パナハッチェル(アティトラン湖)


《 到着まで編 》   《 ホテル&散策編 》   《 買い物&夜いろいろ編 》

《 湖周遊編T 》   《 湖周遊編U 》



アティトラン湖畔でくつろぐ先住民女性たち  グアテマラ・シティから西へ約150km行った、アンティグアとほぼ同じ標高1560mのところに 世界で最も美しいと言われるアティトラン湖(Lago de Atitran)がある。 表面積125ku、最深320mで、湖の南側にはトリマン火山(3158m)、アティトラン火山(3537m)、 南西側にはサン・ペドロ火山(3020m)が囲む。

 湖周辺には、先住民が住む小さな町や村が14〜17(?)ある。
湖の北側に位置する町パナハッチェル(Panajachel)は、 アティトラン湖の観光拠点となり、グアテマラ・シティ他いろいろな町からのバスはこの町へと到着する。
湖北側(パナハッチェル)から東→南側は一応舗装された道路があり、バスや乗合トラックが走る。 南→西側は舗装されてない道路があるが、バスや乗合トラックは一応走っているはず・・・。 西→北側は未舗装の道路というより歩道があるだけらしいが途中まで。
ということで、陸路で湖一周というのは出来ない。 乗合ボートという交通手段がベストらしい。

 パナハッチェルへ行ってみようと思ったきっかけは、世界で最も美しいと言われる湖が、アンティグアから車で2時間半で行けること。 先住民が多くいること。村ごとにウィピル(民族衣装)の柄が違うので、織物をいろいろ見れるし安いしで、 お土産を買う楽しみがあること。
先に行ったカナダ人のカレンとソフィアが「よかったよ〜!」って言ってたし、オススメのホテルも聞いたし、 学校休みの土日にかけて行かねば、これは損損。

 アンティグアにたくさんある旅行会社や旅行代理店の前には、各方面のシャトルバス案内看板が 出ているんで、早速、金額チェックしに回る。 だいたいアンティグアからパナハッチェルまでの往復がUS$17〜19
もちろん、一般のバスを使えばもっと安くで行けるけど、乗り換えが必要。らくちん・安全を求めるなら、シャトルバスが無難。

 そんな中、5a Calle Ponienteの通りを歩いていると、US$15と看板に書いてあるのを見つけた。 おっ?安い・・・けど、大丈夫かなぁ〜?
そこの建物は、奥がレストランか何かがあって、 通りから入って奥へと通じる通路沿いに、カウンターがあるだけって感じの旅行代理店。
シンプルすぎると思いつつ、カウンターにいる女性に話しかけてみると、とってもフレンドリーで話しやすい。 いい感じ・・・って、人で選ぶわけではないけど、話すことで「ちと怪しい」とか「なんか変」とか本能的(?)に感じ取るようで、 それで私の中でいろいろ判断してしまっているよーな?
とりあえず、もうちょっと他のところもチェックしてみて回りたかったので、名刺をもらって「またあとで」と出る。

 他にUS$17だけど何軒か、ちょっと話を聞いてみるかと入ってみたんだけど、なんかイマイチ。
うちのツアーを使うと、インターネットタダ券がもらえる特典付だとか、 売り込みに必死なのか知らないけど、うるさいぐらいあれこれ話していたところもあった。私はただパナハッチェルに 行きたいだけなんだけど・・・。
とりあえず、学校のサルサレッスンで知り合った旅行代理店を経営している地元男性(名前忘れた)のところにも行ってみる。 彼とはよく道端で会っていたし、いろいろ聞きやすい。で、「パナハッチェル行きのシャトルバスはいくら?」と 聞いてみるとUS$19。いちばん高い部類じゃないか!「高い!」と言って、即、却下。 一番安いところと500円近くも差があるなんて・・・「じゃぁ、またね」と、とっとと出て行く。

