浪費型オリンピックのウラオモテ(ページNO.4) 8月30日〜9月14日 【レポートNO.18〜06・9・14】 ◎石原知事は議連の”祝勝会”で役所の甘さを恥じ感謝を表明 8月30日 議連ご苦労さん会 発言メモ 皆さんのおかげで、なんとか勝つことができました。この間まで、都の幹部と山崎会長以下会ったときにですね、山崎さんが、役人ってのは、選挙やったことないんだから、と言ってましたが、まさにそうだと思ってね、いろいろ巻き返してやりました。こないだ東京も、都の各団体のをやったけれども、山崎会長はドスがきいてたねえ。おまえらなめたらいかんぞ、世の中そんなものじゃないぞ、しっかりしないととんでもないことになるぞ、と。非常にドスがきいてたねえ、やっぱり政治家ってのはこうだよなあ。そんなこんなありましてね、やっぱり心象だと思いますよ。…(不明)…。・‥あやしげな外国人…、なんだあれは。 オリンピックは、北京がやった後8年、東京に来るわけないって、福岡だって日本じゃないか。…(不明)…。ちゃんちゃらおかしい話だと思う。 まあどうでもいい話ですが。…(不明)‥・。いよいよこれからlOCのコンペがありますけれども、日本ここにありというのをもう一回世界に示したい。またお力添えください、ありがとうございました。 【レポートNO.17〜06・9・14】 33対22では「票の読み違えだ」と認めた知事 ◎オリンピック候補に東京が決まってから、行なわれた記者会見での知事の発言で、図らずも福岡に22表が投じられたことが誤算だったことが知事自身の発言から明らかになりました。一説によると、40票以上を獲得するはずだったようです。 以下に、記者会見での一問一答を紹介します。 8月30日 国内立候補都市決定後 知事記者会見メモ 司会:それでは、東京都の記者会見を行います。出席者は石原東京都知事、熊野東京オリンピック招致本部長です。まず、石原都知事からご挨拶をお願いします。 知事:みなさん、ご協力いただいたかどうかわかりませんが、世間騒がして結果こうなりまして、ありがとうございました。 司会:それでは質問等に移りたいと思います。どうぞ。 記者:今のところの計画ですと、都の開催都市負担金はゼロですが、この後計画を磨き上げていくわけですが、その段階で、開催都市負担金を求められるような可能性について検討しているのか、また、そうなった場合どうするのか 本部長:大会運営費については、都負担金はゼロのままで実行できると思います。ただ、施設整備費について、私ども500億予定しておりますが、これは国との調整の中で、あるいは民間企業との調整の中で、変わってくる可能性はあると思っています。 記者:知事、まず今の率直なお気持ちをお聞かせください。 知事:今の気持ら?まあ、ほっとしてますよ。選挙ってのは本当にわからない。 ちょっと、だいぶ票読みが違ったけど。久しぶりに選挙でハラハラしたなあ。 いままで一番ハラハラした選挙ってのは、参議院でクーデター起こして……、かなり際どいあれで、いろいろ仕掛けして固唾飲んでましたが、まあ、今度は票読みが違ってましたなあ。 記者:33対22でしたが、知事の読みとはどう。 知事:ちょっと違ってましたなあ。 記者:教えていただけます? 知事:少し違いました。もうそれ以上は言わない万がいいよ、終わっちゃったんから。 記者:東京に決まった瞬間、知事、笑顔ではなかったのかなと。 知事:責任の重さを感じて、厳粛な顔をしたんじゃないの。僕は笑っているつもりでいたけども。 記者:プレゼンテーションの中で、先端技術の集積を駆使した21世紀型のオリンピックとおっしゃったが、具体的にはどういう話か? 知事:それはちょっと言えないねえ。これは具体的に言うと盗まれたりするといけない。見ていてください。まあ、ある段階で発表しますけど、「えー、そんなことできるの」ってこともできると思うし、そのためにそういう先端・ベンチャー技術の専門家を集めて会議も2度ほどやりましたがね。いろいろこららが思ってもいないアイディアが出てきましてね、また、それがオリンピックの舞台に合うか合わないかは別にしてね、そういったものを収致していきながら、必ずや北京、その後のロンドンではできない、世界の人たちが、東京にlOCのコンペで決まればね、「あー」というようなのができると思います。 記者:今日、安藤忠雄さんがお話されましたけれども、今後、安藤さんをどういう形で起用していくつもりでしょうか。 