は、①ルツェルン市内観光②ピラトゥス③リギ④ティトリス⑤シュタンザーホルンを訪れました。
シティ・トレインで観光しました。ゼー橋を渡ってシュヴァイツァーホフ・ルツェルン・ホテルの前から13時に出発です。一周約40分で12スイスフランです。出発前に運転手による笛の演奏のサービスです。
ゼー橋を渡り新市街を通り、ロイス川にかかるロイス橋を渡って旧市街に向かいます。ロイス橋からは1408年完成の木橋シュプロイヤー橋が見えます。
旧市街をロイス川に沿って進みムーゼック城壁の塔門をくぐって、ガイスマット橋に出ます。橋の上からはシュプロイヤー橋とイエズス教会が見えます。新市街を通って駅前を一周して、ゼー橋を渡ってライオン記念碑を廻って終了です。
昼食はホテルの建物にあったマックで済ませ、15時にようやくチェックインしました。一休みして夕方から街をブラブラとしました。旧市街地に建つ二つの尖塔をもつ建物は17世紀に建てられたホープ教会です。
ロイス川に架かる木の橋はカペル橋です。木造の橋としてはヨーロッパ最古で1333年の完成です。東の城壁としての役割もはたしていました。屋根の梁には町の歴史などを書いた絵が掲げられ、元は見張り台だった中央の東の中は土産物屋になっています。
対岸から見たイエズス教会です。1666年に建てられたバッロク様式の優美な教会で、中に入ると見事な天井画の下でちょうどミサを行っていました。
シュプロイヤー橋です。カペル橋に対して西側の防衛線でした。丘には1400年に完成したムーゼック城壁の見張り塔が見られます。現存する城壁としてはスイス最長だそうです。シュプロイヤー橋には隣接して堰があり、川の水量を調整したり水車小屋で製粉したりしていたそうです。掲示されている絵図を見ると、街割りはあまり変わっていないようです。
上流のガイスマット橋 ロイス川の堰
河畔の泉 カペル広場の凝った彫像噴水 見事な壁画の建物のホテル・デ・バランス
夕食は、ホテルの建物内のNEGISHIという寿司バーで、5人でシェアしました。〆て152.8スイスフラン。いきなりの日本食でした。
2日目(10.7) ピラトゥス観光~リギ観光~ルツェルン湖クルーズ
7時に起床。ホテルのレストランでビュッフェの朝食です。 ルツェルン9時12分発のSBBでアルプナッハシュタートに向かいます。
20分ほどでアルプナッハシュタートに着きました。ここからは世界一急勾配の登山鉄道に乗ります。9時35分発に乗り、湖を見下ろし、岩に張り付いて登るような絶景とスリルの30分でした。
ピラトゥス 太古の昔から住んでいたといわれる竜の話をはじめ数々の伝説を持つピラトゥス山。スイスの中央部に位置しており、標高2100mの山頂からは奥に連なるアルプスの山々と美しい湖、牧歌的な谷がひとつになった大パノラマが広がっています。19世紀からはその神秘的なイメージと眼下に広がる雄大な絶景を求めて、英国のヴィクトリア女王やスペインのカロルス王など王侯貴族や音楽家リヒャルト・ワーグナーなど著名人をはじめ、多くの観光客が訪れた観光名所です。山頂にはアルプナッハシュタートから世界最急勾配の歯車式鉄道(最大傾斜48%)またはクリエンスからロープウエイで結びます。(スイス政府観光局H・P)
ピラトゥス・クルムに着くとすぐにトリムスホルンに向かいました。往復2.5㎞ですが、断崖に作られた細い道はなかなかスリルのあるものでした。15分ほどで頭上に山頂が見えてきます。
20分ほどでトリムスホルン(2,128m)の山頂に着きました。雲が多くて遠望はダメでした。 山頂からのピラトゥス山(2,119m)です。
帰り道で出会ったアイベックスの群です。 ピラトゥス・クルムに戻ってきました。
帰りはロープウェイで下ります。ピラトゥス・クルムをゴンドラで11時30分に出発、途中のフレクミュンテックで乗り換えてクリエンスに下ります。バス停までは20分近くかかりましたが12時27分発のバスに間に合って、12時40分にはルツェルン駅に戻れました。
ルツェルン13時18分発のSBBでアルト・ゴルダウに向かいます。時間がないので昼食は駅のパン屋で買って食べました。30分ほどでアルト・ゴルダウに着きました。天気が良くなってきたので楽しみです。
アルト・ゴルダウで青い登山電車に乗り換えます。登山電車は右にツーク湖を見ながら森を抜け、滝や遠くアルプスの山々を車窓に楽しみながら山頂に向かって登っていきます。
リギ ルツェルン湖、ツーク湖、ラウエルツ湖に囲まれた中央水数地方の山塊。最も高い山はリギ・クルムで標高1798m。ラテン語で“Regina Montium(山の女王)”と呼ばれたことがその名の由来で、14世紀の文献にすでに登場しています。18世紀には、カルトバートにわき出す鉱泉の癒しの力が評判となり小さな礼拝堂に多くの人が訪れるようになり、山岳観光が華開いた19世紀にはルートヴィヒ二世、ゲーテ、ブラームスなど王侯貴族や芸術家など多くの人を魅了しました。1871年にフィッツナウから開通したヨーロッパ最古の登山鉄道のほか、アルト・ゴルダウからの登山鉄道、ヴェッギスからのロープウェイで山頂へ結んでいます。(スイス政府観光局H・P)