 結局、US$15の旅行代理店 Autentico Paraiso Maya(アウテンティコ・パライソ・マヤ)のシャトルバスに決めることにした。 翌日に予約のため再び行ってみると、今度は男性がカウンターに座っていた。彼もフレンドリーだし、いい感じ。
ドルはあまり持ち合わせていないんでケツァールでの支払い。 Q112って、ドルで支払うよりQ3.5分お得。特典付よりこっちがうれしいかも?
当日朝8時に我が家まで迎えにくる段取りをつけて帰った。

 ちなみに、バスもきれいだったし、運転手もよかったし、なんら問題はなかった。 面白いことに、パナハッチェルから帰りのシャトルバスに乗るとき、他の欧米人といっしょに連れ添ってきた男性が嘆いていた。
彼は他社のシャトルバスでUS$19払って来ていたけど、バスはボロくて快適じゃなかったそう。 US$15でこのバスだったら、断然こっちがいいと、帰りをこのバスに変えたいと言ってたけど、それは会社が違うのでムリと言うもの。 がっくりの彼はUS$19のボロいバスで帰ったことだろう。
うーむ、高いからといって、快適というわけではなかったようで・・・。 一番安いシャトルバスだったけど、アタリって感じ?私の本能もまんざらではない??

 土曜日の朝8時にシャトルバスが迎えにきた。たぶん、バンではなくてミニバス。 このときのバス内の状況は全然覚えてないんだけど、どーやら、私はまた運転手の隣に座っていたようで・・・。
と言うのも、パナハッチェルへ行く道中の町の名前や説明を聞かされてたのを記憶している。 これって、やっぱ運転手の隣にいたとしか考えられないよね?

 アンティグアの街並みを出てすぐに、趣きのある広場の横を通る。 サン・フェリペ・デ・ヘスス(San Felipe de Jesus) 村らしい。
それから平屋の家が建ち並ぶ狭い道などをしばらく走ると、大きな街並みが現れる。 チマルテナンゴ(Chimaltenango)町。 アンティグアから西側の各都市へ行くには、チマルテナンゴまで出て、そこでグアテマラ・シティ発の各都市行きバスに乗り換える。 言わば分岐点の町。
そこからは結構広い道路を走る。高原を走るような感じで、景色や家並みがいい感じ。 サンタ・カタリーナ・パロポ村で見た男性ウィピル

 そうこうしているうちに、道路沿いを歩く男性たちに目が止まる。 鮮やかな模様のシャツを着て、下は布を巻きスカート風に巻いて、格子模様の腰巻をしている。 それに、白や生成りのカウボーイハット(?)をかぶっている。
なんか、男性のウィピル(民族衣装)は初めて目にしたような? 男性のウィピルも女性同様、町や村によって柄が違うらしい。車の中からでも、写真を撮っておけばよかった・・・。
ちなみに右写真は、アティトラン湖畔のサンタ・カタリーナ・パロポ村で見かけた男性ウィピル。 ここは白いシャツに青い巻きスカート、赤に黒の格子模様の腰巻にクリーム色のカウボーイハット。

 それにしても、やたらとウィピルの男性たちを見かけるようになったなぁ〜と思っていたら、 ソロラ(Solola)という町並みが、前方の山の上に見えてきた。
なんか、ペルーのマチュピチュ最盛期って、こんな感じだったんじゃ?って思い起こさせるような感じ? 山の上に見えるソロラの町も、今、私が乗っているバスが走っている道も、標高が高いのがわかる。なんともいえない景色。
パナハッチェルをはじめとするアティトラン湖周辺の町や村はソロラ県になり、その首都がソロラ。 標高2,110mにある人口1万人の町だそうで、先住民色が強く残っている。
ソロラからパナハッチェルまでは、約10km。標高差が約500mあるので、それからは下りの道が続く。