知事:前から言っていたじゃないですか。建物そのものはコンペにかかるのでしょうけれども、しかしそういったものを含めて安藤さんの見識で作ったんですから。やっぱりオリンピック全体のアウトルックスを主に、それだけじゃありませんけどね、あの人は例えば、緑化っていう非常にないおん(?)につながる問題についても見識を持った方ですから。要するに、東京オリンピックというイベントのコンセプトのジェネラルマネージャーというんですか、そういう役を果たしていっていただきたいと思います。 記者:開催地決定が09年にあります。こうなりましたら、09年まで石原知事自身が都政を引っ張っていこうというお気持らになられるかと思いますが、その辺のお気持ちは。 知事:言い出しっぺだから、その責任はあるでしょうな。 記者:となると、他人には任せられないと。3期自でしっかりと、東京に招致するぞ、というお考えということでよろしいでしょうか。 知事:まあ、そのつもりでいますが。 記者:3選に出られるということで。 知事:まあ、分かり切ったことを(笑)。ここで言質とったってたいしたことないよ(笑)。もっと面白い質問してくれよ。 司会:ほかに質問こざいますか。では前列の方。 知事:その前にちょっと言うけどね、あの学者、どういう人かね。時々テレビで、反政府的、反日的な言動を印象深く聞いてますがね。あれ、北京でやった8年後に日本に来るわけないって言ったら、福岡だって日本じゃないかなあ。 東京に来ないもの、福岡に来るわけない、同じことじゃないか。つまりこういう会合そのものを、彼はここで否定したんでね。ああいう人がどういうつもりでどこに出てきたのだか、誰が見たのだか知らないけれども。まあ、外国の人に言ってもらわなくても済むことだと思うけどね。 記者:東京は環境に優しい五輪ということで誘致されるとのことですが、東京は今大気とか水質とか、都内を流れる川の水質が依然として改善されていないとか、緑地が少ないという問題があるわけですが、これは将来的に… 知事:しかしあなたね、他の大都市見るとね、福岡にしても大阪にしても総面積の中に緑地がどれだけあるとか、そういうプロポーションというのを考えて言ってもらいたい。東京は東京でずいぶん努力してきたし、水質だって随分変わってきたし、例えば毛利さんみたいなアストロノーツが飛んだときにも、あの時点で東京湾はずいぶんきれいになったって。私は、そうは思わないけどね。しかし、中国の沿岸に比べたら雲泥の差だって、宇宙から見て言ってましたけどね。東京は東京で努力してるし、他の都市も努力してますがね、日本そのものが努力してるよ、C02の問題にしたって。それで。 記者:東京が努力しているって言うのは十分認めるところなのですが、これは、招致準備と開催期間が終わった後は、他の先進国の都市に対しても環境面で模範になるぐらいの都市に変えてみせるという、それくらいの決意で臨まれる… 知事:ありますよ。現にやってるじゃないですか。どうして、首都圏でやった排気ガスの規制を、国がやらないんだ。大阪、福岡に行ってごらんよ、なんとか急便とか運輸とか大手の会社が、東京に来たら引っかかって罰金取られる車を全部、東京以外、首都圏以外に回していますよ。割食ってるのは、首都圏の零細な1台か2台か持ってる運送業善が、身銭切って新しいもの付けて車買い替えて苦労している。なんで成功した実例見ながら、国が同じことやらないんですか。日経なんかそういうふうに言ってくれよ本当に。 記者:世界相手にたたかうということになりまして、課題と考えられていることがありましたら教えていただきたいんですが。 知事:それは、これからいろんな人の知恵借りてノウハウ借りて、東京だけじゃなくてやっぱり場合によって福岡にも手伝ってもらうこともあるんでしょうし、政府がその気になって、一種外交ですからね、誰がてがけていくかは別にして、国家全体の基本姿勢がきちんとしなかったら、それは迫力あるものが展開できませんからね。そういうつもりでね、おおざっぱなことは言えてもね、具体的にいい事例というものを考えて展開していかなければできないと思います。 記者:それはこれからの… 知事:一番大事なことは、JOC、じゃなくて後はlOCで選ばれる努力というものを、十全に、多角的にすることで、そのためのノウハウというものを皆さんからいただこうと思っています。 