37分でリギ・クルムに着きました。山頂付近は広々としていて、大きな電波塔やスイスで初めての山岳ホテルもあります。若者は170mの急坂を、老人は270mの緩い坂を山頂へ登ります。
電波塔の上から見たリギ山頂(1798m)です。白いピラミッドの下が三角点です。2000mに満たない山ですが、周辺に高い山がないため360度の景観を楽しめます。残念ながら雲が厚くて遠望は利きません。3073mのブリステン山がやっと見えました。湖はツーク湖です。
山頂から東側のパノラマです。雲がなければ右手奥にベルナー・オーバーランドのアイガーなどの山々が見えるのですが、残念です。
山頂から西側のパノラマです。左がルツェルン湖、右がツーク湖です。
山頂で40分ほど散策してからホテルで一休み、地元スイスのビール(左がアルペンビア、右がフェルトシュレスヒェン)です。ハイキングコースも色々とあるのですが、今回はヨーロッパ最古の赤い登山鉄道でフィッツナウに下ります。レトロな車両が連結されて、幸運にも窓のない景色の見易い車両に乗れました。
14時発で40分の旅ですが、草原と山、湖と景色を眺めていて、あっという間にフィッツナウに着きました。
フィッツナウからは約1時間のルツェルン湖クルーズです。登山鉄道駅のすぐ目の前が乗船場です。10分もしないで船はやってきました。シュビーツ号です。天気は良く、湖面は静かで、ユリカモメが船と並んでたくさん飛んでいます。コーヒーなど飲みながら景色を眺めているとあっという間にルツェルンに近づきます。船窓からリギ山が見えます。17時47分に下船しましたが、スイスの夏の昼は長じのでまだ明るい。
ルツェルン湖 中央スイス地方にあり、スイス連邦発祥の地となった4原州を結ぶ湖。正式名は”4つの森の州の湖”という意味を持つフィアヴァルトシュテッテ湖ですが、通称、英名のルツェルン湖と呼ばれています。スイスで5番目に大きな湖(スイス領だけの面積でみると4番目)で、南のウルナー湖、西のアルプナッハ湖ともつながって非常に複雑な形をした湖で、数々の入江と周囲の山々が織り成す美しい景色は幻想的です。1837年には最初の蒸気船での運航がスタートしたという伝統のある湖船ルートで、前身となる会社を含めると1870年代からの歴史を誇る『フィアヴァルトシュテッテ湖汽船会社(SGV)』が、5艘の蒸気船、15 艘のモーター船を所有し、定期便や特別クルーズ便、チャーター便を運航しています。この湖の一帯はスイス連邦発祥の地域でもあり、リュットリ、ブルンネン、シシコン、テルズカペレ(テル礼拝堂)など建国ゆかりの地が点在しています。メッゲンホルン、ビュルゲンシュトック、ヴェッギス、フィッツナウなどのエレガントな湖畔のリゾート地、リギ山やピラトゥス山へのエクスカーションと組み合わせてみるのも良いでしょう。(スイス政府観光局H・P) 
暗くなってルツェルン橋に灯がともる20時過ぎ、飲み屋を探してウロウロし、市役所1階のビヤホール「ラートハウスビール醸造所」にたどり着きました。混んでいたので奥の方の席で、ルツェルン橋を見ながら一杯というわけにはいきません。が、ここで作られているビールです。美味いはずです。一人25スイスフランでした。
3日目(10.8) ティトリス観光~シュタンザーホルン観光
7時に起床。ホテルのレストランでビュッフェの朝食です。ルツェルン9時10分発の登山鉄道でエンゲルベルクに向かいます。40分ほどでエンゲルベルクに着きました。スイスの列車は正確です。ここからシャトルバスに乗ってロープウエイのティトリス駅に向かいます。
ロープウエイは2本を乗り継ぎます。1本目は8人乗りのゴンドラです。中間駅のトリュブゼーが崖の上に見えています。ここから上は雪が積もっています。15分ほどで2428mのシュタントに着きます。
シュタントからは80人乗りの回転しながら上がるロッテールというロープウエイにの乗換えます。雪が酷くなってきて窓ガラスが濡れています。4分ほどで3020mのテトリスに着きました。
ティトリス 中央スイス地方とベルナーオーバーラント地方の間。氷河と万年雪が広がる名峰ティトリス山へ、世界初の回転する空中ロープウェイ「ロッテールTITLIS Rotair」が結びます。標高約3000mの山頂エリアは1年を通してスノースポーツが楽しめることで人気のリゾートです。一面に広がる白銀の世界で、スリリングな吊り橋を歩いたり、スノーチューブで滑り降りたり、氷河の内部を探索できる氷河洞窟などアトラクションもいろいろ。 麓の町のエンゲルベルクから山頂駅へ結ぶ途中駅にあたる山上湖「トリュプゼー」の周辺は春から秋にかけて、ハイキングやマウンテンバイクなど多彩なアクティビティが魅力です。(スイス政府観光局H・P)  
