裏庭のブーゲンビリア  午後のホースライディングツアーは、3時半に出発なんで、それまでフリータイム。
昼食後、Caroとカイマン・ロッジ周辺を散策。 部屋の裏庭のブーゲンビリアが色鮮やか。(右写真)
この写真の奥にある湖(?)は、フラミンゴが憩う場所。 柵付近は水が引いているんで、 柵まで行こうとしたら、ねちゃっと靴がのめり込む・・・。まだ湿地、完全に水は引いてなかったみたい。

 シーンとした中、鳥の声が心地よく響く。
ひとり、ロッジ正面へまわり、ウロウロ。と、傍で木を突っつく音が・・・。 見上げると緑色したキツツキがお仕事してる。
じっと見上げてたら、後ろから 「それは、Green bored(?) woodpeckerだよ」と突然英語で声がかかる。
振り向くと、若いガイドスタッフ。ただ今、パンタナールの動物について勉強中って感じがした。
もっと説明してあげるよと、傍のビデオ室へ行ってビデオを見せながら話し出す。 彼にとっても、説明することは勉強にもなるんでいいことだと思う・・・けど、私はとゆーと、 "んー折角天気いいから、もうちょい散策させて"って気分だったので、申し訳ないけど 「私、部屋へ帰らなきゃ」と言って、なんとか切り上げそこを去る。

 リビング裏へ行くと、テラスの傍の木には、葉っぱに紛れてグリーンの オウムがくつろいでいる。なんとも愛らしい。
プール側に行くと、同じツアーグループの人達数人が、チェアーでくつろいでいた。
朝晩は寒いけど、昼間は日が照ると暑い。半袖Tシャツで十分過ごせる。
皆が英語で話しているときは、まだなんとか話についていけるけど、ポルトガル語になると、さっぱり・・・。 とゆーことで、白いメモ紙を持ってきて、なぜか鶴を折りながら、たまーに皆の会話に加わる。
そこで、ひらめく。鶴のシッポを半分で折り曲げて短くし、ペンで頭を黒く塗り、首を赤く塗ると・・・ トゥユユの出来上がり!いいじゃん!いいじゃん!! イギリス人の子供達と

 と、そこへ、イギリス人家族の末っ子のぼーやトム(Tom)がやってくる。
「はい、トゥユユ。」とあげると、すごく喜んだ。「もっとほしい?」と言ったら、 かわゆーい笑顔でうんうん頷く。その笑顔見れるんだったら、お姉ちゃん、もぉっと作ってあげるぅ! (・・・単純?)
そのうち、上のお兄ちゃん、お姉ちゃん(2人とも名前忘れた・・・ごめんなさい) もやってきて、いつの間にか、子供達が私の相手をして くれてた。(左写真;Caro撮影)
しかし、折り紙なんて、いつ折ったきり?ってゆーぐらい久しぶり。 鶴以外、今折れるのは・・・ロケット、風船ぐらい?兜ってどうやって折るんだったっけ? 手裏剣は?
んー、折り紙の予習でもしておくべきだった・・・次回はそうしよう!


 パンタナールTOP



カメラ目線のブラジル  3時半になり、裏門側へ行くと、馬がズラズラ〜っと繋がれている。
好きな馬選んでいいよとゆーことだけど、好きな馬って言われても・・・。 Caroは白い馬を選ぶ。
私はこげ茶で額に白い模様の馬。 この白い模様、よく見るとブラジルの国の形をしている。 (右写真;ジーンズの裾はやっぱり靴下の中。変でしょ?)
よって、この馬の名前は"ブラジル"・・・わかりやすい。 ついでに言うならば、性格もわかりやすかった。どーゆー性格かって? このツアーの終わりまで読めば、十分わかる!・・・ぐぞぉー!!

 Caroから、手綱は短めに持って、進むときなんかはお腹を蹴る・・・など、説明をうける。 馬は観光地とかで、おじさんに手綱を引いてもらって乗った記憶はあるけど、 自分で操縦(?)するのは初めてだと思う・・・たぶん・・・記憶にない・・・。
で、出発。今度はカイマン・ロッジから南方面。出発してすぐに結構でっかい湖があり、木で出来た長い橋を渡る。
その時からすでに感じてしまう・・・馬の気持ち・・・。 "あー、面倒くさいなぁ〜。仕事したくないなぁ〜。はぁ〜ぁ"と、私の方をちらっと見やる。
私は、"えー、今出発したばっかじゃん。ちょっと、がんばってよ!"
気が付いたら、皆の一番後ろを行ってる。たらたらと歩いてる。やる気ないの見え見え!