記者:従前から、国内候補地に決まったら、施設の整備とか三環状の整備なんかについて総理から協力を取り付けると言われてましたが、その辺の見通しは。 知事:下交渉は、国交省なんかとしてますけどね。明日は総理帰ってくるから明日、明後日はまらがいなく災害訓練で会いますから、そこで昼食をとりながらじっくり話をして、総理からきらっとした言質を取って、その言質を次の内閣に受け継いでいくという、そういう工作はやります。記者:これで国内代表都市に東京都が選ばれたということで、これから世界とのたたかいが始まります。JOCもしくは競技団体との協力体制というものをこれから密に構築していかなければいけないんじゃないかと思います。ただ、東京の歴史の中で、報告書の中にも出ていますが、国際大会等の経験の少なさが弱点の一つとしていわれておりましたが、今後の招致活動の展開において、関係方面との関係及び招致活動についてどのようにお考えなのか、現在のところの心境でよろしいのですがお答えください。 知事:それは本当に大事なことでしてね、他の都市に比べてこれだけの大所帯、大規模な集中集積があるにしてはですね、他のコンベンション、国際大会があまりなかったですね。だからその一つの…として来年の2月にシティマラ ソンをやるわけですけれども。あの反応なんか見てもね、やっぱり首都圏という圧倒的に人口が厚いヒンターランドがありますので、イベントそのものも盛況に展開されると思いますけれども。各団体がこれから国際大会をプレオリンピックの一種として…、‥・(不明)…。また、団体によってセールスってのは得手不得手というのはあるんでしょうけれども、東京ってのはやっぱりスポンサーが付きやすい。東京もいろいろご協力して、民間の協力も得ながら、各種の団体が主催する国際大会……、できるだけ協力…(不明)…。 記者:立候補表明されて1年、福岡市と熾烈といいますか、激しい招致合戦をお互いやってこられた訳ですが、福岡市が抱えていた、知事もいろいろ言ってこられたと思うんですが、それについてお聞かせください 知事:東京になったんで今から言っても詮無いことですし、東京は東京のリアリティを踏まえてものを言っているつもりですけども。皆さんに、これからもいろいろなケースがあると思うので。僕は人の悪口言うつもりで言ったんじゃなくてね、行政というものが担当する限り、リアリティというものを踏まえて、いいのか悪いのか分かりませんが、設計図なら誰でも描けるわけだ。 東京は東京なりにね、今度は僥倖だと思いますね、あの埋立地がすでにできていたってことで。これは実はさっき言ったかも知れないが、私が就任したときとんでもないもの抱えていて、…(不明)…。これは、やっぱりとても大きい東京の僥倖でありました、と思いますが。その他この他、やっぱりリアリティのあることを踏まえて展開していかないと。…(不明)…。例えば築地なんか、何年もかかってやっと総意を取り付けて、豊洲に移ることになって、行政のリアリティを踏まえれば、東京にとってありがたいファクターの一つだと思うし。 以 上 【レポートNO.16〜06・9・14】 「金持ちオリンピック」と言われて逆上!? ◎8月30日のプレゼンテーションでは、石原知事のプレゼンテーションの冒頭に、その直前に福岡側で応援演説したカン・サンジュン氏の演説で「金持ちの金持ちによる金持ちのためのオリンピック」と手厳しく言われたのがよほど頭にきたのか、冒頭で裕福な財政について言い訳をしています。 知事のプレゼンテーションの収録ビデオから起こした全文を以下に紹介します。 8月30日 国内立候補都市選定委員会 知事プレゼンテーション 東京都知事の石原でございます。よろしくお願いいたします。時間がございませんが、いろいろ申し上げたいことはあるんですけどね。 その前に、さっきどこか外国の学者さんが、東京はどうも理念がないとおっしゃったけども、何のゆえんかわかりませんけれども。後で申し上げますけれども、東京は内部努力で血の出る思いで財政再建しましたので、他の地方自治体に比べれば裕福ではありますが、それをもって金持ちとされるわけでもないと私は思いますけども。 いずれにしろ、オリンピックがどこに決まろうと、指名された自治体というのは、やはり行政の主体者としてその準備、実現に努力しなくちゃいかんわけでございます。その結果、オリンピックの成功の鍵というのは、その主催地である都市の都市力にかかっていると思いますね。 