| 近頃は、日本人の体型も欧米型になりましたね。それも、肥満系が多くなりました。そこで、美味しいものをたらふく食べて、後はダイエットにいそしむことになりますね。 |
体の脂肪量が正常以上に増加した状態（脂肪細胞肥大型）
これが、肥満の定義です。脂肪に焦点をあてながら、太ったりやせたりするメカニズムについてのお話です。
私たちは生きていくために食事をするのですが、摂取エネルギーは脂肪として脂肪細胞に貯蔵されるのだそうです。その一方で、脂肪細胞に貯蔵された脂肪を分解して活動のエネルギーとして使うのだそうです。
貯蔵されている脂肪量（体脂肪）は一定でも、たえず脂肪が合成され、また同時に分解されているのだそうです。脂肪細胞は、ふつうは直径約７ミクロン、一万分の七ミリの大きさで、この中に大量の脂肪が貯蔵されるのだそうです。ここでいう脂肪とは中性脂肪（トリグリセリド）のことです。
大人の場合、脂肪細胞の数は２５０〜５００億個あるそうです。脂肪細胞の集まったものが脂肪組織ですが、脂肪組織は全身にくまなく分布しているそうです。摂取エネルギーが、消費エネルギーを上回ると、脂肪細胞の中の脂肪量が増加し、脂肪細胞は徐々に肥大していくのだそうです。いったん肥大した脂肪細胞も、摂取エネルギーが減少して脂肪の合成より分解のほうが進むと、正常にもどるそうです。
肥満というのは脂肪細胞の中の脂肪量がふえて脂肪細胞が肥大した状態なのだそうです。痩せる（減量）というのは肥大した脂肪細胞をもとにもどすということなのだそうです。 |
脂肪細胞増殖型
脂肪細胞は、新生児のときと思春期のときの二回にわたって増殖するそうです。生まれてすぐの赤ちゃんに必要以上の高栄養を与えれば、脂肪細胞の数がふえ、肥満の下地がしっかりできあがるのだそうです。最近ふえている小中学生の肥満は、ほとんどがこのタイプといえるそうです。思春期の第二次成長期までに手を打ってやせるようにすれば、問題はないそうです。
ところが、食欲旺盛の小児肥満のまま第二次成長期を迎えると、ここでまた脂肪細胞が増殖するそうです。こうなると、もう肥満を解消する手立てがなくなるそうです。気をつけたいですね。一度ふえた脂肪細胞は減らすことはできないそうです。脂肪細胞の大きさは正常でも、脂肪細胞の数が多いぶんだけ体全体の脂肪量は多くなるそうです。これが、この型の特徴だそうです。 |
脂肪細胞肥大・増殖型
脂肪細胞増殖型に人が過食のためにいっそう重度の肥満となっているケースが多いそうですが、それとは逆のケースもあるそうです。脂肪細胞は、ある一定の大きさになるとそれ以上大きくなれないそうです。そこで、脂肪前駆細胞（脂肪になるまえの線維芽細胞）を脂肪細胞に変えて、細胞の数を増加させるのだそうです。それによって、脂肪蓄積容量を拡大するのだそうです。脂肪細胞の増殖は二回といわれていたのが、じつは第二次成長期でも、極端な過食によって脂肪細胞の数がふえる場合もあるということなのだそうです。どちらのケースも、厳しい治療が必要となるそうです。 |
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