素子の俳句のページ
俳句結社「山火」同人、俳人協会会員。
俳句紹介
浜木綿に星降る浜べふるさとは 平成7年
お守りを机に並べ受験の子
平成8年
嫁ぐ子に告げるひと言秋深し
平成9年 new
老鶯や瑠璃の摩周湖岳映す
平成10年
水澄むや朱橋渡り雲巌寺 平成10年
斑雲嶺の戸隠聳え鏡池 平成11年
拡げ張る棘の大葉や富士薊 平成11年
蒼天に蜻蛉の群るる石舞台 平成11年
護摩の火に向かひ合掌秋遍路 平成11年
雲一片とどめ男体山紅葉晴 平成11年
ふるさとの伊勢海老跳ねる厨かな 平成12年
大空にほぐれんと立ち白木蓮 平成12年
殻添へて盛りつけ栄螺刺身かな
平成12年
沼凍る林中まれに鳥の声 平成13年
春の浜引く波追ふて靴濡らす 平成13年
雛寿しや合はせ酢甘く母ゆずり 平成13年
三波石掘り出し積まれ桐の花 平成13年
花びらのふくらみ重ね古代蓮
平成13年
日差し消え湿原いっきに霧覆ふ 平成13年
転がりし噴火巨岩や大花野
平成13年
塩茄の零余子添へあり酒肴 平成13年
冠雪の男体聳へ空真青
平成14年
ふるさとの肴の揃ひお正月
平成14年
漉桁にさざ波拡げ紙漉師
平成14年
足揃へ鴨水を押し着水す
平成14年
保冷剤解けず届くや鰤一本 平成14年
北限の丘に固まり礼文草
平成14年
富士晴れて老鶯ことに高鳴きす 平成14年
山を攀づ前にうしろに木の実降る 平成14年
柘榴裂けルビーの玉をこぼしけり 平成14年
受験の子両肩たたき送りけり
平成15年
鉄パイプ組み砂浜に大根干す 平成15年
風のままもつれほどけて柳の芽 平成15年
竹林に駒打ちねかせ春子榾 平成15年
湯の町のはづれに薬師遅桜 平成15年
旅半ば吾子さくらんぼ送り来し 平成15年
雲消えて散らばる梅雨の星光り 平成15年
高原や夜明群れ舞ふ岩燕
平成15年
隙間なく珠揃へ立ち蝮蛇草 平成15年
江の電の通る店先鯵を干す
平成15年
ひと吹きの霧かけ仕上げ障子貼る
平成15年
芽を立てて並べ含め煮慈姑かな
平成16年
人力車降り芸者衆初詣
平成16年
先尖る蕾寄せ合ひ沈丁花 平成16年
ヘルメット被る庭師や松手入
平成16年
雛に寿司供へぼんぼり灯しけり 平成16年
抱へ摘むストック胸に香りけり 平成16年