湖畔のレストラン  パナハッチェルの街に入って、サンタンデール通り(Calle Santander)を走る。 この通り沿いが繁華街となる。ホテル、レストラン、銀行、郵便局、旅行代理店、インターネットカフェ、民芸品露店・・・と、 軒を連ねている。露店とか見てるとワクワクしてくる。ここは散策せねば。
バスは、サンタンデール通りをまっすぐ湖畔の方へ行った突きあたりの敷地に止まった。よく見ると、 アティトラン湖博物館を併設したポサダ・デ・ドン・ロドリゴ(Posada de Don Rodrigo)という高級ホテル前の敷地。
翌日の帰りのバスも、午後3時半にこの敷地内から出発するとのこと。

 さて、まず、ホテル探し。カナダ人のカレンとソフィアのオススメの宿は、陸路では行けない隣村、 サンタ・クルス・ラ・ラグーナ(Santa Cruz la Laguna)村のホテル、ラ・カサ・デル・ムンド(La Casa del Mundo)。
この村にある数軒のプチホテルは、欧米人の若者に人気があるそう。どうりで・・・。
パナハッチェルからサンタ・クルス・ラ・ラグーナへの交通手段はボートのみ。 ボートで15分ぐらいだそうだけど、そうなると、パナハッチェルの街散策しに行ったり来たりのボート手配の手間がかかる。
短い期間でいろいろな利便性を考えると、パナハッチェルで宿を探した方がいいみたい。

 どっちかって言うと、賑やかなサンタンデール通り沿いのホテルよりは、ちょっと高いけど湖畔のホテルがいい。
と言うことで、バスを降りて湖畔に向かい、湖沿いの道(Calle de Lago)を歩く。 公園がしばらく続いたあと、藁葺き屋根風レストランが建ち並ぶ。いい雰囲気・・・って、 海沿いのモンテリコに似た感じ。
空港でもらったホテルガイドと某ガイドブックで、おおまかなホテル目安は付けていたものの 確定はしてなかった。レストランが建ち並ぶ脇道入り口に、ちっちゃく、ホテルの看板案内が出ていたので行ってみる。

 レストランのすぐ裏手に広場があり、それを囲むように平屋と2階建ての建物があった。 ドアが開いているところに入るとカウンターがあって、若い男の子が座っていた。
「シングル部屋空いている?」と聞くと、彼は頷く。「1泊いくら?ホットシャワー?部屋見ていい?」
このホテル名はオスペダヘ・ラモス(Hospedaje Ramos)。 湖畔にあるホテルにしては、なんと1泊シングルQ90(1,400円ぐらい)で安い。 シングルと言っても、私が泊まった部屋にはベッドが二つ、ケーブルテレビ、エアコン、テーブル、ホットシャワー付きで、 いい部類だったのかな?部屋によっては、もっと安くで泊まれるみたいだったけど?

 部屋に荷物を置いて、再び彼とカウンターに行き、1泊分のお金を払う。 そこで、彼といろいろ話しているうちに、今晩、ディスコテカへ踊りに行こうということに。 パナハッチェルにもディスコテカがあるんだと、ちょっと嬉しい。夜8時に私の部屋前で会うことにして別れる。

 ちょうど、お昼どきだったので、昼食のために周辺のレストランを見て回る。 いかにも観光客向けですっていう、リゾートっぽいおしゃれで小キレイなレストランは、なーんか、一人で入りづらい。
湖畔に張り出したようなところに行ってみると、小さなお店が2軒連なっていていた。 外のメニューの看板を見ていたら、お店のおじちゃんが「○○がオススメだよ!」「○○がおいしいよ!」とか言ってる。 オープンエアーっぽいお店の中には丸テーブルが3〜4個しかない、シンプルで小ぢんまりしたカワイイ感じ。 BGM(?)がラジオって言うのも好き。ここは一人でも全然良さげ。 セビーチェとパイナップルジュース

