マサヤ火山国立公園のゲートを出て、ポツポツ家が続く道路を走ってると、タクシーのおじさんがまた小さな道へと 入り込んで行った。小高い丘へと上っているようだけど、車1台が通る程度の狭い坂道。ちょっと怖い。
どこへ行ってるんだかわからないまま、頂上あたりの小さな広場に車は停まった。 どうやら要塞跡のよう。コヨテペと言っていたような?

 要塞内部入口の狭いところに男の人がいて、そこでC$10(約75円)払う。 もう一人いた若い男の人が案内してくれた。
要塞ということで、分厚い石造りの壁に小さな窓というか穴がポツポツ開いている薄暗くて 狭い廊下がぐるりとあった。この小さな窓から銃で攻撃していたらしい。 あと暗い部屋があり、ここで兵士は寝泊りしていたとのことで、 なんか、昔の時代の外国映画で見るような城内の監禁室みたいな感じ?
そこから要塞上部の屋外へと出ると、ぐるりと取り巻いた分厚い壁に内側広く外側狭い窓というか、銃口が入る程度の スリット状の隙間がポツポツ開いていた。ここも同様、銃が構えられ、且つ敵からの攻撃に防御できるよう作られたものらしい。 大砲も置いてあった。

 そこで、案内終了。と、タクシーのおじさんが、彼にチップをあげるようにとツンツン私を突いてきた。 あっ、そうか・・・硬貨のC$5をおじさんにこそっと見せて「これでいい?」と言ったら、うなずいたので 彼のところへ行って渡した。チップ社会じゃないんで、どーも、忘れがちになるよね?
まぁ、案内の彼はいろいろ話してくれていたんだけど、いつものことで大まかでしか理解できてないうえ、 そのとき理解しても、後でほとんど忘れてしまってるので、詳しいことは書けませぬ・・・あしからず。

 それから少しその辺をぶらぶらしてたら、タクシーのおじさんが「ここ(スリット状の隙間)から マサヤの街が見えるよ」と手招きしたので、行って覗いてみた。
あれ?ここって結構高いところにあったんだと改めて気づく。で、街が一望できる。 ここに要塞が出来たのもわかる・・・っていつの時代に出来たと言ってたっけ?・・・やっぱ覚えてない。(下に写真有)

 要塞跡を後にし、マサヤの街へ向かう。 マサヤ(Masaya)は、マナグアとグラナダの間にある人口11万人の都市。 マサヤ湖畔にあり、民芸品の街として有名らしい。
タクシーのおじさんは、街はずれのマサヤ湖畔と、街中の民芸品市場と連れて行ってくれた。
要塞跡からマサヤの街を望む
コヨテペの要塞跡の、銃を構えるためのスリット状の隙間から見えたマサヤの街。
教会
マサヤ湖畔にあった(?)教会。タクシーのおじさんが、私が教会巡るのが好きだと思って (レオンでそうだったから)、連れて行ってくれた。なんという教会かわからないけど、とても静かなところに建っていた。
教会内部
左写真の教会内部。シンプルで天井の形がいい感じ。

マサヤ湖 マサヤ湖 ハンモック
マサヤ火山国立公園内にあるマサヤ湖。広さは12〜3kuぐらい? マサヤ火山は向こう岸にある。ここはちょっとした公園になって散策できる。 フリンジの付いた色鮮やかな木綿製ハンモック。ニカラグアの民芸品。

マサヤ民芸品市場 マサヤ民芸品市場

 マサヤ民芸品市場は、昔に建てられただろう立派な建物の外壁に囲まれていた。 何の建物だったんだろう?と思ったけど、外壁の正門には”MERCADO(メルカド;市場)”とはっきりと刻まれていた。 市場のために建てられた?にしては立派すぎる・・・。(左写真)

 タクシーのおじさんは、車で待機してるとのことで、私一人で中へ入る。 立派な外壁の中は、簡単な屋根付きの民芸品店が軒を連ねていた。
革製品、木製品、食器、楽器、絵画、おもちゃ、食物の繊維で編んだ敷物やカゴ、 木綿製のハンモックなどなど、ニカラグア製の民芸品がここに集結!って言うぐらい見て歩くには面白い。

 レオン・ビエホでマラカスの木を見て以来(《レオン・ビエホ編》にて)、 手作りマラカスが欲しかったんだけど、荷物になるし、移動中シャカシャカ音するのもなんだし・・・でも欲しい・・・と 悩みに悩んだ挙句、やっぱり買うのを断念。
他に、フリンジの付いた色鮮やかな木綿製のハンモック(上写真有)もいい感じだったけど、持ち歩くには大きくて重すぎるよね? 結局、かわいくてコロッとしたウミガメのマグネットと皮製の小物類を買っただけかな。
アポヨ湖
 車へ戻り、タクシーのおじさんが、景色がとてもきれいなところがあるから今度はそこへ連れて行ってあげるとのこと。 マサヤの街を出てから20分ほどで、また丘の上へと着いた。
カタリーナ展望台(El Mirador de Catarina)は、カタリーナの町営の観光地。 C$10(約75円)を支払ったけど、自動車駐車代で、一人当たりいくらじゃないみたい? 半券には、”この地の美化のために役立てます”とちゃんと書かれてあった。

