全 身 治 療 の 流 れ

伝統医術では全身を治療をします

当院では「鍼とお灸」のシンプルな組合せで全身治療をしています。

伝統医術では「病気は全身の変調」ととらえています。よって主な自覚症状のある所だけを処置するのではなく、その原因となっている身体の不調和やアンバランスを見つけ全身を調整します。

また鍼灸治療は体質を改善したり、病気に対する抵抗力を旺盛にするので病気予防にも効果があります。

治療の流れはこんな感じです

診察の様子●お体のご様子を伺います

お辛い症状や気になることがありましたらおっしゃってください。なお初回だけ簡単な問診表にご記入ください。

疑問や心配事がありましたらご遠慮なく聞いてください。
★時間の都合により、治療室の中でお話を伺う場合もありますので予めご了承ください。


治療室●治療室にお入りください

こちらが治療室です。色はグリーン系で統一しています。ベッドは2台ありますが、カーテンで仕切られているので安心です。
また1台は電動ベッドで身体に負担が無く楽に上がれます。

★フェイスタオル、フェイスペーパーは治療が終わるごとに取り替えます。シーツ、タオルケットは適宜に交換し、常に清潔を心がけています。
★冬場はベッドに温熱マットを敷いています。足先が冷える方には湯タンポもご用意しています。

着替えるコーナー●着替のコーナーです

治療室の中に着替えコーナーがあります。脱衣カゴは国内の職人さんが丁寧に作ったものです。この職人さんは、愛子様がご愛用した籐のヨーランを作った方だそうです。

シワを付けたくないコートやジャケットは待合室にあるハンガーラックをご利用ください。



治療着●治療着にお着替えください

女性の方には治療着を用意してあります。治療着は下着(ブラジャーとパンツ)の上に着てください。
また治療途中、トイレに行けるようガウンも用意しています。
着替えましたらベッドの中にお入りいただき、タオルケットかけてお待ちください。


★治療着は使用した都度、洗濯をしています。
★治療着の前と横にはファスナー、後ろにはマジックテープが付いています。また肩の治療がしやすいように肩の部分がボタンで開閉する治療着もご用意しています。

古典による診察●脈診をします

あお向けになっていただき脈を診ます。写真は左右の手、合計6箇所の脈を診ている様子です。

治療をしながら「治療の内容や意味」をわかりやすく説明します。使用するお灸も事前にお見せし説明をした上で施術をします。不安なことや疑問点がありましたら、治療の最中でも結構ですのでご遠慮なくおっしゃってください。

お腹の治療●お腹から治療をします

「お腹や頭」の反応のあるツボに浅く置鍼(ちしん)をしている様子です。
置鍼の時間は10〜15分ほど。鍼を抜いた後、お灸をします。「お腹や頭」に鍼やお灸をすることによって、緊張やのぼせが取れ、胃気のめぐりが良くなり脈がはっきりします。


★初めて鍼を経験する方へ
鍼に対する不安がある方は遠慮なくおっしゃってください。説明をした上で試しに腕に1本だけ打ちます。鍼が痛くないことを体験していただいた上で治療に入りますのでご安心ください。みなさん「もう刺したのですか?痛くないですね。」とびっくりされます。

お腹にお灸●お腹にお灸をします

お腹には冷え性に効くツボがあります。冷えを改善する事により様々な症状が改善されます。
写真は知熱灸をしている様子です。知熱灸は熱くなると同時に手でつまんで取り去るお灸で、痕は残りません。「熱いのを我慢するお灸」ではありませんのでご安心ください。
「お灸を手で取るの??」とビックリされるかと思いますが、院長の指の皮は厚くなっているので、ほとんど熱さを感じることなく一瞬にお灸を取ることができます。

★初めて灸を経験する方へ
まず試しに灸を1個します。お灸を体験していただいた上で灸治療に入りますのでご安心ください。

再び脈診●再び、脈とお腹を診ます

お腹への置鍼とお灸が終わった時点で再びお腹の様子を診察したり、脈を診ます。
お腹に鍼と灸をするだけで、脈に変化が現れます。


手に本治法●手に本治法(ほんじほう)を行います(手に補瀉)

古典独自の診察法によって決定した証により「本治法」を行います。本治法は身体全体の状態を改善するために行います。
この写真は手のツボに鍼を使い補瀉(ほしゃ)をしている様子です。「補」とは弱っている気血を補ってやるという意味です。「瀉」とは有り余っている気血をもらしてやるという意味です。


足に本治法●足に本治法を行います(足に補瀉)

この写真は足のツボに鍼を使い補瀉している様子です。
鍼は皮膚に軽く触れる程度の刺激ですが十分効果があります。
ツボへの的確な施術は気の流れを良い方向に変化さます。

標治法●標治法(ひょうじほう)を行います

標治法は痛みや不快な症状が出ている状態を改善するために行います。標治法では鍼と灸の両方を施します。
この写真は足にお灸をしている様子です。痛みや不快な症状が出ている部分やその原因となっているところに鍼とお灸で補瀉をします。

うつ伏せの状態で置鍼●うつ伏せの状態で治療します 

「背中のくぼんでいるところ、力の無いところ、硬いところ、盛り上がっているところ」に鍼とお灸をします。このような場所に鍼・お灸をすることにより、痛みや不快な症状が取れ、同時に身体全体の状態が改善します。本治法と標治法を兼ね合わせ行うことにより治療効果が持続し、治癒が早くなります。

●最後に再び、あお向けになっていただき「脈」を診て治療は終了です。 


治療後に感想やお体の様子を伺います。ご質問や不安なことがありましたらご遠慮なくお尋ねください。

以上が治療の流れです。



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