 地元人風カップルが1組いるだけの店内に入り、テーブルに付くと、おじちゃんがメニューを持ってきて、ニコニコして立っている。 私が好きなセビーチェ(中南米風魚介類のサラダ)があったんで、迷わず注文。それから、 ジュースのオススメを聞くと、「パイナップルジュース」とおじちゃんが言うんで、それを注文。
絞りたて100%のパイナップルジュースと、同じジュース用カップになみなみと注がれたセビーチェがきた。 セビーチェにしては量多め。別途、クラッカーとチリソースが付いてくる。これで併せてQ25(400円もしない)。(右写真)
セビーチェの魚は、アティトラン湖の魚。おいしいけど、鯉みたいな皮のうろこ模様が私にはちょっとグロテスク。 チリソースがかなり辛いけど、混ぜて食べるとこれまたウマイ!目の前に広がるアティトラン湖を眺めながらの、 贅沢なひととき。

 満足満足と店を出て、ちょっと歩くと小さな広場があり、民芸品露店が並んでいた。 木で出来たブレスやネックレス、織物の小物など、ついつい立ち止まって見てしまう。
「これカワイイ、これ欲しいなぁ〜」とか吟味しつつ見ていたら、「オラ!」と声がかかる。 誰だ?と思って見ると、欧米人女性二人がにこやかに立っている。
アンティグアのスペイン語学校イクシェルに、1週間だけ勉強しに来ていた二人。 名前忘れたけど、その二人の女性とは、よく会って話す機会があった。
二人がアパートメントを見に来たときにたまたま私がいて案内してあげたり(結局部屋が気に入らずに来なかったけど)、 夜のバーでバッタリ会ったり、 それぞれの担当の先生が仲良し3人組だったこともあり、言葉のゲームでいっしょに勉強したり・・・。
彼女達がアンティグアを去る前に、次はパナハッチェルに行くとは聞いていたけど、こんな小さな広場でバッタリ出会うとは・・・。 これも何かの縁。夕食をいっしょにしようと言われ、5時に私のホテルで会う約束して別れる。

 それから、サンタンデール通りに向かい歩く。 脇道にも民芸品の露店が並ぶ。マヤの模様が入ったTシャツや、織物のバックや小物入れなどなど、どれを見ても 欲しくなるくらい私好みのものばかり。 とにかく、値段を聞きつつ、ひととおり歩いて見てから買わなくちゃね。
サンタンデール通りを歩いていると、観光客らしき人が多い。 そんな中、違和感を感じる風合いの人もえらく目に付く。俗に言うヒッピー。 なんで多いのかわかんないけど、露店で何か売ってたり、物書いたりしていたけど、うるさいぐらいに騒いでいたなぁ・・・。

 と、旅行代理店らしき建物の前に、アティトラン湖周遊フェリー案内の看板があった。 これは利用せねば。
桟橋で直接船主と交渉して、周遊もできるらしいけど、金額的にどのくらいっていうのが検討つかないので、 交渉のしようがない。一人で乗ればかえって高く付くし、ボラれるのもなんだし・・・。
旅行代理店に入って、とりあえず話を聞いてみる。 朝8時半にパナハッチェルを出発して、湖畔の3箇所の村や町を訪れて、3時に帰ってくるコースで、 Q50(800円弱)。 3時半の帰りのバスにちょうど間に合う。
早速申し込みをすると、朝8時半までに桟橋のナビエラ・サンタ・フェ(NAVIERA SANTA FE) の看板前に来るように言われる。 これで、明日の行動は決まり。
と言うことは、今日中にパナハッチェル散策して買い物を済ませておかないとね。



 何軒かの露店を巡り、気に入ったブレス、織物の小物入れや袋など、かさばらないものを何個かずつ買う。 誰へのお土産とは決めず、とりあえず買っておいて、日本へ帰ってから、誰へのお土産にするか決めるパターン。 でないと、買うとき延々悩んでしまうたちなので・・・。
マヤの絵柄が入ったTシャツ、生成りの刺繍入りブラウス、短パンなど、今すぐにでも着れる自分用の服も買う。 現地調達ってやつ。