 車を降り、建物の脇を抜けると、眼下には緑に囲まれ青々としたアポヨ(Apoyo)湖が 広がる。すごいキレイ!湖の向こうにかすかにグラナダの街が見え、そしてニカラグア湖の水平線が広がる。(左写真)

 展望台には、遠足なのか?子供たちがたくさんいた。と、私を見るや否や、子供たちが駆け寄ってきた。 あれよあれよという間に取り囲まれ、「名前はなんていうの?」「どこから来たの?」と質問攻め。 気がついたら、20〜30人といわんばかりの子供たちが私の周りに集まって来てた。ひゃー!なんでぇ〜?!
子供たちは、首都マナグアの小学校から遠足に来ていた。 マサヤ火山国立公園で会った子供たち同様、制服ではないけど上は白いシャツ類に統一されている感じ。 それにしても、この年頃の女の子って日本でもそうだけど、おませな感じがしてかわいいよね?

 私に一番ベッタリくっついていたおませな感じの女の子が、「兄弟いるの?」「何人?」「なんて名前?」と聞き出す。 兄弟の名前まで聞かれるなんて・・・。とりあえず答えた後、私も同じ事を聞き返す。 と、ペラペラと答えてくれるのはいいんだけど、子供の言葉って聞きなれないせいか?聞き取りにくい。 近くにいたタクシーのおじさんに「なんて言っているの?」と、スペイン語からスペイン語への通訳をしてもらったりして・・・。
そのうち、子供たちが手にしてたデジカメに気づき、興味を持ち出したので「写真撮ってあげようか?」と言うと、 傍にいた女の子たちがキャッキャ言いながら湖バックに並び出す。 写真撮ってすぐに画面を見せてあげると、自分が写っている画面を見て、みんな嬉しそうにはしゃいでいた。 そんな子供たちの笑顔を見ていると、写りたい人はどうぞってな感じになってきて、写真を撮っては子供たちに 見せてあげてた。(下写真)
子供たち 子供たち 子供たち

 そんなこんなで、やっと子供たちも私の周りから少しずつ散って行ったと思ってたら、私に一番ベッタリしてた女の子 (上写真右の紫の帽子の子)が、 別の子を連れてきては「私のいとこの○○よ」とわざわざ紹介しにきたり、 背中が広めに開いたタンクトップを着ていた私の背中をそっと触ってきたり、 私に相当興味を持ったのか?私(アジア人)が珍しかったのか?はたまた、ただ単に好かれてしまったのか?
とにかく、なぜか子供たちに人気者になってしまったひと時だった。

 もうお昼時過ぎていたので、展望台にあるレストランで食事することにした。 2〜3軒あったけど、タクシーのおじさんにおまかせして眺めのいいレストランへ入り、注文。
色鮮やかなジュース
エビ 魚
左写真は、なんていうフルーツのジュースか忘れたけど、色鮮やかで写真を撮ってしまった。 手前はセットに付いてたサラダ。
上写真は、エビチリにエクアドルでも食べたパタコン(調理用バナナを揚げて潰してまた揚げたもの)。
タクシーのおじさんが注文したのは、魚料理。まるまる1匹揚げてあんかけしたもの。 結構な量だけど、おじさんはおいしいと食べてた。それにしても 2人あわせてUS$26とは・・・おじさんは私が払うだろうと、この際、高い料理を頼んだ?チップ代わりと言っても 高くついた。


ちっこい鳥の後姿
ちっこい鳥
 食事始めたとき、バサバサと何かが飛んできて、テーブル横の窓のサンにとまった。 大きさから言って蛾?と思って見たら、へ?と・とり? 目を疑うくらい、こんなちっこい鳥を見たのは初めて。だって全長5cmぐらいだよぉ! 慌ててデジカメで写真を撮った。(左写真左;等身大ぐらい?)
興奮気味の私にはお構いなしに、ちっこい鳥はサンにとまったまま、じっと外を見ている。 私もそんな鳥をまじまじと見ていたら、お店のスタッフが来て、ちっこい鳥を手づかみした。 あら?そんなに簡単に捕まるなんて・・・。

 スタッフの手の中にいるちっこい鳥を、逃がす前に写真に撮らせてと撮った。 スタッフの親指の爪の大きさより頭が小さいのがわかる。まだ子供なのかなぁ? ミニチュアっぽくて、めちゃめちゃカワイイ!(左写真右)
この2枚の写真見て気づいたけど、同じ鳥を撮ったのに色が全然違う。 左は紫に黄色っぽい、右は青緑に黄緑・・・光の具合でこうも変わるのかしらん? このあと、この鳥は外へと放たれたけど、レストラン内の天井は他にも鳥が飛んでいた。

 食事後に少しまたブラブラして、それから車に乗り込む。 これからやっと最終目的地、アポヨ湖の向こうにかすかに見えるグラナダへと向かう。


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