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シート一式をアイボリー・レザー化しちゃいました。
(2015 Apr.)


むかし偶々聞いたハナシ。

        『ボルボには,なぜ明るい色調の内装が豊富なのか』  現在では濃色系も多いですが

日照時間の短い北欧では,
暗くどんよりとした天候に伴って「うつ」に至る人も多い。
それを少しでも解消するために,
家もクルマも明るい内装であることが多いのだとか。

なんだかとっても腑に落ちる内容で,感化されてしまった。


それから数年・・・

レガシィには「アイボリーレザーセレクション」なる素晴らしいラインアップがあるなか

友達のトモダチである某氏の,全面明るいタンカラー内装の911(ポルシェですが)を観たり,
解体待ちの車両から破格で譲って頂けるハナシがまわってきたり・・・

車齢まる10年を控え,キャビンの大・改・装が始まってしまいました!!


悶々とした構想段階で偶然見かけてしまった1台。
ウチとおなじくアーバングレーMのB4(3.0R=BLE)で,アイボリー内装の組み合わせ。

若干不安に感じていたのが「アーバングレーMとアイボリー内装は果たして相性イイのかい!?」という点。
手元のカタログ等では確認できずにいたのが
こんなふうに現物見ちゃったもんだから,気持ち的にココは一気にクリア。

しっかし,このコもキレイに維持されてました。
10万kmお世話になった,黒基調の純正内装。

「スポーティー=黒」もわるい考え方ではないけど,
ボルボのエピソードや上記の911現物に触れちゃうと・・・ねぇ。

それと,このシート表皮(ジャージ素材),形状さほど悪くないのにやけに滑る(特にお尻)が長年の不満でした。
さぁて。
梱包されて届いた,前2席+後席。

イマドキこれほどの大きな荷物を個人宅宛てに届けてもらおうとすると,配送料がバカっ高になる(業者に依る!?)ため,運送業者営業所止めとしてもらって引き取りました。

親父どの弐号機・軽トラの代車=ホンダ・ストリート(軽ワンボックス)の荷室サイズが,なんと図ったかのごとくジャスト・フィット☆☆☆
荷が暴れることもなく,1往復で引き取ることができました。
じゃーん☆

ということで,今回は
「レザー/パンチングレザー」よりももっとレアな,50thアニバーサリー(A型特別仕様車)についていた「レザー/アルカンターラ」のコンビ・タイプを入手。


ご存知の方も多いでしょうが,「アルカンターラ」は往年の「エクセーヌ」が名称変更されたものであり,ともに東レの商標ですね。

セフィーロに『エクセーヌ・セレクション』なんていうシャレオツな仕様があったことを考えると,感慨ひとしお。
今回は,14万km台という,tommitz号よりもだいぶ距離いって天寿全うした個体からの譲り受け。
ということで必然的に積年の怨み汚れもそれなりに。

換装前のクリーニング作業では,このなんともアヤしげ実直なネーミングの固形クリーナーを使用。

ネットでは「クイックブライト」が王道ですが,親父の手元にコレがあったので拝借。成分は概ね同等のようです。

固絞りのスポンジですり込むようにこすって→固絞りのウエスへ転写,の作業を繰り返します。
クリーニング作業を繰り返すとこんな感じ。

もちろん,明るく写ってるほうがクリーニング後,暗いほうはクリーニング前。

「陰影ですか?」ってくらい,思った以上に汚れは多く,
じつにやり甲斐がありました。
前段の準備はこのへんにして・・・
換装作業へ突入。

前席から外すほうが手っ取り早いものの,作業工程全体の道筋をつけたかったこともあり,後席から着手。

座面は,バウ側の左右2ヶ所にあるフック部を真上に引っ張り上げればはずれます。
つづいて後席背面の取り外しですが,その前に,
背面裏側のボードとカーゴルーム内ボードとの連結を解いてやる必要があります。

カーゴルーム内バウ側にあるボードはクリップ×3で留まっているので,まずこれを外します。
後席背面裏側のボードとカーゴルーム内ボードとは密閉ジッパーのように溝を切ってはめ込まれているので,
後者をずらすように引き抜いてやれば外すことができます。
次に,後席背面のサイド・サポート。
リクライニングやフォールドがされず固定される部分です。