 昨年、サン・アントニオのメキシコ民芸品市場で見つけたグアテマラ織の布がとても気に入って買っていた。 グアテマラ織の中でも、やはりそのとき買ったデザインの布に心惹かれる。 ということで、色違いでランチョンマット(3枚でQ120)と、ポシェット(Q20)を買ってしまった。
他のデザインのグアテマラ織布ももちろん、欲しいものがある。 あれもいい、これもいいと悩みに悩んでしまう。それぐらいたくさんの布が飾られてある。

 とある露店で、結構気に入ったデザインの刺繍の布があった。 おばちゃんが「Q300(約4,600円)」と。なぬ、ちと高い。まぁ、手刺繍だからね。とりあえず、お金を下ろさないことには・・・。
と、店を去ろうとしたとき、おばちゃんが「Q150でいいよ!」と叫ぶ。おーい、いきなり半額かい?結構ふっかけていたのね?
それでも去ろうとしたら、「いくらだったらいい?」とまで聞いてくる。「Q100」と言うと、「Q120」・・・ 「わかった、お金下ろしてまた来るから」とおばちゃんに言って去る。

 通りのスーパーの傍にATMを見つけた。が、シティバンクカードで下ろせない。 もうひとつの銀行は、ずっと通りの先にあるようだけど、そこのATMも使えるかどうか・・・?
ちなみに土曜日は1時まで銀行窓口が開いているらしいが、今はもうすでに1時をまわっている。 し・しかたない・・・利率高いけど、VISAキャッシングを使うしかない。とりあえずQ1,000(約15,000円)下ろす。

 再び、おばちゃんのところに来て、再び「Q110」と値切って成立。約3分の1になった。って、そんなに安いものなの? 他にスカーフになる薄手の布も2種類買う(2枚でQ30)。
結局、本日の買い物はトータルQ560(約8,700円)。結構いろいろ買いまくって、この程度とは・・・。 おまけに、リュックに収まった。(ちなみに1泊のため、バックパックでは来ていない)

 ホテルに帰り、荷物を置いて、待ち合わせの5時までにはまだ時間があったので、湖畔を散策することにした。
道路から階段を下り、湖畔に建つレストラン脇を通り、砂浜に出ると、桟橋には地元の人たちがまだたくさんいた。 と、みーんなが、一斉にこちらを見る。
えっ?なんか、私って目立ってる?アジア人女性って珍しいとか?? わけわかんないけど、しれっと何気にみんながいるのとは反対方面へと歩いていく。

 砂浜があって、波打ち際があって、湖と言うより海みたい。 確かに世界で最も美しいと言われる湖だけあって、水がキレイで透けてる。
人が住んでいるところにしては、濁ってないのが不思議なくらい。 あのペルーのチチカカ湖(標高3,900m)でさえ、沿岸部の水はよどんで汚かったのに。
レストラン街 夕暮れ 桟橋
湖畔の公園から見た道路沿いのレストラン街。屋台が気になる・・・。 夕暮れ時、湖に反射する光のラインがキレイで撮った。 素朴な木の桟橋がたくさん。湖畔のレストランも素朴でいい感じ。


 うろうろ散策して、ホテルに戻り、5時ごろに部屋の前のイスに座っていたら、約束通りに彼女達がやってきた。 それから、サンタンデール通りに向かい、露店を覗きながら、どこで食べようかと歩きまわる。
彼女達二人のうち一人は、ほとんどスペイン語が話せない(1週間学校行って学んだ程度)けど、もう一人の方がカタコトで話せる。 英語は私がなんとなく聞き取れてもほとんど話せないと言うことで、主にスペイン語での会話となっていた。