 しかーし、どーも"お腹を蹴る"とゆー行為ができない私。 だって蹴ったら痛いでしょ?そんな、動物に対してできない・・・(人間だったらOKってこと?!う〜む)
しかし、ブラジルも気付いたみたい。私が蹴りきれないこと・・・。 それをいいことに(?)、ブラジルはワガママを増していくことになる。ううーっ、弱みに付け込まれた気分・・・。

 このホースライディングツアーには、ガイドの他、 2人のパンタネイロス(パンタナールのカウボーイ)が一緒なんで、 ちょっと安心。特に最後方につくパンタネイロとは、仲良くなったりして・・・ ブラジルのせい?・・・いやいや、ブラジルのおかげ?
ブッシュの中を歩く。と、ガイドは止まり、皆が集まるのを待つ。やっと追い付く。
ここで、ブラジルはちらっと私の方を見る。ちょっといたずらげな目・・・。「なんだ?」 と思ったら、そこら辺の草を食べだす。「No!」と手綱を引くけど、ちらっとこっちを見るだけで、 また草を食べだす。こっちも負けじと「No!だーめ!!(・・・日本語)」と手綱を引く。
完全におちょくられてる・・・。ぐやじぃ〜!
この間、ガイドが何か説明してるけど、聞く余裕なし。ブラジルとのやり取りで必死。

 やっと、進み出す。やっぱり、皆の後ろをたらたらとついて行く。
折り返し地点(?)で、休憩タイム。馬を降り、コーヒーを頂く。 きっと、ブラジルもあと半分で帰れると思っていることだろう・・・。

 再び馬に乗り、早めに出発させるけど、やっぱりたらたら歩く。すぐに後ろの方。
最後方につくパンタネイロ(上写真の左側の人)は、ラッキーなことに英語が少しわかる。 「どうしてこの馬遅いの?」と聞くと、彼は苦笑い・・・。
やっぱ、お腹蹴らないとだめかなぁ〜。 と、蹴ってみるが、なんてゆーか・・・ためらい蹴り?って感じ。効き目ないよね・・・。
んで、思い切って蹴ってみる。と、早足になった。おぉ!と思ったのも束の間、すぐたらたらと歩きだす。 何度か蹴ってみるけど、その度に、ほんのちょっとの間、早足になるだけ・・・。
なんか、ブラジルってlazy horse(怠惰な馬)??

 そうこうしているうちに、急にブラジルが早足になってきた。 そして、どんどん前の馬を抜いていく。
いままでのたらたら一変、「どうしたの?」・・・理由はすぐにわかった。
ロッジ傍のあのでっかい湖にかかる、木で出来た長い橋が見えてきた。 ブラジルは少しでも早く帰って、早く仕事を終えたいのだろう。
はやる気持ちか、早足じゃなく、走りだす・・・。おぉい! 私は振り落とされまいと手綱をしかと握り締める。
湿地を行く まぁーったく、あんたはいったい何もんだぁ! おかげで、馬に乗って、優雅にパンタナールを散策するはずが、ブラジルとのやり取り以外、 何にも覚えてないじゃないかぁ!出会った植物や鳥や動物・・・何ひとつ覚えてない・・・。
ただ言えることは、湿地を歩くんで(左写真;Caro撮影。わかりにくいけど、後ろから2番目は私)、 水や泥が跳ねて、靴やジーンズが汚れる覚悟はしておくべき。

 7〜8頭抜きで、2〜3番目に着く。やれやれ・・・。
とりあえず、ブラジルには「ご苦労様・・・」となでなで・・・とゆーより、パンパンと軽く叩く・・・。 つ・つかれたぁ〜。
夕食時、イギリス人家族のパパが話していた・・・ブラジルのこと・・・やっぱ、有名?

 夕食後は、ロッジ周辺を1時間ぐらい、夜行性の動物達を見るため、トラックで ナイトサファリに出かけた。
でっかい電灯を照らしていくけど、遠くで目がキラリと光るだけで、 なんなのかはわからない・・・。唯一、傍で確認できたのが、キツネみたいな動物。
星空がきれいで、澄んだ冷たい空気が頬にあたり、トラックの揺れが心地いい。 星明かりにうっすらと照らされた大地をぼーっと見てた。
明日の昼には、ここを去らないといけないのはちょっと残念・・・。


 
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