シーンとした中、鳥の声が心地よく響く。
ひとり、ロッジ正面へまわり、ウロウロ。と、傍で木を突っつく音が・・・。
見上げると緑色したキツツキがお仕事してる。
じっと見上げてたら、後ろから
「それは、Green bored(?) woodpeckerだよ」と突然英語で声がかかる。
振り向くと、若いガイドスタッフ。ただ今、パンタナールの動物について勉強中って感じがした。
もっと説明してあげるよと、傍のビデオ室へ行ってビデオを見せながら話し出す。
彼にとっても、説明することは勉強にもなるんでいいことだと思う・・・けど、私はとゆーと、
"んー折角天気いいから、もうちょい散策させて"って気分だったので、申し訳ないけど
「私、部屋へ帰らなきゃ」と言って、なんとか切り上げそこを去る。
リビング裏へ行くと、テラスの傍の木には、葉っぱに紛れてグリーンの
オウムがくつろいでいる。なんとも愛らしい。
プール側に行くと、同じツアーグループの人達数人が、チェアーでくつろいでいた。
朝晩は寒いけど、昼間は日が照ると暑い。半袖Tシャツで十分過ごせる。
皆が英語で話しているときは、まだなんとか話についていけるけど、ポルトガル語になると、さっぱり・・・。
とゆーことで、白いメモ紙を持ってきて、なぜか鶴を折りながら、たまーに皆の会話に加わる。
そこで、ひらめく。鶴のシッポを半分で折り曲げて短くし、ペンで頭を黒く塗り、首を赤く塗ると・・・
トゥユユの出来上がり!いいじゃん!いいじゃん!!
と、そこへ、イギリス人家族の末っ子のぼーやトム(Tom)がやってくる。
「はい、トゥユユ。」とあげると、すごく喜んだ。「もっとほしい?」と言ったら、
かわゆーい笑顔でうんうん頷く。その笑顔見れるんだったら、お姉ちゃん、もぉっと作ってあげるぅ!
(・・・単純?)
そのうち、上のお兄ちゃん、お姉ちゃん(2人とも名前忘れた・・・ごめんなさい)
もやってきて、いつの間にか、子供達が私の相手をして
くれてた。(左写真;Caro撮影)
しかし、折り紙なんて、いつ折ったきり?ってゆーぐらい久しぶり。
鶴以外、今折れるのは・・・ロケット、風船ぐらい?兜ってどうやって折るんだったっけ?
手裏剣は?
んー、折り紙の予習でもしておくべきだった・・・次回はそうしよう!
パンタナールTOP
Caroから、手綱は短めに持って、進むときなんかはお腹を蹴る・・・など、説明をうける。
馬は観光地とかで、おじさんに手綱を引いてもらって乗った記憶はあるけど、
自分で操縦(?)するのは初めてだと思う・・・たぶん・・・記憶にない・・・。
しかーし、どーも"お腹を蹴る"とゆー行為ができない私。
だって蹴ったら痛いでしょ?そんな、動物に対してできない・・・(人間だったらOKってこと?!う〜む)
このホースライディングツアーには、ガイドの他、
2人のパンタネイロス(パンタナールのカウボーイ)が一緒なんで、
ちょっと安心。特に最後方につくパンタネイロとは、仲良くなったりして・・・
ブラジルのせい?・・・いやいや、ブラジルのおかげ?
やっと、進み出す。やっぱり、皆の後ろをたらたらとついて行く。
再び馬に乗り、早めに出発させるけど、やっぱりたらたら歩く。すぐに後ろの方。
そうこうしているうちに、急にブラジルが早足になってきた。
そして、どんどん前の馬を抜いていく。
7〜8頭抜きで、2〜3番目に着く。やれやれ・・・。
夕食後は、ロッジ周辺を1時間ぐらい、夜行性の動物達を見るため、トラックで
ナイトサファリに出かけた。
3時半になり、裏門側へ行くと、馬がズラズラ〜っと繋がれている。
好きな馬選んでいいよとゆーことだけど、好きな馬って言われても・・・。
Caroは白い馬を選ぶ。
私はこげ茶で額に白い模様の馬。
この白い模様、よく見るとブラジルの国の形をしている。
(右写真;ジーンズの裾はやっぱり靴下の中。変でしょ?)