 おしゃれな観光客向けのお店もあったけど、彼女達には高いらしい。オープンエアーの食堂っぽいところに入る。 ここにはベジタリアン向けのメニューが揃っていた。
メニューの中身説明に"Tofu"という文字。 これって「豆腐?」。彼女達も「トーフ」は知っていたけど、まさか グアテマラで料理に使われているなんて、誰も思ってもみなかった。
店の人にあの日本のトーフかどうか確認したら、そうみたい。 注文しなかったんで、どんな感じのトーフだったのかわからなかったけど?
それぞれ中身が違うサンドを注文したけど、あまりはっきり覚えてない。パンもでかくて、具も多かったよーな? 飲み物も何を頼んだか覚えてないけど、トータルでQ22(350円弱)だった。

 で、のら犬なのかわからないけど、2匹の犬が店内や店前をうろうろ。 足元で寝たり、物欲しげな眼差しで見つめられたり・・・別に店の人も追い払うこともしない。
ちょうど私が最後の一口を口に入れたときに、彼女達の脇の方にいた1匹の犬と目が合った。 なんともいえない寂しげな目・・・全部食べてしまったのね?ってな感じ。え?欲しかったのぉ?
と、その犬の目はまだ食べ終えてない彼女達に注がれることになった。 物欲しげなその眼差しに耐えられなくなったのか、彼女達は、その犬に分け与えてた。

 日も暮れて、通り沿いの彼女達が泊まっているホテルへ案内される。なんて言うホテルだったかわからなかったけど、 レストランが併設された3階建てくらいのホテルだったよーな? 同じホテルに泊まる欧米人男性たちと仲良くなり、一緒に飲もうということになっていたらしい。
レストラン裏手の厨房で、コップを借りて、外階段を上って、テラスのような通路を歩いていくと、 イスに座ってくつろぐ男性二人。テーブルにはテキーラやビールのビンが置いてある。
彼女達から紹介されたけど、彼らはスペイン語は全然話せない様子。 とりあえず、イスに座りビールをもらって飲む。 英語オンリーのそれもネイティブなので、早口会話でついていけない。

 8時前にはホテルに帰っておかないと、ホテルカウンターにいた男の子(名前忘れた・・・)と ディスコテカへ一緒に行く約束している。彼女達も一緒に行きたいと言うことで、あとで合流する場所を決める。
先ほどの散策のとき、サンタンデール通りとレアル通りの交差点にあるお店でライブがあるとの案内チラシをもらい、 彼女達はそれにも行きたかったらしく、そこで会って、それからディスコテカへ一緒に行こうということに。

 ひとまず、私はその場をあとにする。暗くなってしまったけど、サンタンデール通りには人が多い。 露店が多かった路地を通って帰りたかったけど、露店が閉まった路地ではほとんど人通りがない。
パナハッチェルはアンティグア同様、安全な方なのだけど、やっぱりちと怖いので、 湖畔のレストラン街へと続く湖沿いの道を行くことにした。 けど、レストラン街手前にある公園付近は、暗くて人気がない。って、ホント人いないじゃん!

 足早にそこを通り過ぎ、ホテルへ無事到着。部屋でほっとしてゴロゴロしてると、8時になった。 けど、外に人の気配がない。8時半になっても来る気配がないので、ホテルのカウンターがあるところへ行くと、 カウンターの隣の部屋では、老若男女が集って、ワイワイ酒を飲みながらテレビを見ている。
そこにいたおばさんが、私に気づき、「何?」と聞いてきた。 「○○はいますか?」。 「彼は用事があって今日はもう家へ帰ったよ」
ぬぁぬ?それならそうと言ってよね。 まぁ、私も部屋にほとんどいなかったけどさ・・・せめて伝言かなにかしといてよぉ〜!
部屋に戻り、一人でまたあの暗闇の道を歩きたくなかったので、そのまま部屋でテレビを見て過ごすことにした。 彼女達にはすっぽかして申し訳ないけど、連絡しようがないし・・・彼女達は彼女達で遊ぶことだろう・・・なんて。

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