建物の外に出ると真っ白なガスの中でした。ここからは天気が良ければ40分ほどでティトリス山頂(3239m)に登れるのですが、登山禁止。2012年に完成したティトリスクリフウォークという全長100mの吊橋も通行禁止。コーヒーブレイクの後に氷河の洞窟を一周しました。1日遊ぶつもりだったのですが、予定を変更してシュタンザーホルンへ行くことにしました。
下りのロープウエイは窓がびっしょり濡れて良く見えません。エンゲルベルクの駅までは今度は歩いていきました。 エンゲルブルクから登山鉄道で30分ほどのシュタンスに向かいます。シュタンスで下車し標識を探しながらケーブルカーの乗り場を探しました。美しい教会です。
10分ほどでケーブルカーの乗り場に着きました。次の出発は14時です。駅も車両も開業当時からのもので、とてもレトロです。乗務員もとてもフレンドリーです。草原の素晴らしい眺めを楽しむことができます。
ケーブルカーは10分ほどでケルティに着きます。ケルティからは2階がオープンデッキになっているロープウエイです。こんなロープウエイは初めて乗りました。爽快です。眺めがクリアです。6分ほどでシュタンザーホルンに着きました。
シュタンザーホルン ルツェルン湖の南に位置する標高約1900mのシュタンザーホルン。山頂へは1893年開通の歴史を誇るケーブルカーと2012年に誕生した世界初の画期的なオープンデッキの二階建てロープウェイが結びます。 スイスの中央部に位置するシュタンザーホルンの展望台からは、約100キロメートルのアルプス山脈の山並、10個の代表的な湖をぐるりと見渡す壮大なパノラマビューをお楽しみいただけます。 また、山頂にはかつてのホテルがあった跡地に2001年にオープンした展望レストラン「ロンドラマ」があります。眺望とともに郷土料理や山岳地方の定番グルメなどが満喫できます。アルプスの野生動物や高山植物の宝庫で、保護地区でもあるので、初夏から秋にかけてさまざまな花々とも出会えるでしょう。(スイス政府観光局H・P)  
ロープウエイの駅は標高1,850mで、景色を楽しんだりしながら15分ほど登ると1,898mのシュタンザーホルン山頂に着きます。三角点はそこです。山頂から360度の眺めが楽しめます。
北方の展望
南東方面の展望
南西方面の展望
 
左は、前日に登ったトリムスホルン(2,128m)とピラトゥス(2,119m)、中央は、先ほど行ったティトリス(3,032m)、右は、ベルナーオーバーラント方面です。山名までは良くわかりません。
とてもスリリングな展望台です。手摺に付いている説明板の中に「Moskau,2239㎞、Tokyo,9652㎞」と書かれているのを見つけました。レストランで、地元のビールで一息ついてから下山です。
ロープウエイからの絶景です。 ケーブルカーからの眺めです。
ルツェルンには、17時頃に戻りました。夕食は再び和食です。「KAITEN」という名の店で、花魁のデザインのハウスビールで、船に乗った寿司が廻っていました。先輩の奢りでした。
4日目(10.9) ルツェルンからサンモリッツへ
6時に起床。ホテルのレストランでビュッフェの朝食です。 ルツェルン8時37分発のSBBで出発です。 1等車です。 エルストフェルドで乗り換えてゲッシュネンに着きました。
伝説に彩られた「悪魔の橋」を見て、アンデルマットに着きました。ここから氷河特急に乗る予定でしたが、同行者に急病人が出て、救急車でアルトドルフの州立ウイリー病院に付き添いました。すごく立派な病院でした。色々な手配を済ませて普通列車を乗り継いでサンモリッツに向かいました。病院からアルトドルフの駅まで歩き、16時35分発のSBBに乗り、エルストフェルドで乗り換え、ゲッシュネンで乗り換え、アンデルマットで乗り換え、ライン川の源流のオーバーアルプを17時46分に通過しました。
その後もディテンシスで乗り換え、ライヒナウで乗り換えました。車内はガラガラです。途中の駅ではリクエストストップと言って、降りたい駅でボタンを押して知らせるような、バスのようなものです。初めて見ました。ライヒナウの駅では20時で、もう真っ暗です。21時58分にサンモリッツに着きました。ホテルの車が迎えに来ていたのでほっとしました。ホテルのルームサービスでやっと食事をすることができました。疲れました。
ページのトップへ戻る
GO
黄葉のアルプスを訪ねて
 -氷河急行・ベルニナ急行で行く 秋のルツェルン・サンモリッツ
ルツェルン
サンモリッツ
ベルニナ・エクスプレス
旅程表
戻る
次へ
ルツェルン