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はじめ通信9−1014

今こそ正せ!東京の教育シリーズA
「水爆を落す」決意で教育破壊した後、
やっているのは”チルドレン”づくり!

●石原知事がそれまでの都教委メンバーを総入れ替えしながらゴリ押ししてきた「教育改革」。
 知事はその動機について、中曽根氏に知事選立候補の決意を伝えた際に、教育改革を「水爆を落とすつもりでやってくれ」といわれたと、ある雑誌で告白しています。
 石原知事による教育激変がもたらしたものは何か・・。私の母校・小石川高校が中高一貫校に改編されたとき結成された「小石川有志の会」のホームページに、他県で教職についている女性から、率直な危惧を吐露した便りが紹介されています。
(内容はここをクリックしてください)

●ここでは教員の立場から、教職活動に直接関わる人事考課や教員統制、性教育弾圧、教科書おしつけなどを取り上げ、教育現場を戦前回帰に押し流そうとする動きを告発しています。

●さらに子どもや家族の目線からみれば、学区自由化や自己PRカードなど都立入試の繰り返し改編、都立高校統廃合と定時制大幅削減、学校間差別とランク付けなど、都立高校や障害児学校をさんざんいじり回し、子どもと保護者を混乱させてきたことも重大です。

●石原知事や都教委は、教育基本法改定を先取りし「命をかけて国を愛する若者を育てる」などといきまいてきましたが、国家主義で上から押しつければ子どもを飼いならせるという精神が透けて見えます。
 その結果、大半の子どもたちの中に、権威には従順だが他者への尊重精神も人間らしい自己愛も育たず、無気力と二面性がはびこりつつあるように思えてなりません。

●小石川有志の会のメール通信に、保護者の方が勇気ある現状レポートを寄せています。
 1回目は、昨年4月の生徒自治会の会長選挙で、任期中に卒業してしまう高三生が立候補して大量得票で当選し、2ヵ月後に受験準備のため辞退という愚かしい事が起きたことと、そこから学年間の不信や生徒による自治への無理解が浮き彫りになったことを、家族の会話形式でユーモアを交えてレポートしています。(ここからクリック)

●2回目は、学校側がこれまで生徒の自覚に任せていた昼間の原則外出禁止を提案してきたことに、高校生と中学生では対応が分かれ、生徒間の溝を見透かされる結果となったことが報告されています。(ここからクリック)
 こうして中高一貫校化や教科書はじめ偏向教育の導入や管理強化が生徒の自治を掘り崩し、小石川でかろうじて語り伝え守られてきた自由な校風が、様ざまな抵抗や努力に関わらずじわじわ破壊されていくのを実感させられるレポートです。(それに対し小石川OBの父親がいかに無力かも)

●少し乱暴に言えば、こんな教育で育つのは、わが校卒業の小沢一郎氏や鳩山由紀夫氏のような良くも悪くも個性的な人物より、そんな大物についていくしかない”チルドレン”タイプではないかと思えてしまいます。
 石原や取り巻きが、看板だけ「愛国の志士」みたいな大そうな「教育改革」をゴリ押しした結果のこの無様さをみれば、石原知事のたそがれと共に早急に愚かな”チルドレン”づくりをやめさせたいと願うのは、私だけではないと思います。(写真は小石川創作展の同窓会室の展示を見るそねはじめ前都義)

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