リクライニング用のボタンは写真のようなツメで留まっているので,バウ側に引っ張って外します。
ツメ折れそうで勇気が要ります・・・

(サービスマニュアルによると,下裏側から手を突っ込むと外れるんだとかorz)
下端の10mmボルトを外すと上端でさいごのクリップ(写真でピンボケしている白いツメ)が悪あがきをするので,ここは引きちぎる覚悟で上方へ引っ張って外します。
(なかなかつぎに進めない)
サイド・サポート部分を完全に外すためには後左右シートベルトをいったん外してやる必要があります。

ところが・・・
コレの14mmボルトがホントに,スプリングワッシャーと相まって“オニ締め”されてまして。。。

ソケットレンチでも電動インパクトレンチでもビクともせず,すわ頓挫かと絶望感漂ったほど。
やや大ぶりなメガネレンチ&ゴム製ヘッドのハンマーで,なんとか事なきを得ました。

重要な保安部品とはいえ,なにも“オニ締め”しなくても・・・
ここまできてようやく,後席背面左右の取り外しをのこす“だけ”になりました。

6:4分割可倒の背面は各2ヶ所の10mmサイズボルトでボディ(ヒンジAssyセンター)に固定されており,今回はポート側から外します。
(ヒンジAssyセンターはどうやらシートのスタボー側と一体化しており,ポート側がこれに“乗っかる”形の固定となっているもよう)
後席をすべて取り払った様子。

左右両端に見えるワラビみたいのは,後席リクライニング用のぜんまいバネ。
ここでも,取り外し時に『ばちいいぃぃん!』てはじけ飛んだらアウトと思ってたけど,負荷ゼロで着脱できるようになっていてひと安心。

なお今回は,3席分のシートベルト・アンカーは交換せずもとのブラック仕様を流用。
んもうサクサクっとザクザクっと,前席を外していきます。

ボルト目隠しカバーを外して各席4本の14mmボルトを外します。
シートベルト装着検知のケーブルが接続されているので引きちぎらないようカクジツにはずします。
こちらは助手席側。
一方こちらは運転席側。
シートベルト装着検知に加えて,パワーシート電源用のやや太めなケーブルもつながってます。

前2席は「重い」&「デカい」&「突起物(シートレール端部)あり」のため,周辺への傷つけとぎっくり腰に万全の注意を払って作業続行!!
すべてのシートと,同時作業が手っ取り早い周辺部品類をすべて撤去した状態。

クリーニングは事前に粗方済ませていたものの,ここまででだいぶ時間がかかってしまいました。

とはいえ,この機会を逃すのは納得いかず,このあとは掃除機大会。
収穫はたったの11円・・・
あとは,逆手順でシート類とパネル類をどんどん装着していきます。
ちなみに。後席背面両端部の“ワラビ”まわりはこんな感じ。ボディに10mmボルト固定されたヒンジAssyRH/LHと切欠き位置を合わせてシート背面側の軸部を嵌め込めば,あとはヒンジAssyセンターに元どおり10mmボルト止めすればOK。

春先の17時なんて,もう,真っ暗。。。
前席シートレール端部の化粧カバー。

アイボリー仕様入手済みながら,こちらは全体のバランスを考ええてブラック仕様のままとしました。
↓↓ じゃーん!! ↓↓
しつこいようですが,
↓ ビフォーアフター。 ↓
(ビフォーと明るさを近づけるため,画像補正しています)


いやぁ,セフィーロでHID化した時に匹敵する,インパクトと満足感☆☆☆

案の定,いや予想以上??→ 予告されず初めてコレに乗り込もうとしたよめは,2秒くらいホントにフリーズしてました v(^^v
そして,フリーズから醒めてゲラゲラと爆笑



狙いどおりに明るいキャビンへと激変し,同時に,
懸案だったシート(特に座面)の滑りやすさも見事に解消☆

この日は時間切れとなり,入手済みで同時換装可能だったドアトリムは後日作業を余儀なくされました・・・

Special Thanks to: 25SE 改め
ユウウツな悪魔 もしくは 首都高@夜景組 さん



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純正MOMOウッドコンビステアリングへの換装
内装パネル類のアイボリー化
純正アルカンターラ・ドアトリムの加工装着



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