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BGMは、一高昭和10年第45回紀念祭東大寄贈歌「薄靄こむる」。薄靄込むる黎明に 花の香淡く漾ひて・・・・
あじさい
紫陽花は、ユキノシタ科アジサイ属の植物で日本特有の花木です。西洋アジサイと言われるものは、江戸時代シーボルトがヨーロッパに持ち帰って以来、かの地で改良された園芸品種です。私は、梅雨の時期、雨に打たれ、花の色を変えながら咲き続ける紫陽花が大好きです。紫陽花の花言葉は、「移り気」、でも西洋では「忍耐強い女性」「元気な女性」だそうです。 私が訪れた奈良・矢田寺の紫陽花、京都・藤森神社の紫陽花、栃木・太平山の紫陽花、鎌倉・成就院の紫陽花、鎌倉・東慶寺の紫陽花、鎌倉・明月院の紫陽花、鎌倉・浄智院の紫陽花を紹介します。 |
矢田寺の紫陽花 |
奈良郡山市の矢田寺は、矢田の地蔵さんとして信仰をあつめる紫陽花寺です。赤いべべのお地蔵さんも、この時期、紫陽花の花陰に身をそっと隠し、主役の座を譲ります。 | ||
藤森神社の紫陽花 |
京都深草の藤森神社は、「菖蒲の節句」発祥の地として有名ですが、紫陽花の神社としても人気があります。二つの紫陽花苑には3500株の何種類もの紫陽花が美を競っています。「墨田の花火」「スカイレッド」「おたふく」「十二単」などと名札を付けてくれているのも親切です。 | |||
太平山の紫陽花 |
栃木・太平山の紫陽花は、麓の連祥院六角堂から山上の太平山神社まで700段の石段「あじさい坂」の両側にびっしり植わっています。普段は、あえぎながら登る石段も、色とりどりに美を競う紫陽花を眺めながら登れば、あっという間に随神門にたどり着いてしまう。 |
成就院の紫陽花 |
鎌倉成就院の紫陽花は、明月院とともに鎌倉を代表する紫陽花寺です。山門から海岸方向に下る石段の両側に紫陽花が咲き乱れ、由比ガ浜を背景に写真を撮るカメラマンで、狭い石段は大変な混雑でした。 |
東慶寺の紫陽花 |
鎌倉の東慶寺は昔は、尼寺で駆け込み寺として有名でした。今は禅宗の男僧寺です。第一高等学校の向陵塚や、西田幾多郎、和辻哲郎等有名人の墓があることで有名ですが、この時期、丁寧に手入れされた参道に咲く紫陽花の寺としても有名です。 最右下の花は、参道脇の崖に群生する「岩煙草」の花を接写したものです。 |
明月院の紫陽花 |
鎌倉の明月院は、鎌倉で最も有名な紫陽花寺で、紫陽花の株数が最も多いそうです。樹勢の衰えがやや目立ち、株数の割には花数が今ひとつの感がありますが、なお鎌倉一の紫陽花寺といわれています。 私が訪れた日は休日であったせいか、門前に長い行列が出来、入場制限を行っていました。 |
浄智院の紫陽花 |
鎌倉の浄智寺は、JR東日本で、明月院・東慶寺と並んで、鎌倉の紫陽花寺として宣伝しておりますが、紫陽花の花は総門から入場受付までの参道にわずかに見られるだけ、境内にはほとんどありませんでした。 この寺は、紫陽花寺としてではなく、独特の鐘楼門やシャガ等他の草木花を楽しむ寺であろう。 |