都市力というのはいろいろな考え方があるでしょうけれども、やはり財政力、それから文化の厚さと多様性、あるいは交通も含めての都市としての機能ということだと思います。 財政力について言いますと、私が就任したときには貯金を使い果たして、あと一歩でお相撲でいうと土俵の徳俵を割って、幕内から十両に陥落する寸前の体たらくでございましたが、議会も協力してくれまして、内部努力で歳費もカットし、人員も整理しまして、なんとか土俵の中央近くまで盛り返してきましたが。 そういう点では確かに東京は関係者の努力で、地方自治体の中、特に都道府県に関しては、唯一、国から援助をいただかなくてすむ不交付団体ではあります。それをもって金持ちと言えるかどうかわかりませんが。 いずれにしろそういうことで、私たちは東京プロパーの財政の責任でオリンピックという大きなイベントを遂行する自信は十分ございますし、また一種の負の遺産だったかなと思った臨海の埋立地も、13年15年かかって完成したものが、空き地として出現しているわけで、これはそのまま何の拘束なしに右から左に使えるわけであります。 ただ、評価委員会のご指摘にもありましたが、東京の唯一の弱点であります交通渋滞はやっかいではありますけれども、もし東京にオリンピックが決まりましたら、決まらなくてもその手はずは整えておりますが、未完成の中央環状あるいは、圏央道という2つの外環道路ができますと、東京に流れ込んできているトラックの45%は都心に用事のない車でありますから、そのままバイパスして千葉とか東北方面へ行くわけでしてね、今日東京で見られる都市機能の一番の弱点であります交通渋滞は、その時点で完全に解消いたします。 あの、JOCのゴールドプランを拝見しましたが、その前に私、北区の国が作った施設を見に行きまして感心しましたけども、スポーツ大国になろうとしたら、政府にも献言いたしますけどね、関西と九州にあと一つ二つはあるべき施設じゃないかと思います。 それがいつになるかわかりませんので、このJOCゴールドプランの一つの支えになると思いますけども、あきる野市にあります秋川高校、非常に贅沢なキャンパスでして、グランドが確か3面ありまして、全寮制で。実はこないだ三宅島の避難してきた学生達を収容していたんですが、寮が完備していて、校舎はいらなくなって取っ払いますが、これをJOCの知恵を借りて、明日にでも使えます。全くあいた学校でしてね、広大なキャンパスを持っていますので、これをオリンピックにも備えて、それからその先の、JOCのいろんな団体がこざいましょうけれども、強化のための施設として活用していただきたいと思っております。 もし、東京がオリンピックの候補地としてノミネートされましたならば、おかげさまで財政が復活してきましたので、4年間1000億円の貯金をするつもりですけれども、それプラス、オリンピックのための吸引力になるべく、発展途上国のアスリート達を東京都に招聘して、そこで活躍してもらうような、そのための基金をJOCとご相談して積み上げていきたいと思っております。 いろいろ私も外交の上で発言がありまして、今日もあるようでありますが、少なくともアジアの都市に関しては、特に北京はこの次の主催地でありますが、先般、東京の都議団の有志の方々が向うに出向いていただきまして、政治は政治、スポーツはスポーツということで向うのオリンピックの主催者と懇談していただきまして、お互いに首都だから協力しようと約束していただきました。 他のアジアに関しては、私が就任して新設しました、ほとんどが首都でありますけれども、大都市のネットワークがございまして、もう発足して5、6年経っておりますが、たとえば中小型のジェット機の開発をみんなでやろうとか、あるいは疫病の対策の情報交換しようとか、東京が率先して実行してきました大気汚染の解消など、こういったものの情報を交換して各大都市で実現していく、非常に実が上がっておりまして、そういう点で緊密なネットワークがすでにできておりますから、こういったアジアの大都市ネットワークを通じまして、オリンピックへの協賛を訴えていきたいと思っております。 雑ぱくな説明ではこざいましたが、オリンピックは都市の行事であると同時に、実はナショナルプロジェクトでありまして、かつての42年前のオリンピックの後に日本に何が起こったかと振り返ってみますと、2、3年のうちに高度成長が始まって、今日、日本が廃嘘の中から立ら直って世界一の金融力、技術力を持つ国になってきた、その大きなトリガー、引き金になった訳であります。 