鍼は気血の流れを良くし、自然治癒力や自己免疫力を高めます |
鍼治療は髪の毛ほどの太さの鍼を全身に刺します。
伝統医術の場合、鍼は皮膚に接触させるか、ごく浅く刺しますので痛みはほとんどありません。主に使用するのは髪の毛くらいの太さ (0.14〜0.15ミリ)の毛鍼(もうしん)です。長さも一寸三分、一寸など色々あります。症状や使用目的によって鍼の長さ・太さ・種類を使い分けます。
トゲが刺さった経験はありますか?トゲが刺さった周りの皮膚は赤くなりますね。赤くなるのは周囲の血管が開いて血液がそこに送り込まれたからです。これは身体に侵入した異物に対処するための生理反応です。
この生理反応は鍼を刺した時にも同じように起こります。「鍼を刺した周囲の血管は開く」という生理反応と、「血液は圧の高い方から低い方へ流れる」という原理を組み合わせれば、「血液の流れを行過ぎているところから、足りないところへ誘導する」ことができます。
西洋医学からみても、特に「血流の障害で引き起こる病状」に関して鍼の治療効果は抜群と言われています。
最近、N I H(米国 国立衛生研究所)の見解として「鍼灸療法の各種の病気に対する効果とその科学的根拠、西洋医学の代替治療として効果について有効である」との発表がありました。
現在「鍼灸がなぜ効くのか?」という研究は、日本および世界の大学や医療機関、研究所で進められており少しずつ解明されつつあります。今のところ解明されたのは下記の通りです。
●脳内モルヒネ様鎮痛物質が分泌されて痛みが和らぐ。
●鍼灸の刺激が痛みの刺激をブロックする。
●血液やリンパの流れが良くなることにより、筋肉の緊張が和らぐ。
●ホルモンや自律神経のバランスが整えられる。
●白血球等が増加し、免疫力が高まることにより生体防御機構が強化される。
●消化器・泌尿器・呼吸器などに働きかけてバランスが整えられる。
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WHO(世界保健機関)で鍼灸療法の有効性を認めた病気には、次ぎのものを挙げています。
一般に、鍼灸療法は肩こり,腰痛、神経痛、関節炎ぐらいにしか効果が無いように思われがちですが、多くのつらい症状や病気に効果があります。
脳卒中後遺症、偏頭痛、頭痛、顔面神経麻痺、各種神経痛、末梢神経疾患、胃炎、腸炎、胃下垂、胃酸過多、食道噴門痙攣、横隔膜痙攣、十二指腸潰瘍、便秘、下痢、麻痺性イレウス、腰痛、頚腕症候群、肩関節周囲炎、五十肩、テニス肘、各関節炎、慢性関節リュウマチ、頚椎捻挫後遺症、感冒、気管支炎、気管支喘息、夜尿症、小児喘息、急性結膜炎、中心性網膜炎、近視、白内障、メニェール氏病、鼻炎、副鼻腔炎、扁頭炎
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「使い捨てのディスポ鍼」と「完全滅菌・消毒をした高級ステンレス鍼」をご用意しています |
当院では「使い捨てのディスポ鍼」と、完全滅菌・消毒をした「高級ステンレス鍼」の2種類をご用意しておりますので感染の心配は一切ありません。安心して治療をお受けいただけます。
鍼および治療器具等は全て厚生労働省が正式に認めている「外科手術の器具等を滅菌消毒する高圧蒸気滅菌法」により、滅菌・消毒を行っています。
またディスポ鍼(使い捨て)については、鍼メーカーにて1本1本個別にパッケージされ、エチレンオキサイドガス滅菌がかけられています。したがって感染することは一切ないです。
●消毒
鍼、鍼管、鍼皿等の治療器具の消毒は直ちに流水で洗浄し、器具防錆洗浄液に10分以上浸けます。
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●流水で洗浄
ゴム手袋を装着し流水で十分にすすぎます。
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●殺菌消毒剤による洗浄
殺菌消毒剤を希釈して鍼具の洗浄液を作ります。
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●超音波洗浄機による洗浄
液面から鍼具が出ないように浸し、10〜15分間洗浄します。
その後、温流水で洗浄をします。
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●鍼先の点検
鍼を乾燥させた後、ラップフィルムを張り、鍼が貫通するか点検をします
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●滅菌パックに封入
異常の無い鍼を滅菌バックに入れ、ヒートシーラーで封入します。
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●オートクレープ(高圧蒸気滅菌機)で滅菌
写真右がオートクレープ(高圧蒸気滅菌機)です。(写真左は超音波洗浄機です)
高圧・高温により鍼および治療器具等を滅菌消毒する機械です。右のハンドルを回してしっかり密閉し高圧をかけます。
当院では132℃で20分間の完全滅菌を施します。
オートクレープ(高圧蒸気滅菌機)の中の様子です
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●紫外線殺菌灯付保管庫で保管
紫外線の殺菌効果を利用した保管庫です。滅菌処理が終わった鍼・鍼管、鍼皿等はこの紫外線殺菌灯付保管庫で保管し菌の付着を防ぎます。
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