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浪費型オリンピックのウラオモテ(ページNO.6)
◎06・10・8〜10・18までのレポート
【レポートNO.25−−06・10・18】

ある都営住宅居住者の声
●最近、訪問した北区王子本町の都営住宅で、ちょうど60歳という女性の居住者が、東京オリンピックの思い出とともに2回目のオリンピック開催に対して厳しい批判をしていましたので紹介します。

●Q.64年の東京オリンピックのときを覚えてますか?
「あの時、ちょうど働き始めた頃で、たまたま誰かの紹介で、いまの千駄ヶ谷の国立青少年センターになっている選手村で、外国選手のための食堂やハウスキーパーで働いていました。東京で初めて国際的なスポーツ大会をやるというので、すごく張り切って働いた記憶があります。英語も特訓を受けて憶えました」

Q.その後はオリンピック関係の仕事には?
「オリンピック関係はあの時だけ。でも海外の人との交流や語学のおかげで宝石デザインの仕事についてがんばってきました。だから東京オリンピックは私にとって人生の大きな階段でした」

Q.またオリンピックを東京でやりたいという話についてどう思いますか。
「当時は東京の街も私たちの生活も、もっとよくなるという希望がありました。今は自分も歳をとったけれど、若い人たちを見ていても希望が持てているように見えません。オリンピックを成功させようというエネルギーも、また世界中の選手や観客を迎える余裕も感じられません」

Q.どういう都市で開くべきだと思いますか?
「まだ世界の国々からあまり知られていないけれど、発展しつつあって世界の人と交流を望んでいる国で、スポーツを愛する市民が多い都市で開くのがいいと思う」

Q.東京の街は、それに当てはまらない?
「分らないけど、もう世界的に良く知られている街だし、あまりスポーツが盛んというわけでもないし、だいたい都知事が人と仲良くするというより敵を作って喧嘩を売ってるような感じがするし、世界から見てそれほど新鮮でもないと思う。東京は2度目のオリンピックを開かなくても十分発展しているでしょ」

●以上のご意見に私は完全に納得しました。

【レポートNO.24−−06・10・17】
あの新日本スポーツ連盟が「東京都は候補地辞退を」論文!

●8月末のオリンピック国内候補決定を目前に控えて、スポーツ愛好者の団体で唯一、東京の候補都市反対を表明し、立候補自体を要請したのが、新日本スポーツ連盟の東京都連盟でした。要請の事実が、朝日新聞その他で報道されました。

●その新日本スポーツ連盟の発行している月刊雑誌「スポーツの広場」に、都連盟事務局長の井上宣氏が、改めて東京の候補都市辞退を求める論文を掲載しています。
 井上氏は、オリンピック招致構想が浮上するはるか以前から、東京都がスポーツ関係予算を行革方針に沿って忠実に減らしてきたこと、そのためスポーツ団体にかろうじて出されていた10万円程度の大会補助金も「金がない」理由で全部カットされてきたこと、またこの7年間、昭島市に移管するため修理した多摩スポーツセンター以外はスポーツ施設予算も殆どゼロとなり、駒沢の室内競技場などはやぶれた天窓から鳩が入り込んで糞で汚れきっているなど(最近ようやく修理)を厳しく告発してきました。

●今回の論文では、都のオリンピック計画には、もともと一番大事な都民の合意を得ようとする姿勢が全くないこと、石原知事自身がオリンピックの精神を全く理解できておらず、平和と国際協調の理念に反する言動を繰り返していることなど、根本から東京のオリンピック候補としての資格に疑問を呈しています。
 そして何よりも、オリンピックを招こうとするなら、都民のスポーツ人口を広げるための大きな土台の政策に力を入れるべきと強く訴えています。

●論文の概要を以下に紹介しますが、「スポーツのひろば」の申し込みは、下記まで。
 「スポーツのひろば」定価450円・年間購読料5200円
 〒170−0013東京都豊島区東池袋2−39−2大住ビル402
03−3986−5401 FAX03−3986−5403
URL:http://www.njsf.net
Email:s−hiroba@pop02.odn.ne.jp




【レポートNO.23−−06・10・11】
都議会のオリ

【レポートNO.23−−06・10・8】
オリンピック特別委員会が設置されました


●10月5日の最終本会議が終了した後、オリンピック招致特別委員会が発足し、共産党から、松村、たぞえ議員と私が参加することになりました。
 その日のうちに読売新聞が取材に来て、「なぜいま特別委員会が必要なのか。議連では私費がかかるので、公費が使える議会の特別委員会で、視察に行くなど狙っているという胡散くさいうわさも聞くが」などと水を向けてきたので、「山崎委員長は、むしろ議連でフリーに動けばよいので、委員会設置にはそれほど熱意はもたず、議連でやるべきことを持ち込むつもりはないと言明した。わが党が、「その他必要な事項」という表現を取るよう要望したら、応じてくれた。」と答えました。

●またわが党は、あくまで委員会は都の招致計画や招致活動のあり方について質問などで質していきながら問題点を明らかにしていくのが役割だと考えていること。
 今のようなずさんな計画では世界と勝負できず恥をかくだけなのはあきらか。浪費を抑え、まともな計画への修正を求めていく。その上で、本当に東京にオリンピックを呼ぶのが、都民から見て必要なのか、正しいのか、賢明な判断を都民に求めるときが来るだろう。委員会が招致計画や取り組みを進める訳ではないから、海外への視察などはありえない。あくまで都の動きに対応してきちんとチェックすることが必要だと考える。
 そのための必要最小限の調査活動は否定していないつもりだという話をしました。

●翌日、読売には以下のような記事が出て、私のコメントの一部がのりました。
 共産党なりのまじめな姿勢を理解してもらえるほど親切な書きかたは期待できないでしょうが、「まっとうな計画ができるようにしないといけない」と、招致に前向きともとれる表現には参りました。

 ただし「まじめにやろうとするなら、これくらいの水準はクリアーしなければ」という言い方はせざるをえません。
 その上で、最終的には都民のくらしや都政の役割との関係で判断されるべきでしょうが、まともな計画だったとしても、現状では、都民世論が招致運動に付いていける状況になるのはきわめて困難ではないでしょうか。


 
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