そういう点では、文明工学的に、社会工学的に、オリンピックは単に主催地だけではなく、その国全体に重層的な複合的な大きなインパクトを与えると。 そういう意味で私は、東京でぜひこれを実現して、大々的な成功をおさめたいと思っております。 さきほど理念の話をいたしましたが、このあいだ、ロンドンに行きまして、新しい市長といろいろ懇談しましたが、理念は石原さん、そのときの状況でいろいろ変わることもあるだろう、しかしコンテユニティというのが必要なんで、東京は何をもって東京の理念としますか、と言いましたので、これはヨーロッパのどの国にもない先端技術の集積が東京にはあります、日本にはあります、特に東京にはあります。 そういったものを駆使して、今までになかった、多分北京やロンドンは20世紀型のオリンピックで終わるでしょう、しかし、そのために今、科学系の学者を集めて討論しておりますけども、日本の抱えている集積した先端技術をフルに馬区優して、今までになかった、まさに21世紀的な、こういうオリンピックがあるのかという、また、オリンピックを通じて東京にいらした観光客にも、オリンピックだけでなく東京に集積している日本の文化伝統を満喫してもらう、そういう手だてを講じたい、と思っております。 そういう点で、あといろいろ質問があるでしょうけれども、日本で一番集中集積が進んだ東京で、日本の持っている底力をオリンピックを通じて発揮したいと思います。選考委員の皆さんのご理解をいただきまして、なにとぞ、東京に大きな仕事をさせてください。東京の命を預けます。よろしくお願いします。 (以上) 【レポートNO.15〜06・8・31】 オリンピック候補都市の国内選考結果について ●都議団として、以下の談話を発表しました。 オリンピックの国内選考結果について 2006年8月30日 日本共産党都議会議員団 幹事長 吉田信夫 1.2016年オリンピックの国内立候補都市選考の結果、東京都が選定されました。日本共産党は、オリンピックそのものに反対するものではありませんが、石原知事のこれまでの発言や開催計画などで、オリンピック招致が大型開発のテコとされ、都民生活と都財政に深刻な影響を及ぼす危険が明白であることから、招致に反対を表明してきました。国内で立候補都市に選定されたことをもって、大型開発を加速することは許されません。 @都の計画は、「世界一コンパクト」どころか、「浪費型オリンピック」の典型です。メインスタジアムなど主要3施設の用地確保や観客輸送のための公共交通整備だけでも1兆円規模の財政負担を伴いますが、都はこのことを隠しています。オリンピック招致をテコに一気にすすめようとしている外郭環状道路など三環状道路をはじめ大型幹線道路整備の事業費は6兆円にもなると推定されているにもかかわらず、このことにも口をつぐんでいます。 JOC評価委員会報告書も環状道路などの投資の予算規模が示されていないことを指摘していますが、財政負担の全容が明らかになれば、都民の批判と反対の声が高まることは必至です。 東京都の財政力が評価されたとされていますが、格差と貧困が拡大し、増税と介護や医療などの負担増が都民を直撃しているときに、都民の福祉やくらしを支えるための予算こそ最優先すべきであり、オリンピックを口実に毎年1000億円も積立てることや浪費的投資の拡大はおこなうべきではありません。 Aメインスタジアムについては、JOC評価委員会報告書でも、「立地が三方海である点は、災害発生時のリスクマネージメントの点からの課題」と指摘されています。東京は直下型地震が切迫していることが指摘され、防災の専門家から地震による液状化が避けがたい臨海部地域でのオリンピック開催に疑問の声が寄せられています。にもかかわらず、主要施設を集中させたうえ、災害発生を未然に防ぐ対策が一顧だにされていないことも重大な問題です。 2.わが党はこれからも、オリンピック招致をテコとした大型開発とそのための莫大な浪費を中止させ、都の財政を都民の福祉やくらし、身近なスポーツなどの都民施策にこそまわすよう求めていくものです。 以上 ◎7月21日から8月29日のレポート(ページNO.3)はここから ◎7月15日から7月20日のレポート(ページNO.2)はここから ◎6月15日から7月19日までのレポート(ページNO.1)はここから |