中米最大のニカラグア湖(Lago de Nicaragua)に浮かぶ
オメテペ島(Isla de Ometepe)は、淡水湖にある島としては世界最大の島だそう。
面積276kuで人口約3万5千人を有する島は、ひょうたんみたいな形をしていて、大きい方には
活火山のコンセプシオン火山(Volcan Concepcion 1610m)、小さい方には
休火山のマデラス火山(Volcan Maderas 1394m)がそれぞれ中央にそびえ立っている。
コンセプシオン火山がある方の北東側に、島で一番大きな町アルタグラシア(Altagracia)、
同じく西側にホテルやレストランが多く集まるモジョガルパ(Moyogalpa)の町がある。
グラナダからバスで約1時間半移動して、なんとかサン・ホルヘ(San Jorge)の港へ着く
(グラナダ散策U編にて)。
グラナダからオメテペ島(アルタグラシア)までは、週2便で所要約4時間だけど、ここサン・ホルヘからは
オメテペ島(モジョガルパ)まで、毎日11便で所要約1時間。
C$18(約135円)を払い、船酔い防止と写真撮りのため、小型船の2階デッキにある2つしかない長イスになんとか陣取り、
14時に出発。
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ニカラグア湖に浮かぶオメテペ島。左がコンセプシオン火山、右がマデラス火山。 |
活火山のコンセプシオン火山 |
休火山のマデラス火山 |

島に近づくにつれ、火山のふもとに広がる森が見えてきた。左写真は、
コンセプシオン火山西側のモジョガルパの港へもうすぐってとこ。右奥にマデラス火山がかすかに見える。
港に着くと、ホテルやタクシーの客引きが寄って来て賑やか。
まだホテル決まってないんだけど、とりあえず、人混みをすり抜ける。
と、10歳前後の一人の少年が「ホテル決まっているの?」と声をかけてきた。
ん?彼も客引きのお手伝いしているのかしらん?
私と一緒に歩きながら、彼はホテルの説明をしだす。
ちょっと歩いたところのホテルで、1泊US$10でエアコン、ホットシャワー付、レストランもあるそう。
なんだかんだ言いながら、彼に案内してもらう。
少し坂を上ったところで、質素なレストランに入ると、カウンターがあり、ここでチェックインするそう。
とりあえず部屋を見てから・・・の前に、案内してくれた少年にチップをあげる。
って、今気づいたけど、C$1しかあげてなかったみたいで・・・せめてC$5はあげたかったかな?少なくてゴメンネ・・・。
それにしても、どうも子供に縁があるなぁ〜。
ホテル名はオスペダヘ・セントラル(Hospedaje Central)。
ホテルというより、ホステルかな?
レストランを通り抜けると、なんとまぁカラフルな世界が広がっている。
ドミトリーもあるらしいけど、私はもちろんシングル部屋。
ベットにテーブルにエアコンがあり、トイレ、シャワーの部屋も併せて、結構広い。
窓は通り沿いに一つだけなので、そこを閉めると真っ暗。でもまぁ、悪くはない。US$10だからね。
ちなみにドミトリーはUS$2だそう。(下写真)
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唯一の窓。エアコンもあり。 |
ハンモックもイスもカラフル。 |
誰?どこかで見たことあるけど? |
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テレビや本があるスペース。 |
部屋前は芸術?空間。 |
とにかくカラフル。 |
カウンターへ行き、1泊分C$150(US$10)を払い、ツーリストインフォもあるようなので、ツアーについて聞いてみる。
宿主なのか?スタッフなのかわからないけど、カウンターにいるお兄さんは、ドイツ人だったような?
でも、スペイン語ペラペラ、英語ペラペラなのはいいけど、機関銃のような早口。スゴイ・・・。
ツアーについては、夜7時にここレストランに担当者が来て説明するらしい。
私は島一周のツアーに参加するつもり。島東部には原始人が創作したといわれるペトログラフ(岩石彫刻)が点在していて、
アルタグラシアには博物館もあるそうで、ここもツアーで訪れることができる。行かねば!
カウンターには一人のアメリカ人年配男性が座って、ビールを飲んでいた。
私も隣に座り、カウンターにいるお兄さんと3人でいろいろ話し込む。結局私もビール飲んでたんだけど・・・。
アメリカ人年配男性は、コスタ・リカにコーヒー農場を持っているらしく、ビザの関係でニカラグアにちょっと足を延ばしているところと言っていた。
家族はアメリカに住んでいるそうで、彼はブッシュ政権がキライだからとほとんどコスタ・リカで過ごしているそう。
コスタ・リカのどこだったか忘れたけど・・・。
そのまま、そこで夕食を取って、延々、日本のことや、ブッシュのことなどいろいろ話していたかな?
気づいたら8時過ぎていたけど、ツアー担当者がまだ来ていない。
カウンターのお兄さんが、来たら呼んであげるからということで、一旦部屋へ戻る。
と、9時すぎにドアを叩く音がしたので開けると、名前忘れたけどツアー担当者というお兄さんが立っていた。
今は観光客が少ないので、ホテルを巡ってツアー案内はあまりしてないらしい。
とりあえず、翌日島一周ツアーに参加したいと言うと、誰もツアー申し込み者がいないらしく、私一人ではツアーできないとのこと。じゃぁ、公共バスで巡ることができるかどうか聞くと、バス便は少ないらしく、1日で島を巡るのは難しいとのこと。
おまけに翌日は日曜なので、バスはほとんどないとのこと・・・。かと言って、タクシーだと高く付くからやめた方がいいって・・・そんなぁ・・・。
と、お兄さん曰く「明日、コンセプシオン火山ツアーなら3人いるからどうだ?」
山登り?山登りより、ペトログラフ見物の方が絶対いいんだけど・・・。なんでニカラグアまで来て山登りしなきゃなんないの?
登山愛好者じゃあるまいしぃ・・・。
ましてや、我が家近辺の1000m級の山登りでさえ、何度となくきつい思いして登ってたゆえ、全然乗り気じゃない。
「キツイんじゃない?」と聞くと、お兄さんは「ホエザルとか動物と出会うこと出来るし、景色もいいし、すっごくいいところだし、ゆっくり登るから大丈夫!大丈夫!」とのこと。動物と出会える・・・景色がいい・・・ゆっくり登る・・・だったらまぁいいかも?
しぶしぶながらも、コンセプシオン火山ツアーに参加することにした。ツアー代US$10は明日払えばいいとのこと。
あと、朝5時に出発するとのことで、お昼のサンドイッチと水をレストランに注文して、朝受け取ることにした。
ツアー担当のお兄さんと「また明日」と別れ、部屋前の中庭のイスに座っていた2〜3人の欧米人旅行者とあいさつ。
明日コンセプシオン火山に行くことになったと話したら、一人の女性が行ったことがあるとのこと。どうだったか話しを聞くと、
よかったとは言ってたものの、聞き捨てならぬことを・・・頂上近くでは岩を登らないといけない・・・?なぬ?
お兄さん、そんなこと一言も言ってなかったぞ?大丈夫って、ほんと大丈夫なのかしらん?
とりあえず朝早いこともあり、早々と床に就いた。
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