よって、この馬の名前は"ブラジル"・・・わかりやすい。
ついでに言うならば、性格もわかりやすかった。どーゆー性格かって?
このツアーの終わりまで読めば、十分わかる!・・・ぐぞぉー!!
で、出発。今度はカイマン・ロッジから南方面。出発してすぐに結構でっかい湖があり、木で出来た長い橋を渡る。
その時からすでに感じてしまう・・・馬の気持ち・・・。
"あー、面倒くさいなぁ〜。仕事したくないなぁ〜。はぁ〜ぁ"と、私の方をちらっと見やる。
私は、"えー、今出発したばっかじゃん。ちょっと、がんばってよ!"
気が付いたら、皆の一番後ろを行ってる。たらたらと歩いてる。やる気ないの見え見え!
しかし、ブラジルも気付いたみたい。私が蹴りきれないこと・・・。
それをいいことに(?)、ブラジルはワガママを増していくことになる。ううーっ、弱みに付け込まれた気分・・・。
ブッシュの中を歩く。と、ガイドは止まり、皆が集まるのを待つ。やっと追い付く。
ここで、ブラジルはちらっと私の方を見る。ちょっといたずらげな目・・・。「なんだ?」
と思ったら、そこら辺の草を食べだす。「No!」と手綱を引くけど、ちらっとこっちを見るだけで、
また草を食べだす。こっちも負けじと「No!だーめ!!(・・・日本語)」と手綱を引く。
完全におちょくられてる・・・。ぐやじぃ〜!
この間、ガイドが何か説明してるけど、聞く余裕なし。ブラジルとのやり取りで必死。
折り返し地点(?)で、休憩タイム。馬を降り、コーヒーを頂く。
きっと、ブラジルもあと半分で帰れると思っていることだろう・・・。
最後方につくパンタネイロ(上写真の左側の人)は、ラッキーなことに英語が少しわかる。
「どうしてこの馬遅いの?」と聞くと、彼は苦笑い・・・。
やっぱ、お腹蹴らないとだめかなぁ〜。
と、蹴ってみるが、なんてゆーか・・・ためらい蹴り?って感じ。効き目ないよね・・・。
んで、思い切って蹴ってみる。と、早足になった。おぉ!と思ったのも束の間、すぐたらたらと歩きだす。
何度か蹴ってみるけど、その度に、ほんのちょっとの間、早足になるだけ・・・。
なんか、ブラジルってlazy horse(怠惰な馬)??
いままでのたらたら一変、「どうしたの?」・・・理由はすぐにわかった。
ロッジ傍のあのでっかい湖にかかる、木で出来た長い橋が見えてきた。
ブラジルは少しでも早く帰って、早く仕事を終えたいのだろう。
はやる気持ちか、早足じゃなく、走りだす・・・。おぉい!
私は振り落とされまいと手綱をしかと握り締める。
まぁーったく、あんたはいったい何もんだぁ!
おかげで、馬に乗って、優雅にパンタナールを散策するはずが、ブラジルとのやり取り以外、
何にも覚えてないじゃないかぁ!出会った植物や鳥や動物・・・何ひとつ覚えてない・・・。
ただ言えることは、湿地を歩くんで(左写真;Caro撮影。わかりにくいけど、後ろから2番目は私)、
水や泥が跳ねて、靴やジーンズが汚れる覚悟はしておくべき。
とりあえず、ブラジルには「ご苦労様・・・」となでなで・・・とゆーより、パンパンと軽く叩く・・・。
つ・つかれたぁ〜。
夕食時、イギリス人家族のパパが話していた・・・ブラジルのこと・・・やっぱ、有名?
でっかい電灯を照らしていくけど、遠くで目がキラリと光るだけで、
なんなのかはわからない・・・。唯一、傍で確認できたのが、キツネみたいな動物。
星空がきれいで、澄んだ冷たい空気が頬にあたり、トラックの揺れが心地いい。
星明かりにうっすらと照らされた大地をぼーっと見てた。
明日の昼には、ここを去らないといけないのはちょっと残念・・・。